M&A事例7選:2016年上半期の国内外注目事例

 2016.07.26  クラウドERP編集部

グローバル標準のクラウドERP

近年国内においても活発化しているM&Aですが、大手企業だけでも毎月数十以上のペースで企業の合併・買収が行われています。中小企業のM&Aも含めれば恐らく倍近い数のM&Aが行われていることでしょう。

このようにM&Aが活発化しているのは何も大手企業だけでなく、中小企業とて同じなのです。主に新規事業の開拓やグローバル事業展開、あるいは既存事業の強化のためにM&Aが行われています。

皆さんの企業でも事業展開のニーズがあればM&Aは有効的な選択肢の一つとなるでしょう。

今回はこのM&Aの事例を7つ紹介していきます。いずれも2016年5月以降のものであり、どんな企業が合併・買収されているのか?その目的は?などに着目して頂けたらと思います。

ロート製薬、南アフリカの歯ブラシメーカーを完全子会社化

日本を代表する製薬会社でもあるロート製薬は、7月1日に南アフリカの歯ブラシメーカーであるAJ North社の全株式を取得し完全子会社化しました。AJ North社は南アフリカ唯一の歯ブラシメーカーであり、パーソナルヘルス&ビューティーブランドを複数所有しています。また、他者製品のOEMを手がけたり大手スーパーチェーンを展開するなど南アフリカでは知らない人はない大企業の一つです。

ロート製薬は2013年にロートメンソレータム・ケニア社を設立し、以降着実に南アフリカ事業を拡大していました。そしてAJ North社の製品をロートメンソレータム・ベトナム社がライセンスを受け製造・販売していた経緯から今回の買収に致りました。

今回のM&Aによりロート製薬は南アフリカ市場で急速に事業拡大をしていくと見込まれています。

株式取得価格:非公開

参考:ロート製薬ニュース「アジアの次はアフリカ市場の開拓に向けて

メタップス、通販検索・価格比較サイト運営会社を完全子会社化

スマートフォンアプリの広告効果測定からユーザー分析まで総合的なプラットフォームを提供するメタップスは、6月30日に通販検索・価格比較サイトを運営するビカム社の全株式を取得し完全子会社化しました。

メタップスが展開するEC事業者向けオンライン決済プラットフォーム「SPIKE(スパイク)」は年間取扱高1,000億円を超えるプラットフォームです。しかし、加速度的に成長するEC事業においてデバイスの多様化と消費者の行動変化への対応が大きな課題となっています。

そこでメタップスはビカム社が持つ「データフィードマネジメント(※1)」技術に目を付け、完全子会社化することでさらなる事業拡大やグローバル展開を視野に入れています。

※1:データフィードマネジメントとは、自社商品のマスタデータをもとに各広告配信先へデータを最適化する技術。

株式取得価格:3億円

NetSuite SuiteSuccess 新登場!!

参考:メタップス、ビカム株式会社の子会社化のお知らせ

吉野家ホールディングス、ラーメン運営会社を子会社化

国内外で牛丼チェーン「吉野家」を運営する吉野家ホールディングスは、6月27日醤油とんこつラーメン等を提供する「せたが屋」や「ひるがお」などのラーメン店を国内15店舗・海外3店舗を運営するせたが屋社を子会社化しました。

吉野家ホールディングスでは2007年に低下価格ラーメンチェーン「びっくりラーメン」の事業を引き継ぎましたが、低価格を維持できず2009年に事業撤退をしています。なぜ一度失敗したラーメン事業に再参入したかと言うと、「せたが屋社が持つ新業態を生みだす力を学びたい」とコメントしています。

せたが屋社の経営者である前島氏は既存概念に囚われず新しいスタイルを次々に生み出す名物経営者でもあり、吉野家ホールディングスではこの前島氏の力を取り込みたいと考えたようです。前島氏が築いたブランドを維持するためにも、当分はチェーン化することはないとのこと。

株式取得価格:非公開

参考:J-CASTニュース「ラーメンにも「つゆだく」? 吉野家の「せたが屋」買収で話題沸騰

豆蔵ホールディングス、ソフトウェア会社を完全子会社化

情報サービス事業及び半導体事業を展開する豆蔵ホールディングスは、6月1日オープンソースソフトウェアのCMS製品「Drupal」を利用したWebサイト・アプリケーション制作などを提供するアイキューム社の全株式を取得し完全子会社化しました。

豆蔵ホールディングスは「Drupal」の市場拡大を狙い事業上のパートナーとして株式譲渡先を探していました。そこでアイキュームが健全かつ優良企業であり、ビジネスソリューション部門の拡大への寄与が見込まれるため完全子会社化に至りました。

株式取得価格:非公開

参考:M&Aタイムス「豆蔵ホールディングス、アイキュームを子会社化 ビジネス・ソリューション部門拡大へ

小僧寿し、宅配寿司運営会社及びカレーショップ等運営会社を連結子会社化

1964年から持ち帰り寿司チェーンを展開する「小僧寿し」は、5月31日に持ち帰り寿司チェーン「茶月」を運営する阪神茶月社の株式を67.8%、「カレーハウススパイシー」や「イタリア料理サンマルコ」などを運営するスパイシークリエイト社の株式51.3%取得し両社を連結子会社化しました。

小僧寿しでは2014年に赤字体質からの脱却のため、2015年7月までに不採算店100店舗を閉鎖し内50店舗をラーメン店「麺や小僧」へ業態転換しています。

今回のM&Aで小僧寿しは商品開発強化力と人材共有化を図り、全国を網羅するフランチャイズ事業体制を加速する見込みです。

株式取得価格:阪神茶月6,000万円、スパパイシ―クリエイト4,000万円

参考:M&Aタイムス「小僧寿し、阪神茶月とスパイシークリエイトを子会社化 フランチャイズ事業体制の構築加速へ

完全子会社化と連結子会社化の違い

完全子会社は100%の株式を取得し子会社化したケースであり、連結子会社とは30%以上の株式を取得し連結決算の対象となっているケースを指します。

カシオ、写真管理アプリ開発会社を完全子会社化

1995年に世界初の液晶デジタルカメラを製造・販売したカシオは、7月12日に写真管理アプリ「Scene(シーン)」を提供するリプレックス社の全株式を取得し完全子会社化しました。

カシオでは従来より撮った写真をすぐスマートフォンに保存できる「エクシリムオートトランスファー」を提供し、ユーザーから高い評価を受けています。また、2015年3月より「Scene」と連携を開始し今年3月にはQRコードを通じて気軽に画像をシェアできる「ワンタイムシェア」機能を開発。

今回のM&Aではリプレックス社が持つ技術や顧客基盤を活用し、デジタルカメラ事業のキーワードでもある「撮る・見る・シェアする」といった写真の楽しみ方をさらに広げ、新サービス開発を図っていく模様です。

株式取得価格:非公開

参考:カシオニュース「リプレックス株式会社の全株式取得について

花王、米国及びスペインのインク会社を子会社化

日本の代表的な化学メーカーである花王は、6月20日にインクジェット用インクを提供する米国会社Collins Inkjet(コリンズインクジェット)社とスペイン会社Chimigraf Holding(チミグラフホールディング)社の全株式を取得し完全子会社化しました。

花王の発表によると、今回のM&Aの目的は同社が開発した世界初の水性インクジェット用顔料色材と欧米におけるインクの販売網確保のためとしています。

株式取得価格:非公開

参考:花王ニュース「花王が米国のインクジェットインク会社を買収」「花王が欧州のインク会社を買収

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迅速な連携基盤のためにクラウドERPを

いかがでしょうか?今回紹介したM&A事例はいずれも大手企業のものですが、中小企業においても国内外企業とのM&Aが活発的に行われています。いずれの事例においてもやはり事業拡大がメインとなっているようですね。

特にグローバル展開を視野に入れている企業では、現地企業とのM&Aが事業展開を成功する近道とも言えます。そして海外企業とのM&Aで課題となるのが連携基盤の構築です。

そもそも言語の壁があることや決算方法の違いなどもあり、海外企業との連携基盤を構築することは容易ではありません。そこで有効的な選択肢が「クラウドERP」です。

クラウドERPは会計システムや販売管理システムなど企業経営に必要な基幹系システムを一気通貫で提供するソリューションであり、クラウドベースで提供されていることから企業間の連携基盤を迅速に構築することができます。

また世界的に導入されている「NetSuite(ネットスイート)」など、グローバル展開を視野に入れたクラウドERPなら多言語・多通貨に対応していることもあり海外子会社との連携性を高めてくれます。M&Aによるノウハウの蓄積やナレッジの共有などメリットを最大限に高めるためにも、今後クラウドERPのニーズはさらに高まっていくでしょう。

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