ec サイト構築パッケージを比較

 2018.01.25  クラウドERP編集部

[E-Book]データ主導の意思決定に勇気を持ち続ける

年々増加傾向にある日本のECサイト市場。経済産業省によれば、2016年のBtoC(消費者向け)EC市場は15.1兆円(前年比9.9%)まで拡大し、この傾向は今後も続く見通しです。

引用:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました~国内BtoC-EC市場が15兆円を突破。中国向け越境EC市場も1兆円を突破~

こうした市場拡大を背景に、日本企業のEC事業展開が徐々に増えています。ただし、必ずしもすべての企業がEC事業に成功しているわけではありません。中には、ECサイト構築のためのパッケージ製品選定でつまづき、思うような結果を残せていない企業も少なくないでしょう。

皆さんが今後展開しようとしているEC事業では、そうした心配はないでしょうか?もしも、少しでもパッケージ製品選定に不安を覚えているのなら、ここで紹介する選定ポイントとパッケージ比較をぜひ参考にしてください。

パッケージ製品選びの基本は「サイトコンセプト」「機能」「サポート体制」

ECサイト構築のパッケージ製品選びでまず大切なのは、検討段階に入る前にサイトコンセプトを固めておくことです。そんな商品を、誰に販売したいのかという基本コンセプトだけでも、導入すべきパッケージ製品が絞られます。さらにデザインや実装したい機能を定義すると、より絞りやすくなるでしょう。

こうしたサイトコンセプトはECサイト構築パッケージ製品選びの指針になるため必須次項です。

次に各パッケージ製品の機能に着目します。肝心なポイントは、どんな機能があるかではなく、どこまでできるかです。例えば顧客管理機能一つとっても、基本情報しか管理できないパッケージ製品もあれば、ポイント管理や購入履歴管理まで行えるパッケージ製品もあります。

当然、機能の深度が高いほどコストも高くなる傾向があるので、予算との兼ね合いで選ぶことも大切です。

最後にパッケージ製品提供事業者のサポート体制に着目します。特にクラウドサービスでECサイトを構築する際は、システムが事業者の運用に依存するため、トラブル発生時などのサポート体制について要確認です。

サポート体制の確認において、対応方法・対応時間・日本語対応・遠隔サポートなどは必ず確認しましょう。

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それでは、ECサイト構築パッケージ製品の選定ポイントを確認したところで、各製品の特徴を見ていきましょう。

ECサイト構築パッケージ比較

Suite Commerce

Suite Commerceは世界的なクラウドERPベンダーのNetSuiteが提供する、クラウドのECサイト構築サービスです。クラウドとはインターネットを介して利用できるサービスであり、ゆえにSuite Commerceはサーバへのインストール不要で、インターネット上でのECサイト構築ができます。ちなみにNetSuiteは世界4万社に導入されているERPであり、1998年から約20年にわたって企業のバックオフィスシステムを支えています。

Suite Commerceは海外製であるものの、完全に日本語対応しているため、日本企業でも問題なく使用できるサービスです。

利点は海外製ならではの多言語・多通貨対応。20言語と190種以上の通貨に対応しており、日本製に比べると圧倒的な対応力です。さらに、ECサイトだけでなく実店舗などのサービスを統合し、オムニチャネルの実現も支援します。

ERPであるNetSuiteと連携すれば、越境ECとバックオフィスを完全統合できるのも魅力の一つです。

SI Web Shopping

SI Web Shoppingは、日本を代表するシステム会社が提供するECサイト構築パッケージ製品です。年商数十億円以上を目指す中・大規模向けの製品です。ただし機能面ではかなり充実しており、導入企業にはソースコードが開示されるので、ECサイト保守の内製化が可能です。

東証一部上場企業が提供している製品ということもあり安心感があるので、パッケージ製品に対して実績を求める企業におすすめです。

Orange EC

Orange ECはオープンソースソフトウェアをベースにしたパッケージ製品であるため、汎用さに富んだ製品として有名です。ベンダーロックイン(事業者固定)というリスクがないため、ECサイトの成長に合わせて無限に機能を拡張できます。

ただし、オープンソースソフトウェアならではのサポートレベルの低さという懸念点もあるので、サポート体制の確認を怠らないでください。

COMPANY EC

COMPANY ECは、ERPベンダーであるワークスアプリケーションズが提供するECサイト構築パッケージ製品です。大規模ECサイトでの導入実績が多く、BtoB(法人向け)ECサイトにも利用できる製品となっています。

初期投資は多くかかるものの、永続的な無償バージョンアップによってシステムの改修などのコストはほとんどかかりません。

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ebisumart

ebisumartは、インターネットを介して利用できるECサイト構築のクラウドサービスです。初期投資は300万円からで、以降は基本保守料金+カスタマイズ機能保守費用+オプション利用料金+PV課金費用(変動または固定)でランニングコストが変わります。

同サービスを利用するメリットはebisumartAPIという様々なAPIを提供しているため、API公開によりEC関連事業者、パートナー企業など、広い範囲で機能を開発できることです。

ecbeing

ecbeingは中堅・大企業向けのECサイト1,000店舗以上での導入実績があります。特にマーケティングに強いという自負があり、導入企業サポートするマーケティング人材を100名以上確保しています。

コマース21

コマース21は主にBtoBのECサイトに導入されるパッケージ製品です。ソースコード開示によるECサイト保守の内製化や、柔軟な機能カスタマイズによって大規模企業向けのECサイト構築に有効です。

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まとめ

ECサイト構築パッケージ製品はどれも同じと考えている方も少なくありません。実際は各製品によって違いが大きく、どの製品を導入するかによってECサイト構築の成否がはっきり分かれます。もちろん、一概にどの製品が優れているかと言えるものではなく、大切なことは自社に適した製品を選ぶことです。

そのためにもサイトコンセプトを予め固めておき、機能とサポート体制を隅々まで比較した上で、自社が描くECサイト事業の展望に沿ったパッケー製品を導入できるよう心がけましょう。

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