もはや大企業のものだけではない!中小企業こそERPが必要な理由とは?

avatar

 2018.03.19  クラウドERP編集部

「中小企業にとってERPは重要なシステムか否か?」導入プロジェクトが大規模になりがちなERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)は、大きな投資になるため敷居が高い、と感じる中小企業は多いでしょう。ERPは財務会計システム等を中心に複数のアプリケーションが統合されているので、通常のシステム導入に比べるとやはり投資は大きくなるのが避けられない事実でしょう。

だからといって費用対効果が低い、というわけではありません。むしろ投資に対するリターンを考えればERPほど高い利益をもたらすシステムはないでしょう。社会問題の煽りを受け、様々な経営課題に直面している中小企業こそ、ERPであらゆる課題を乗り越えて継続的に成長する企業体質を作り上げるためのシステムとして活用すべきです。

今回は、中小企業こそERPが必要な理由についてご紹介します。

中小企業の経営課題トップは「人材の不足」

2017年3月に東京商工会議所中小企業委員会が発表したアンケート調査結果によれば、売上拡大に向けた取り組みにおいて課題と感じていることは「人材の不足」」が最も多い回答となっています。なんと全体の73.8%もの会社が人材不足を痛感しているため、少子高齢化や労働人口減少といった社会問題の波が、如何に大きな破壊力を生んでいるかが伺えます。

その一方で、売上拡大に向けた取り組みについては「顧客ニーズに対するきめ細やかな対応」が55.3%、「営業・販売体制の見直し・強化」が53.3%という結果になっています。どちらの取り組みも人材確保や労働生産性向上を伴う取り組みです。しかし、こうした取り組みを徹底するための人材を確保できていない会社が多く、なんとも歯がゆい現状があります。

引用:東京商工会議所中小企業委員会「中小企業の経営課題に関するアンケート調査結果

皆さんの会社でも人材不足という経営課題に悩んではいないでしょうか?実は、この経営課題を解決できるのがERPかもしれません。

ERPが人材不足を解消する?

まずERPというITソリューションについて少し解説します。先述の通り、ERPは複数のアプリケーションを統合したものです。何が統合されているかというと、財務会計システムや営業支援システムなど製品によって異なります。ただしいずれの製品も、ビジネスに不可欠なアプリケーションを提供しているのがERPの特徴です。

たとえばNetSuiteでは次のようなアプリケーションを統合し提供しています。

≪NetSuiteが提供するアプリケーション≫

  • 財務会計管理
  • 生産管理
  • 受注管理
  • 発注管理
  • サプライチェーン管理
  • 倉庫管理
  • フルフィルメント
  • プロキュアメント
  • 人事管理

これらは大まかなカテゴリなので、実際には予算管理や入出荷管理など、様々なアプリケーションを統合して提供しています。ERPがなぜ人材不足を解消するかというと、こうした統合されたアプリケーションによって会社の「全体最適化」を図ることができるからです。

全体最適化とは、会社全体の部署がその垣根を越えてコミュニケーションを取り、相互連携が取れたシステム環境によって労働生産性を大幅に向上することです。

たとえば簡単な例でいえば「データの二重入力を排除できる」ことです。相互連携が取れていないシステム環境では、別々のアプリケーションに同じデータを入力しなければならない作業が多々発生します。入力作業が多いほど二重入力に費やす手間は多くなり、最終的に労働生産性を大幅に低下してしまうでしょう。

ERPを導入しているシステム環境ならば、アプリケーション同士が連携していることで無駄なデータ入力の手間を省けます。二重入力を排除するだけでも、労働生産性は高まるでしょう。

このように、ERPを導入することで二重入力以外にも様々な無駄や非効率を排除でき、全体最適化によって労働生産性を大幅に高められます。ひいては人材不足解消に繋がり、新たに人材確保をせずとも経営課題と向き合えます。

中小企業になぜERPが必要なのか?

導入することで様々な効果を発揮するとしても、それが必ずしも必要とは限りません。ERP導入を検討している方も同じように考えてはいないでしょうか。「ERPは確かに高い効果を持つ。しかし、自社にとって必要なものか?」と。

本稿で中小企業にERPをおすすめする理由は「経営判断のスピードアップ」「営業力強化・販売力強化」「システム運用の効率化」の3つです。

経営判断のスピード向上

現代の中小企業にはかつてないほどの経営スピードが求められています。市場ニーズの回転は速く、ユーザーは熱しやすく冷めやすい。新しく話題性のある製品やサービスが登場しても、しばらくすると別の製品やサービスへ目が行きます。こうした時代の流れを捉えるには、データを基準にした迅速かつ正確な経営判断が大切です。

ERPはそもそも、会社全体の資源(人・物・金・情報)を一元管理するための経営戦略およびそれを実現するITシステムです。そのため、各アプリケーションで生成されたデータを統合的に分析することはまさに「お家芸」とも言えます。BI(ビジネス・インテリジェンス)が統合された製品なら、ERP全体のデータを瞬時に分析して、ダッシュボードに欲しい情報だけを表示することが可能です。経営者はそうしたデータを基準にして経営判断を行えるため、いわば航海のためのコンパスと海図を手に入れたようなものでしょう。

営業力・販売力の強化

現代社会における営業力強化の肝要さは、多くの会社が痛感しているものかと思います。「物・サービスを作れば売れる」という時代は疾うに終わり、価格競争だけでなくきめ細やかなサービスが求められる時代です。そんな中、売上拡大のために営業力強化へはどう取り組めばよいのか?まず大切なことは、営業全体の知識と知恵(ナレッジ)を蓄積して、営業ノウハウを部署全体で共有することです。

ERPを導入すると営業日報や営業活動をシステム上で行うことが多くなり、自然とナレッジが蓄積されていきます。その中から、トップセールスマンのノウハウ等を全体で共有すれば、効率良く営業力強化に取り組めるでしょう。

システム運用の効率化

最後に「システム運用の効率化」は現代の中小企業にとって特に注目すべきポイントです。日本では現在、24万人以上のIT人材が不足しているとされています。しかし、会社を経営していくためにITシステムは不可欠です。人材不足が難しい現代において、中小企業の情報システム担当者には多大な負担がかかり、それに呼応してIT戦略への注力ができなくなっているという現状があります。

そこでERPの中でもとりわけクラウド型の製品が注目されています。クラウド型はERPベンダーがシステム運用を行い、会社はそれをサービスとして契約してインターネット上で利用します。社内にシステム環境を整備する必要がないため、情報システム担当者の労働生産性を飛躍的に高め、将来的なIT戦略に注力させることができます。

以上が、中小企業にこそERP導入をおすすめする理由です。

まとめ

クラウド型は従来型のERPに比べて、初期投資や運用費用を抑えられる傾向にあります。そのため、現在は多くの中小企業が経営課題解決のための手段として、ERPを導入しています。

皆さんの会社ではどういった経営課題をお持ちでしょうか?その経営課題は、ERPで解決できるかもしれません。

国内クラウドERP利用実態調査レポート:矢野経済研究所

RECOMMEND関連記事


RECENT POST「ソリューション」の最新記事


この記事が気に入ったらいいねしよう!