銀行との付き合い方、味方につけると良いことも

 2020.01.29  経営者実践ポータル編集部

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会社と事業を大きくするためには資金が必要です。そうした資金を自力で捻出するのは大企業でも難しいので、多くの企業が銀行から融資を受けます。この時、重要なのが「銀行との付き合い方」です。接待を行って仲良くする、担当者とひたすらコミュニケーションを取る(現在はこのような付き合い方はほとんどの金融機関で禁止されています)といった付き合い方ではなく、「企業と企業」という立場から信頼関係を築けるような付き合い方がポイントです。本記事では、銀行との良い付き合いかを知っていただき、銀行を味方に付けるための方法を紹介します。銀行からの融資を検討している方はぜひ参考にしてください。

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銀行との付き合いにおけるNG行動

企業が銀行から融資を受けるのに際し、付き合い方の「上手い」「下手」というのがあります。まずは、銀行との付き合い方が下手な企業がやりがちなNG行動を紹介しましょう。

NG1. お金が無くなったら借りに行く

事業投資のためのお金が無くなったら借りに行く。一見合理的な方法のように思えますが、銀行はお金が無い会社には融資したくありません。銀行もビジネスなので、当然のことです。

従って、本当にお金が無くなる前に融資を受けるのが正解です。銀行側が「融資しても問題ないだろう」と考えてくれるうちに融資を受けに行く方が、銀行も安心してお金を貸してくれます。

「借りたい時に借りる」ではなく、「借りられるうちに借りておく」というのが銀行との信頼関係を築くポイントです。

NG2. 1つの銀行だけから融資を受けている

これも一見して合理的な方法のように思えますが、付き合い方としては「下手」の部類になります。1つの銀行だけから融資を受けることは「一行取引」と呼びます。なぜこの付き合い方がNGかというと、競合意識が生まれず銀行の言いなりになってしまう可能性が高いからです。

銀行は会社ですし、銀行員はビジネスパーソンです。当然ながら利益を追求するので、自社銀行とだけ取引をする企業に対して好条件を出す必要はないのです。借入れ候補となる銀行がいくつかあれば、自然と競合意識が生まれます。そこで「もっと融資できます」「金利をもっと安くします」などの話が出てくるので、好条件で融資を受けることが可能です。

たとえそうした話が出なかったとしても、融資条件が良くなることがあっても悪くなることはありません。

NG3. 折り返し融資を受けていない

折り返し融資とは、借入れ金額のうち規定された金額を返済した場合に、借入金額をもとに戻す融資方法です。銀行としては返済能力が高く、長期間融資を受けてくれる企業との取引を好みます。そのため、銀行からすれば折り返し融資は安全かつ確実に利益を上げるためのビジネスです。もちろん、そこには企業と銀行の信頼性が重要になります。

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企業視点で考えると、一定金額を返済したら借入額がまた増えるので常にキャッシュを手元に置くことができ、緊急的な財政難に陥ってもそれを乗り切るだけの資金を投じることができます。

折り返し融資を受けることは企業にとっても銀行にとっても良いことが多いですし、長期的な信頼関係を築けるので好条件で融資を受けられる可能性が高くなります。

NG4. 書類を用意しないで融資を受けに行く

「この会社で働きたい」という求職者が、履歴書などの書類を何も持参せずに登場したら「話にならない」と追い返す方が多いはずです。にもかかわらず、融資を受けるために銀行へ足を運んだ際に、書類を何も用意しない企業は意外と少なくありません。

銀行から融資を受けるためには、企業が絶対に用意すべき書類が3つあります。そえが「決算書」「資金繰り表」「借入残高推移表」です。

決算書は期中ならば試算表でも構いません。資金繰り表は予実ともに必要です。融資を受けるにあたってこれらの資料が用意できない、作れないという場合は、銀行から経理・財務の応力が不足した企業と判断された、融資の可能性がグンと低くなります。また、銀行との取引は書類文化なので、書類が無ければ話すら始まらないことも多いです。

NG5. 定期的な情報提供を行っていない

銀行からの融資を受けても、決算書や資金繰り表などを定期的に提示して説明している企業は少ないです。これが銀行との付き合い方において「下手」と言わざるをえません。

企業の経営状況について定期継続的に情報を提供することは、銀行との信頼関係を築く上でとても大切なことです。経営状況が改善されるにせよ、悪化するにせよ誠実に説明することが信頼関係に繋がります。

経営状況が良好なら更なる融資が期待できますし、好条件で融資を受けられる可能性が高いでしょう。逆に経営状況が悪化すると、融資が難しくなったり条件が悪くなったりする可能性はありますが、切羽詰まった状況で駆け込み寺的に頼るよりも融資を前向きに検討してくれることは確かです。

銀行との上手な付き合い方

銀行との付き合いの上で、やってはいけないNG行動を踏まえて、銀行との上手な付き合い方のポイントを紹介します。

Point 1. 返済能力が高いうちに借りておく

銀行はお金が無い企業への融資は行いません。ですので、お金が無くなったら借りるのではなく、返済能力が高いうちに借りに行くことで信頼を得ることが大切です。そのためには5年先、10年先を見据えた中長期的な事業計画を立て、必要に応じて融資を受けましょう。

Point 2. 複数銀行からの融資を検討する

一行取引にはリスクが高いことから、複数銀行からの融資を検討しましょう。ただし。あまりの多くの銀行と取引していると信用問題にかかわるので、多くとも3社程度に留めておくことが肝要です。

Point 3. 折り返し融資など特別な借入れ方法を検討する

折り返し融資などの特別な借入れ方法は、企業と銀行、双方にとってメリットが多いですし信頼関係を築く上で有効な選択肢です。好条件の融資も期待できるので積極的に検討しましょう。

Point 4. 必要な書類が必ず用意する

銀行に融資を受けに行く際は決算書、資金繰り表、借入残高推移表などに加えて事業改善計画など必要だと思われる書類をすべて用意してください。何事も明確な書類が無ければ始まらないので、書類用意は必ず意識しましょう。

Point 5. 経営状況に関し定期的な情報提供を行う

経営状況に関する定期的な情報提供は、企業側が積極的に行わない限り銀行側が要求することは少ないです。しかし、銀行との信頼関係を築くためには欠かせないものなので、面倒くさがらずに実施してください。

Point 6. 銀行は会社、銀行員はビジネスパーソン

銀行と銀行員は、あくまで会社とビジネスパーソンです。会社にもビジネスパーソンにもノルマはありますし、返済能力と成長性の高い企業に融資したくなります。その点を踏まえて、「何をすれば融資が受けやすくなるか?」を考えておきましょう。

Point 7. 銀行は簡単に乗り換えない

複数銀行と取引をしていても、容易な乗り換えはおすすめしません。「あっちの条件の方が良いから」と簡単に乗り換えるのではなく、一度取引のある銀行に「こういった条件が出されたのですが、できれが当銀行との取引を継続したいのでこれに近い条件で対応できないでしょうか?」など、積極的に交渉してみましょう。

いかがでしょうか?銀行との付き合い上手な企業になれれば、融資が受けやすく事業投資が積極的に行えるようになります。本稿で紹介したNG行動と付き合い方のポイントを参考にしながら、銀行との付き合いについて見つめ直してみましょう。

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