今から始めるダッシュボード経営 〜ダッシュボードとは〜

 2020.04.07  クラウドERP編集部

グローバル標準のクラウドERP

リアルタイムの経営情報を把握する。経営者だけではなく、部門管理者が社内の関わる情報をすぐに確認できることは経営や運営に非常に役立ちます。経営ダッシュボードを見ることで正確かつ迅速な意思決定をすることができるようなります。経営ダッシュボードの利点、何ができるのか?主要業績評価指標とは?を説明します。

経営ダッシュボードを活用する利点

この画面ショットはOracle NetSuiteの「経営者」ダッシュボードの一例です。(Pic-101)

Oracle NetSuiteの「経営者」ダッシュボード
経営ダッシュボードには様々な必要な情報が表示されています。また、ユーザーの好みや注目している情報に応じて確認するデータを変更、組み換えをすることも必要になります。
最初に確認するのが細かい数字ではなく、概況である場合には主要業績評価指標(KPI)をわかりやすい形式で表示することで傾向を把握して詳細データを確認するスタイルを取ることができます。

経営ダッシュボード
これまでに表示した画像は「同じ会社」「同じ職責」のユーザーが表示可能なレイアウトの例です。ユーザーの立場、考え方、責任範囲を反映させたダッシュボードの構成は自由です。
データは直観的なインターフェースによって表示されますので、視認性良く経営情報を可視化することができます。

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格納されているデータをリアルタイムに


ERPには様々な情報が逐次追加、更新されます。ダッシュボードは「今」のデータを確認することができます。
Oracle NetSuiteは企業内におけるすべての取引(トランザクション)がリアルタイムに記録されています。そのため、「今」のそのままのデータを抽出するだけではなく、様々な計算式を使って自分の会社独自の必要なデータを確認することができます。データ概要を表示することも、クリックしてグラフで見ることもできます。気になるデータをクリックしてドリルダウン表示をすることができます。

データ概要

気になるデータをクリックしてドリルダウン表示

KPIによるデータの確認

データを確認することだけでも価値はありますが、Oracle NetSuiteでは事前にKPIを準備しています。ユーザが必要なKPIとその比較期間を選択して表示することができます。
特に注目すべきKPIを選択してハイライト表示することも可能です。

注目すべきKPIを選択してハイライト表示

表示するKPIや比較期間は自由に選択することができます。

表示するKPIや比較期間は自由に選択

更に注目すべきKPIを「KPIメーター」に設定して更に視認性を高めることができます。

KPIメーター

優先的に見なければならない情報を特定する

ダッシュボードには実に様々な情報が表示されます。売上から営業の引き合い数、製品原価情報から生産状況など、すべての情報をじっくり眺めるには時間が足らないほどです。そのため、計画なしに経営ダッシュボードに表示されている情報を見ていると、結局何も出来ないまま終わってしまうことが往々にしてあります。
まずは優先的に見なければならない情報を特定しましょう。今最も重要な情報を決めて、日々その情報のみを見るように心がけます。もちろん一つではなく、複数の情報を見る必要があります。
特定の情報のみを見るように心がけることで、無駄な情報閲覧をなくし、経営ダッシュボードを見ている時間を最小限に抑えることができます。

表示している項目を定期的に見直す

ダッシュボード活用にもPDCAサイクルは必要です。現状の情報可視化にあまり効果を感じられていないのであれば、表示する情報を変えたりインターフェースを変更したり、様々な改善を加えていくことで最適なダッシュボードを作ることができます。

定量的な数値ばかりにとらわれない

ダッシュボードで表示されるのはあくまで“定量的数値”のみです。定性的なものを指標として表すことはできません。自動車のドライバーが助手席に乗っている人の心情を計器で読み取ることができないように、ダッシュボードを見ただけでは現場の実態を理解することはできません。

ダッシュボードに表示されている定量的数値ばかりに目を向けるのではなく、時に現場の声に耳を傾け、舵切りに反映していくことが重要です。

主要業績評価指標の種類

主要業績評価指標またはKPIは、生データを重要なビジネス指標へと統合し、ユーザーが選ぶフォーマットでダッシュボードに表示できます。KPIにより、重要なデータから学び、それに基づいて行動するのにより多くの時間を使い、データ収集の時間を減らすことができます。NetSuiteは、予測、収入見込、注文、ケース、財務データの集計など、NetSuite標準レポートに基づいた、多くのあらかじめ準備されたKPIを備えています。標準KPIを一覧表示したサンプルがこちら。Pic-201

  • Webサイトのアクセス数 Webサイトで表示されたページ数を表します。
  • Web収益 Web注文から発生した、収益勘定と費用勘定に対する貸方合計を表します。
  • Web注文 Web注文のカウントを表します。
  • エスカレーションされたケース 選択された日付範囲内にエスカレーションされたケースの数を表します。
  • オープンケース オープンケースの数を示します。
  • カート放棄 商品が入れられたWebストアショッピングカートの数と実際の注文数間の差異(%)を表します。
  • クレジットカード残高 選択期間におけるクレジットカード口座への総合的な影響を示します。
  • コミッション見積額 全トランザクションに対するコミッション見積の総額を表します。
  • その他の資産 流動資産および固定資産以外の他の資産の総額を表します。
  • その他の流動資産 その他の流動資産(1年以内に現金に変換されると予測される所有資産)の総額を表します。
  • その他の流動負債 その他の流動負債(1年以内の借入金)の総額を表します。
  • チェックアウト放棄 Webストアのチェックアウトの割合(%)を表します。
  • パートナーコミッション見積額 パートナーが獲得したコミッションの見積総額を表します。
  • ホストページのアクセス数 ホストされているWebサイトで表示されたページ数を表します。
  • ユニークビジター Webサイトにアクセスしたビジターの数を表します。
  • 運営費用 選択期間中の運営費用の金額を表します。
  • 営業キャッシュフロー 財務活動と投資活動を除いた現金持ち高の変化を表します。
  • 営業担当者目標値 営業目標値を割り当てられた営業担当者数を表します。
  • 営業目標値 アクセス可能な上位の営業目標値すべての合計を表します。ある従業員に個人営業目標値とチーム営業目標値が割り当てられている場合、チーム営業目標値のみが合計に含まれます。
  • 営業目標値(代替販売) 代替販売額(ASA)に基づいた、アクセス可能な上位の営業目標値すべての合計を表します。ある従業員に個人営業目標値とチーム営業目標値の両方が割り当てられている場合、チーム営業目標値のみが合計に含まれます。
  • 解決した問題 終了した問題の数を表します。
  • 期限経過残高 顧客の現在の期限経過残高の金額を表します。
  • 給与 給与または年度累計調整からの総所得額を表します。
  • 銀行残高 銀行口座への総合的な影響を表します。
  • 繰延収益 繰延収益勘定に対する貸方と借方の合計を表します。
  • 経費 収益勘定および費用勘定に対する借方の合計を表します。
  • 固定資産 1年以内に使い切らない、または現金に変換されない耐久消費財または設備である固定資産の、選択期間における総額を表します。
  • 合計収入見込(加重代替販売額) 代替販売額(ASA)に基づく商談中案件および処理中の見積の予測合計金額を表します。
  • 合計収入見込(加重代替平均代替販売額) 代替販売額(ASA)に基づく商談中案件と処理中の見積の加重合計金額を表します。加重値は、見込に予測合計額を乗算して計算されます。
  • 在庫 在庫資産勘定、および、勘定科目レコードの「在庫」ボックスにチェックマークを入れた、その他の流動資産勘定の残高を表します。
  • 残高 顧客によって支払われるべき現在の金額を表示します。
  • 支払の平均日数 請求日から支払日までの間に顧客が要する平均日数を表します。
  • 支払済コミッション 従業員に支払われたコミッションの合計を表します。
  • 支払済パートナーコミッション パートナーに支払われたコミッションの合計を表します。
  • 資本 負債を差し引いた資産の金額を表します。
  • 自分の稼働状況 ユーザーの利用が表示されます。
  • 失注した商談 失注とマークされた商談数を表します。不成立の商談の見込みは0%です。
  • 受注した商談 受注した商談数を表します。これには販売トランザクションに変換された商談や、見込みが110%に設定されている商談も含まれます。
  • 収益 収益勘定、その他の収益勘定、費用勘定に対する貸方合計を表します。
  • 収益 収益勘定および費用勘定に対する貸方の合計を表します。
  • 収入見込 商談中案件および処理中の見積の数を表します。この値には、予測に含めるよう設定された見積を伴う商談の数は含まれません。
  • 収入見込(加重) 商談中案件と処理中の見積の加重値を表します。この金額には、見積を予測に含むよう設定された商談の合計は含まれません。
  • 収入見込(加重代替販売額) 商談中案件および処理中の見積の、代替販売額(ASA)に基づく予測金額を表します。
  • 収入見込(加重代替平均代替販売額) 商談中案件と処理中の見積の、代替販売額(ASA)に基づく加重金額を表します。加重値は、見込に予測合計額を乗算して計算されます。
  • 収入見込(予測) 商談中案件と処理中の見積の総額を表します。この金額には、見積を予測に含むよう設定された商談の合計は含まれません。
  • 収入見込合計 オープンとなっている商談と見積の合計数を表します。
  • 収入見込合計(加重) 商談中案件と処理中の見積の加重値を表します。この金額には、見積を予測に含むよう設定された商談の合計は含まれません。
  • 収入見込合計(予測) 商談中案件と処理中の見積の予測値を表します。この金額には、見積を予測に含むよう設定された商談の合計は含まれません。
  • 終了したケース 選択された日付範囲内に終了したケースの数を表します。
  • 従業員 入社日が過去の日付となっており、退社日が記録されていない、給与計算に含まれる有効な従業員の数を表します。
  • 処理中の見積 オープンのままだった見積の数を表します。処理中の見積の見込みは0%から110%の間で、期限内で、無効となっておらず、注文または実績によって終了していないものを指します。
  • 処理中の見積 処理中の見積数を示します。
  • 処理中の見積合計 選択期間の処理中の合計見積数を示します。
  • 商談中案件 商談中案件の数を表します。商談中案件の見込みは0から110%であり、販売に変換されていないものを指します。
  • 商談中案件合計件数 商談中案件の数を表します。商談中案件の見込みは0%から110%の間で、注文または実績によって終了していないものを指します。
  • 承認済コミッション 承認済みでも支払が行われていない未払コミッションの合計金額を表します。
  • 承認済パートナーコミッション 承認済みでもパートナーに支払が行われていない未払コミッションの合計金額を表します。
  • 新しい問題 作成された問題の合計数を表します。
  • 新規ケース 作成された新しいケースの数を表します。
  • 新規ビジター Webサイトを訪れた初回ビジターの総数を表します。
  • 新規リード 作成されたリードレコードの合計数を表します。
  • 新規リード総計 作成されたリードレコードの合計数を表します。
  • 新規顧客 初回の販売トランザクションが終了した顧客の数を表します。期間ベースの分析では、トランザクションは実績であることが必要です。
  • 新規顧客(注文書) 初回の販売トランザクションが終了した顧客によって生成された注文書の数を表します。
  • 新規事業 初回の販売が発生した顧客による、同期間中の全販売トランザクションの合計(実績)を表します。
  • 新規事業(注文書) 選択期間中に新しい顧客の注文書から創出された販売額を表します。
  • 新規事業(注文代替販売) 代替販売額(ASA)に基づき、選択期間中に新規顧客による注文書を通して創出された販売金額を表します。
  • 新規商談 作成された新しい商談の合計数を表します。
  • 進捗中の見積合計件数 処理中の見積数を表します。処理中の見積の見込みは0%から110%の間で、注文または実績によって終了していないものを指します。
  • 進捗中の潜在顧客 進捗中の潜在顧客の数を示します。
  • 正味キャッシュフロー 選択期間中の現金持ち高の総体的変化を表します。
  • 総バックログ(プロジェクト) すべての未完プロジェクトを完了するため予算が割り当てられている、残りの総時間数を表します。
  • 総売上高(注文) 承認済みの注文書と承認されていない注文書の両方を通して創出された販売の総額を表します。
  • 注文 承認された注文書数を表します。
  • 注文合計(件数) 注文書の数を表します。
  • 超過日数 顧客が期限経過残高を抱えている現在までの日数を表します。
  • 長期負債 長期負債(1年以上の借入金)の総額を表します。
  • 買掛金 買掛金勘定への総合的な影響を示します。
  • 売掛金 選択期間における売掛金勘定への総合的な影響を示します。
  • 売上(現金ベース) 支払済み収益と顧客に対する払戻可能な経費の総額を示します。
  • 売上(注文) 承認された注文書を通して創出された販売の金額を表します。
  • 売上(注文代替販売) 代替販売額(ASA)に基づき、承認された注文書を通して創出された販売の金額を表します。
  • 売上原価 選択期間中のトランザクションの売上原価金額を表します。
  • 販売 支払済みまたは請求済みの収益と、顧客に対する払戻可能な経費を示します。これには、仕訳帳、預入、クレジットカード、クレジットカードの払戻、小切手の各種トランザクションは含まれません。
  • 平均延滞日数 顧客が期限経過残高を抱えていた平均日数を表示します。
  • 未解決の問題 基本ステータスが「終了」ではない問題の数を表します。
  • 未完プロジェクト 現在の未完プロジェクト数を表します。
  • 未請求注文 注文を受けてまだ請求されていない顧客の注文の合計金額を表します。
  • 未請求注文(連結) 注文を受けてまだ請求されていない顧客とそのサブ顧客の注文の合計金額を表します。
  • 予測 選択された日付範囲内の総売上高を表します。
  • 予測(代替販売) 代替販売額(ASA)に基づいた販売予測合計を表します。
  • 予測上書き 担当者が獲得することが予想される売上の合計金額を表します。
  • 予測上書き(代替販売) 代替販売上書き予測額(ASA)に基づいて、選択された日付範囲に対する販売予測合計を表します。
  • 利益 選択期間中の収益と費用の差額を表します。
  • 連結期限経過残高 顧客とそのサブ顧客の現在の期限経過残高の金額を表します。
  • 連結残高 顧客とそのサブ顧客によって支払われるべき現在の金額を表します。
  • 連結超過日数 顧客とそのサブ顧客が期限経過残高を抱えている現在までの日数を表します。
  • 連結平均延滞日数 顧客とそのサブ顧客が期限経過残高を抱えていた平均日数を表します。

 

NetSuiteのダッシュボード

ダッシュボードは企業経営者のための情報把握だけのツールではありません。
ダッシュボードでは、ユーザー独自の設定を行うことにより、最高の作業効率と使い勝手の良さを実現できます。各ユーザーに対し、NetSuiteでは、「センター」と呼ばれるタブ付きページの可変セットが表示されます。センターは、ユーザーに割り当てられたロールに基づきます。各NetSuiteセンターは、同じロールを持つユーザーに、業務の遂行に必要なページとリンクを提供します。
各センターの大半のタブ付きページでは、ページとページを閲覧しているユーザーのロールに関連するリアルタイムデータを収集して表示します。「ダッシュボード」と呼ばれるこの集合体は、ユーザーが即座に、間断なく正確な情報にアクセスできる視覚的なワークスペースを提供します。ダッシュボードは、ホームページだけではなく、NetSuiteで表示するすべてのページで利用できます(ただし、「ドキュメント」、「設定」、「カスタマイゼーション」ページは除く)。ダッシュボードでは、意思決定に必要なデータを表示し、レコードを編集できます。
ダッシュボードのコンテンツは、動的なデータの表示ウィンドウである各種の「ポートレット」で表示されます。いくつかのポートレットは、生データへの直接のアクセスを提供し、他のポートレットは、主要業績評価指標(KPI)、KPIスコアカード、傾向グラフ、レポートスナップショットのような、不可欠なビジネス指標へと統合されたデータを表示します。他のポートレットにより、WebサイトのRSSフィードからのデータを表示できます。

Oracle NetSuiteには更に営業・請求担当者用の「顧客ダッシュボード」と購買・支払担当者用の「仕入先ダッシュボード」があります。

・顧客ダッシュボード 

Pic-301


システム内のすべての顧客(リードと潜在顧客を含む)に利用できる専用のダッシュボードがあります。カスタマーダッシュボードでは、主要顧客のデータに一目でアクセスできるため、複数の画面で検索を行って必要な情報を収集し継ぎ合わせる必要はありません。
カスタマーダッシュボードには、顧客の関連プロジェクトとサブ顧客に関する、全トランザクションと活動についての情報が含まれています。カスタマーダッシュボードのトランザクションポートレットのデータは、顧客レコードの「トランザクション」サブタブのデータと一致し、カスタマーダッシュボードの主要業績評価指標ポートレットのデータは、顧客レコードの「財務」サブタブのデータと一致します。

・仕入先ダッシュボード

 

Pic-302


各仕入先についてリアルタイムダッシュボードを表示できます。仕入先ダッシュボードには、仕入先レコードから抽出された仕入先データが分かりやすく表示され、レコードを個別に検索する必要はありません。仕入先ダッシュボードには、各仕入先に関係する主要業績評価指標(KPI)、傾向グラフ、レポートスナップショット、レポートが表示されます。

・共通機能: 主要業績評価指標

Pic-303


各取引先に対する個別のKPI(主要業績評価指標)を表示することができます。
標準のKPIだけではなく、自社で独自に作成したKPIを表示することができます。

・共通機能: ダッシュボードリンク

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表示している取引先に対してのレポートや伝票の作成を素早く行うためのリンクが用意されています。
クリック一つで取引情報の作成、取引先をキーとしたレポートを実行することができます。

・共通機能: ダッシュボードリンク

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表示している取引先に対して発生したすべての取引が表示されています。
期間や取引の種類、担当者などの条件で情報を絞り込むことができます。

・共通機能: 活動リスト

Pic-306


表示している取引先に対して発生したすべての連絡履歴やイベントを確認することができます。

今後ERPを導入する企業の経営者は、今回紹介した内容をもとにダッシュボードや主要業績評価指標の活用法を熟考していただきたいと思います。また、既にERPを導入しているにも関わらずダッシュボードやKPIを活用できていないという場合は、活用方法が間違っている場合がほとんどです。

改めて自身の活用状況を整理して、改善を加え、効果のある経営ダッシュボード活用を目指してください。

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