デジタルトランスフォーメーションとは?政府が推進するプロジェクトを理解する

 2019.12.11  クラウドERP編集部

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メディアでは、「デジタルトランスフォーメーション」という言葉が頻繁に取り上げられています。「働き方改革」だの「デジタルファースト法案」だの、多数のビジネス用語が飛び交っているのに、次から次へと色々な言葉が飛び交い、それらを理解するのも一苦労です。しかし、それらを理解することで経営をより強固にすることも可能です。

本項では「デジタルトランスフォーメーション」ってなに?という方に向けて、政府が推進するプロジェクト「デジタルトランスフォーメーション」についてご紹介します。働き方改革ともかかわりがありますし、多くの企業にとって必要とされる変革でもあります。ここで「デジタルトランスフォーメーション」への理解を深めて、ビジネスを見つめ直すきっかけにしていただければ幸いです。

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デジタルトランスフォーメーションとは?

英語では「Digital Transformation」と書き、「DX」と表記されます。デジタルトランスフォーメーションは直訳すれば「デジタルへの変革」となります。もちろんそれだけでは正確な意味を捉えられていないので、政府が発表している資料より正確な定義を引用します。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変化するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

引用:経済産業省『デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0』

デジタルトランスフォーメーションはいわゆるデジタル技術を活用した変革なのですが、その影響はかなり広範囲にわたります。業務システムを導入してプロセスを自動化する一般的なデジタル化とは違い、製品/サービス/ビジネスモデルそのものを変化させる力があり、企業を取り巻くいわゆる環境において競合上の優位性を確立することに繋がるような、かなり大規模な変革を意味します。

なぜデジタルトランスフォーメーションが必要なのか?

まず、政府が掲げているデジタルトランスフォーメーションの必要性に関しては、2018年9月に発表された『D X(デジタルトランスフォーメーション)レポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』という資料に明記されており、以下のような問題から新しい変革を必要としています。

時間を節約しながらビジネスを実践する3つの方法
ビジネスで燃え尽きないためにあなたがすべきこと
  • データを活用しきれず、市場変化に対応してビジネスモデルを柔軟かつ迅速に変更することができない
  • 業務システムの維持管理費用が高額化し、IT予算の9割以上を占めることに
  • 運用保守の担い手不在により、情報セキュリティ事故や災害によるシステムトラブル、データ消失などのリスクが高まる
  • 古いシステムの維持/継承が困難になり、新しい技術を持った人材を雇ってもその技術を生かすことができない
  • 政府のシナリオによれば2025年にはIT人材不足が43万人まで拡大し、深刻な人材難に陥る
  • 長年提供されてきたSAP サポートがいよいよ終了し、SAPユーザーはシステム全体の見直しが要求される
  • 従来のITサービス市場とデジタル市場の規模が逆転し、革新的なサービスがどんどん登場する

政府はこれらの問題を総じて「2025年の崖」と呼んでいます。その年に経済界における諸問題が集中的に発生することが予測され、さらにこれらの問題を解消できなければ2025年から2030年にかけて年間最大12兆円の損失が生まれると考えられているからです。まさに、国も企業も崖から真っ逆さまに落ちるかのように、経済が転落していく可能性があると警鐘を鳴らします。

これら諸問題を解消するために政府が策定したものが、先に登場した『デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0』です。ここには、デジタルトランスフォーメーションを実現するにあたり何が必要なのか?何が課題になるのか?が体系的に記されているので、デジタルトランスフォーメーションについて理解した暁には一度目を通してみるのがよいかと思います。

デジタルトランスフォーメーションの実現に必要なもの

先ほど政府が定義したデジタルトランスフォーメーションについて引用しました。しかし実際のところ、世界的に明確な定義が存在するわけではありません。そのため、デジタルトランスフォーメーションに「これ!」という取り組みは存在しないのです。大切なことは、政府の定義を踏まえながら「自社にとってのデジタルトランスフォーメーションとは何か?」を再定義した上で、全社的な取り組みとしてスタートすることです。

ただし、デジタルトランスフォーメーションを実現するにあたって必要な基盤というのがあります。それが以下にご紹介する「クラウドコンピューティング」「モバイルネットワーク」「ビッグデータアナリティクス」「AI/IoT技術」の4つであり、いずれからまたは複数の基盤を取り入れることが重要だと考えられています。

クラウドコンピューティング

皆さんもよく知る「クラウドサービス」のことです。クラウド市場は年々拡大しており、今では半数以上の企業が何らかの形でクラウドを利用している時代です。今後大切になるのは、「社内システムの基盤をクラウドへ移行する、本格化への取り組み」です。クラウドには非常に高い柔軟性が、ビジネスニーズに合わせて規模を柔軟に拡大/収縮できるメリットがあります。

モバイルネットワーク

スマートフォンの所持率は今やパソコンの所持率を超えています。日本中、世界中の人が使用するスマートフォンを繋げているネットワークをビジネス活用することは、これからの企業にとって欠かせないことです。また、ビジネスでスマートフォンを利用することも当たり前になったため、モバイルネットワークを前提としたサービス提供が今後の成否を握ると言っても過言ではありません。

ビッグデータアナリティクス

企業が保有するデータ量は年々増加傾向にあり、データ分析によって新しい知見を生み出すチャンスが眠っています。ただし、そのためにはビッグデータ(膨大かつ多種多様なデータ)を解析(アナリティクス)する基盤が必要です。ビッグデータアナリティクスによってビジネスモデルそのものを変革して成功した企業も少なくありません。

AI/IoT技術

IT業界における熱いトレンドといえばAI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)です。2つの技術は互いに補完関係にあり、それぞれが機能することで新しいサービスを生み出せます。今ではAI/IoTを利用するための基盤がクラウド上で整っているので、すべての企業が戦略的なIT活用へ取り組むチャンスがあります。

デジタルトランスフォーメーションへの理解を深めよう!

デジタルトランスフォーメーションに関する先進的事例は海外に集中していますが、今後は日本国内においてもデジタル的変革による成功事例はどんどん出てくるでしょう。皆さんもこの機会に、デジタルトランスフォーメーションへの理解を深めてみてはいかがでしょうか。

デジタルトランスフォーメーションの本質とは?【特別インタビュー】

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