社員満足度を高めるための施策ポイント

 2020.01.29  経営者実践ポータル編集部

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日本の就業者数、6,762万人。日本の雇用者数6,046万人。どちらの数値も83カ月連続の増加となったことが、総務省統計局の『労働力調査(基本集計)2019年(令和元年)11月分 (2019年12月27日公表)』から分かっています。しかし、人材に対する不足感を感じている企業は依然として多く、政府はその対策に苦慮しています。

少子高齢化の波は泊まることを知らないため、今後日本では大きな労働力不足に悩まされることになるでしょう。特に「団塊の世代」と呼ばれる70代前半の労働者が一挙に引退することから、今後数年で労働力調査の統計も大きく変わることでしょう。

その中で、日本企業の多くは優秀な人材確保が難しくなる、といった問題を抱えることになります。「採用戦国時代」を迎えようとしている今、企業にできることとは何でしょうか?本記事では、「社員満足度を高める」という視点から今後の人材不足社会を乗り切るための、施策ポイントを紹介します。

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「社員満足度」とは何か?

社員満足度は「ES(Employee Satisfaction)」で表される指標の1つであり、日本にはまだ浸透しきっていないものです。平たく言えば「社員が今の仕事や環境に満足できているか否か」を表す指標となります。主に以下のような要素で構成されます。

  • 会社の福利厚生
  • 組織のマネジメント
  • 職場環境の良好さ
  • 仕事へのやる気
  • 仕事へのモチベーション
  • 仕事への正当な評価と報酬
  • キャリアアップの道筋

日本では「CS(Customer Satisfaction)」、いわゆる顧客満足度の指標が優先的に考えられ、ビジネスを遂行してきた歴史があります。顧客は絶対であり、顧客が要望する「QCD(品質・予算・納期)」を満たすためならどんな無理も惜しまないという考え方です。

一方、海外企業の中にはCSを考慮しながらビジネスを遂行することはもちろん、それ以前に社員満足度を高めることに注力する企業も少なくありません。

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社員満足度が重要とされる理由

社員満足度を高め、維持することが重要とされている理由は「ビジネスに与える影響力が非常に大きい」からです。会社のほとんどを構成しているのは社員ですから、その社員が会社に対して感じている満足度が高いほど良いというのは、考えずともわかることですね。では、具体的にどういった効果があるのでしょうか?

1. 社員が自主的にビジネスに参加する

会社への満足度が高い社員は、ビジネスへ自主的に参加することが多くなります。つまり積極的に仕事をこなすことになるので、労働生産性が自然と向上するのです。昼間にダラダラと仕事をした残業時間を稼ぐようなことはしないので、それに応じて無駄な人件費カットに繋がります。そうした社員が増えるほど組織全体の労働生産性が向上するので、継続的に成長する企業体質が作られます。

2. 前向きな考えが多くイノベーションが生まれやすい

社員満足度が高い組織では、全体的に前向きな考え方が生まれます。良いビジネスというのは究極なポジティブ思考から達成されるものなので、社員全員が前向きになれば自然と大きなビジネスが達成されるようになります。また、イノベーションも生まれやすくなり、変化を恐れない組織になっていくため、従来にはなかった新しいことにどんどんチャレンジしていけます。

3. 余裕を持ち心のこもった対応でCSが高くなる

仕事面で気持ちが満たされていると、顧客に対して余裕を持ち、心のこもった対応ができるようになります。営業もエンジニアも、カスタマーサポートも全員が気持ちのこもった対応をすることでCSは確実に高くなります。CSが高くなれば会社の利益は増しますし、それを社員に還元することでさらに顧客満足度が高まります。

4. 紹介採用が多くなり人材の質が良くなる

社員満足度が高い組織では、紹介採用が多くなる傾向があります。モチベーションが高い社員が同じようにモチベーションが高い人材を紹介してくれるので、組織の人材の質が良くなるでしょう。

5. 優秀な人材の定着・成長につながる

社員満足度が高ければ離職率は低下し、優秀な人材の定着やその他の人材の成長に大きく寄与します。多くの企業では離職率の高さが問題になっているので、その中で離職率が低ければ競合他社に対して大きなアドバンテージを持つことになります。

6. 外部から優秀な人材を確保しやすくなる

会社への満足度が高い社員というのは、自分自身が満たされていることを周囲に教えたくなるものです。そうすることで「社員満足度が高い会社」という口コミが広がり、自然と優秀な人材の目に留まるようになります。採用活動の際に優秀な人材が確保しやすくなれば、採用コストの削減にもつながるでしょう。

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社員満足度を高めるための施策ポイント

社員満足度を高めるためにはまず、以下に掲げる5つの社員満足度構成要素を意識することが大切です。

(1) 経営ビジョンへの共感

(2) 社員マネジメントへの納得感

(3) 会社業績・社会貢献への参画感

(4) 会社風土の快適さ

(5) 職場環境の快適さ

会社の経営ビジョンに対し社員がどう感じているか?これはとても重要なポイントです。社員が会社に対して期待感が持てるような経営ビジョンでなければいけませんし、会社の一員であることへの誇りも必要です。さらに、社員自身のビジョンやゴールに繋がっているかどうかも重要になるでしょう。

こうした社員満足度の構成要素を踏まえて、満足度を高めるためにはどういった施策ポイントを意識すればよいのでしょうか?

  • 「テレワーク」など新しい働き方をどんどん提案して、すべての社員にとって働きやすい環境を整える
  • 「ワークライフバランスの改善=労働時間の短縮」とった安易な考え方にとらわれず、柔軟な発想で「社員が何を求めているか?」を考える
  • 会社という組織は社員によって成り立っているから、会社経営を優先するのではなく社員を優先するという考え方を持つ
  • 無理のあるCS至上主義は社員を苦しめる結果になるため、顧客は絶対という認識から「顧客と対等に近い立場にある」という認識に変える
  • 経営者や役員自身、または人事責任者など上の立場にある人間が社員と定期的に面談を実施して、現場の意見を積極的に吸い上げる
  • 可能な限り福利厚生を充実させて、社員が働きやすく生活しやすい環境を整える
  • 古い風習にとらわれず、今を働く社員に合った会社風土を作り上げるために経営者自身が柔軟な発想を持つ
  • 職場の人間関係の良好さを保てるように、管理監督者が万人に対して厳格な態度を取る

この他にも、社員満足度を高めるための施策ポイントはたくさんあるでしょう。ひとまず、これ等のポイントを意識しながら社員満足度を高めるための施策を考えることで、満足度向上に貢献する良い施策が展開できるかと思います。これまで社員満足度に注目してこなかった方は、この機会に満足度向上からの企業体質改善などを目指してみてはいかがでしょうか?

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