中小企業が優秀な人材を確保するためのポイント

 2020.02.21  クラウドERP編集部

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日本企業全体の99.7%は中小企業であり、日本は欧州ドイツと並び世界的な中小企業大国の1つです。日本経済の大部分は、中小企業の頑張りによって支えられていると言っても過言ではないでしょう。しかし、そんな中小企業が深刻な人材難にあります。

日本は今後、少子高齢化によると労働人口減少が予測されていますし、経済産業省が発表した資料によるとIT人材不足は慢性化しています。では、中小企業が優秀な人材を確保するためには何に注力すればよいのでしょうか?本記事ではそのポイントを、東京商工会議所の『中小企業の人材確保・育成10カ条』を参考にしながら紹介します。

 

中小企業が優秀な人材を確保するためのポイント

中小企業の人材確保・育成10カ条

それではさっそく、東京商工会議所が提言する中小企業の人材確保・育成10カ条を紹介します。

1. 働くことが楽しくなるような事業分野で勝負

大企業が競争力を発揮しにくい分野で事業展開をする。規模の勝負を避ける。

中小企業ならではの事業分野を見つけることが従業員の働きがいにつながる。

消費者や最終ユーザーから必要とされていると実感できるような職場を作る。

2. 明確な方針をわかりやすく伝えよ

人材の採用や育成方針に関して明確な方針を持ち、一度決めたら頻繁に変えない。

理念や方針そのものに独自性を出すことは難しい。大切なことは、それらの見せ方やわかりやすさ、そして具体性である。

毎日の仕事の中で企業全体に浸透させていく。

3. トップが先頭に立って必死で育てる

トップと一般従業員との距離が短いことが中小企業の特徴である。この特徴を長所として活かす。

トップの考えや行動を前面に押し出す。遠慮は無用である。

方針や方向が対立した時は、二兎を追わずに一兎を追う。責任はトップが負えばよい。

4. 採用ミスは致命傷

社長の考え方や企業の文化に合わない人を無理に採用しない。無理に採用したことによる損失 は募集や採用コストよりもはるかに大きい。

良いことだけを見せない。マイナス面を理解して入社した従業員が戦力になる。

独自の評価基準を持つ。多様な事業分野の中小企業は求める人材も多様である。

5. 人が育てば企業も育つ

企業の成長は従業員の成長についてくる。まず、従業員に学びの機会を与える。

無理かもしれないことを思い切って任せる。小さな成功体験が大きな飛躍につながる。

学びの機会を仕事に組み込む。新規事業への挑戦や従業員主催の勉強会は、人が育つ機会となる。

6. 部下の育成は仕事の一部

l 人材育成を社長や役員だけの仕事にしないで、全社的に取り組む。

l 中間管理職以上には人材育成に責任を持たせる。

従業員は通常業務だけで十分に忙しい。策を講じなければ、部下を育成するための時間と労力を見つけようとはしない。

7. 制度や仕組みだけでは動かない

従業員数が20人規模になった段階で、昇給や昇任のための仕組みや制度を整備する。

しかしながら、中小企業は仕組みや制度だけでは動かない。大企業以上に従業員の納得感が求められる。

日常的なコミュニケーションや企業文化を踏まえて仕組みや制度を運用することが重要である。

8. 中小企業らしさに誇りをもつ

社長の個性や考え方を前面に出す。相性が合わないことを恐れず、合った時の強さを活かす。

家族的な雰囲気は中小企業らしさの要である。中小企業らしさを求めて入社した従業員の期待 を裏切らない。

運動会、花見、そして社員旅行ができることが素晴らしい。やりたくでもできない企業が多い のが現実である。

9. 真似ずに学べ

中小企業は数が多く、しかも多様な事業分野で活躍している。有効な人材育成の方法は大企業 以上に多様であり、一社ごとに異なると言っても過言ではない。

ある企業の成功事例をそのまま真似しない。企業風土や文化の違う企業が真似をしようとすると失敗する。

l 他者の事例を知ることの最大の効果は、ヒントや気付きを得ることである。実際に何をするのかは社長が決める。

10. 経営者は教育者

人材に不満があるとすれば、それは人材に恵まれていないのではなく、人材を育てられないからである。

人材を育てるには時間も労力もかかる。しかも、すぐに効果は出ない。

教えることが好きであるか、そして従業員の成長を自分のことのように喜ぶことができるか。 できないからと言って簡単に切り捨てたりしないという教育者らしさが求められる。

ERPに関するお役立ち資料

中小企業が優秀な人材を確保するためのポイント

中小企業が優秀な人材を確保するためのポイントとして最も重要なのが、「魅力的な会社作り」です。一般的に、大企業は中小企業よりも待遇が良く、かつ大きな仕事を任せられると考えているビジネスパーソンが多いです。しかし、中小企業には中小企業なりに強みがあります。

それは、「大企業にはない経営スピードと、新規事業にチャレンジできる環境」です。大企業は組織規模が拡大し、株主の意思もあることから新規事業に対するスピードが鈍化することが多くなります。一方、中小企業は経営者のトップダウンで事業展開できることから、新しい事業へのチャレンジが容易に行えます。

しかも、最近ではデジタル技術を用いた新規事業を展開する中小企業が劇的に増えており、日本においても市場をかき回すような製品・サービスを提供して「デジタルディスラプション(デジタル技術を用いた革新的な製品・サービスで市場の常識を覆す)」を起こることが今後考えられます。

今の中小企業はこうした魅力をどんどん発信して、「中小企業にこそ働き甲斐がある」というイメージを日本全体に打ち出すことが大切です。

もう1つのポイントは、「キャリアアップのための道筋を示す」ことです。大企業の組織では、仕事を真面目にこなし、成果を上げれば組織内でキャリアアップしていくイメージを持ちやすいため、仕事に対するモチベーションが上がります。一方、中小企業などの小規模組織ではキャリアアップがあまりイメージできず、それがそのまま中小企業に対するマイナス印象に繋がります。

そのため、中小企業であってもしっかりとキャリアアップできることを伝え、その道筋を明確に示すことも大切です。また、キャリアアップの先に「転職」という選択肢があったとしても、中小企業から中堅・大企業へ転職したような事例があれば、優秀な人材を失うよりも非常に大きなイメージアップに繋がります。そのため、キャリアアップの延長線上にある転職についてもポジティブな考え方で受け入れる、ということも大切かもしれません。

中小企業だからこそできることがある

いかがでしょうか?日本の中小企業には、大企業にはなく、中小企業だからこそできることがたくさんあります。その利点を深く理解した上で、中小企業の魅力を全面的に打ち出しながら人材確保に臨むことで、優秀な人材は確実に集まってきます。本記事でご紹介したことを参考に、人材確保にぜひ取り組んでみてください。

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