CMS

 2019.04.26  クラウドERP実践ポータル

CMSとは、Cash Management Service(キャッシュマネジメントサービス)の略で、企業の資金効率化を図るシステムのこと。主に、複数のグループ会社を持つ企業がグループ全体の資金を一元的に管理し、グループ各社の資金を調整する。CMSを導入するグループの親会社または財務統括会社がグループ内銀行の役割を担い、資金の過不足の調整などを行うため、各子会社で資金運用部門を設ける必要がない。CMSで資金を統一管理することにより、借入金利の削減や負債金利の抑制など、資金コントロールが可能になる。

CMSの主な機能としては、統括口座とグループ会社口座の間で資金の集中・分配を行う「プーリング」や、債権・債務の残高を相殺して1回の決済に振り替える「ネッティング」、「支払い代行」などが挙げられる。CMSは以前まで数十社のグループ企業を持つ売上高1兆円以上の大企業で導入されることが多かったが、連結経営が重視されるようになった2000年頃から、企業統治やグループ統制を目的に中堅企業でも相次いで導入されるようになった。

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