割引率

 2019.05.21  クラウドERP実践ポータル

割引率とは、将来の価値を現在の価値に換算する際の割合を、1年あたりの割合で示したもの。「ディスカウントレート」とも呼ばれる。

将来受け取れる金銭や収益などの価値は、利回りなどにより現在の価値とは異なることがある。このような場合、割引率を用いることで現在価値を計算することができる。たとえば、利回りが5%だとすると、現在の1万円は、1年後には10,500円となる。反対に考えると、将来の1万円は、1万円÷(1+0.05)の計算式により、9,524円と算出できる。この計算において、利回りの5%が割引率となる。
現在と将来とでは価値が変わるものには、長期の債券など安全性の高いものだけでなく、リスクの高い金融商品なども含まれる。リスクが低いものほど割引率は低く、リスクが高いものほど割引率は高くなる。

企業が負担する退職金や年金を計算する際にも、割引率が用いられる。この場合、国債や政府機関債、優良社債など、安全性の高い債券の利回りを基にして、利率が決定されるのが一般的。退職給付会計における割引率は、将来発生する退職給付金のうち、現在までに発生したと認められる金額を現在価値に割引計算するために使用されている。

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