時価基準

 2019.05.16  クラウドERP実践ポータル

時価基準とは、原価基準、時価基準、現在価値基準、公正価値基準の四種類の資産の評価基準の一つ。資産評価の際、変動の激しい株価など、主に金融資産を計算する上で、その時点での評価額を基に計算する手法のこと。

例えば、株などの資産評価をする場合がこれに当たる。株券などの価値が変動する資産においては、購入した時点の価格だけでは正しい評価が得られないため、正当な資産評価を得るためには、その時々の市場における価格を調査して評価する必要がある。時価には、再購入する場合の価格に値するInput valueという入口価格(再調達原価)、売却する場合の価格として計算されるOutput value という出口価格(売却時価)がある。時価基準を用いるメリットは、その時点での正しい評価が成立する点にあるが、損益計算書に計上した後の価格変動により、配当金や税金に利益とならなかった分までが含まれるリスクがある。

また、どの時期を選ぶかによって評価額が変わるため、客観的な評価にならない場合もある。国際的に公正な価格基準としては、出口価格とするのが一般的。

RELATED ARTICLE関連記事


ブログ無料購読のご案内