販売基準

 2019.05.17  クラウドERP実践ポータル

販売基準は、企業の会計において収益が発生したことを、どの時点で計上すべきかを定めた基準のひとつ。実際に商品が売れたタイミングで計上する方法を指し、工事完成基準と並んで実現主義を採用した会計基準の代表的な例。

条件として、商品やサービスを渡したことと、それによって現金や資産などを受け取った、もしくは受け取る契約が成立したことが求められる。たとえば、法的に所有権が移った日ではなく、実際にその商品が引き渡された日が販売基準として採用される。

販売基準では、取引を行って商品を相手に引き渡したり、サービスを提供した瞬間をもって、収益が発生したととらえるが、実際の取引では多くの手続きや時間差も伴うため、基準の中身はそれらに応じて細分化されている。具体的には、出荷した日を使う、納品した日を使う、納品後に取引先が検収した日を使う、取付や設定が終わった日を使うなどがある。これらのなかでどの基準を使うかは企業側が決定できるが、一度採用した基準は次年度以降も継続して使っていく必要がある。

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