有価証券売却損

 2019.05.24  クラウドERP実践ポータル

有価証券売却損とは、企業が有価証券を売却することにより生じた損失、またはその損失を処理する勘定科目をいう。

有価証券は保有目的によって、売買目的有価証券、満期保有目的の債券、子会社株式及び関連会社株式、その他有価証券に分類される。個別財務諸表における計上方法はこれらの区分によって異なるが、いずれの区分でも有価証券の売却によって得られる損益は損益計算書に計上される。

このうち売買利益を得る目的で短期的に保有していた売買目的有価証券の売却での損失は売買目的有価証券運用損、その他有価証券の売却での損失は有価証券売却損で会計処理される。この損失は取得時の時価である帳簿価額と売却時の時価の差額で求められる。有価証券を譲渡した場合は、譲渡対価の金額と譲渡原価の差額を損失として扱い、原則、約定日を基準とし有価証券売却損に計上する。
これらの売却損益の計算には売却原価が必要となるが、分割購入、売却される有価証券の売上原価を求めるには総平均法や移動平均法などの計算法が用いられる。

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