ゴーイング・コンサーン

 2019.05.14  クラウドERP実践ポータル

ゴーイング・コンサーン(going concern)とは、企業の存続可能性のことで、正確には永遠に活動をしていく企業の前提を指す。特に企業の会計は、ゴーイング・コンサーンを基にした理論を構築して行われる。

また、企業の存続について重要な疑いを抱かせる事象または状況に陥った場合、監査人が経営者に対して情報の開示を要求する制度を指すこともある。ここでいう重要な疑いとは、売上高の著しい減少や債務超過など企業の存続可能性が脅かされる事態が該当する。

バブル崩壊後の相次ぐ企業の経営破綻によって日本でゴーイング・コンサーンが重要視されるようになり、2003年3月期から上場企業は、経営者と監査人によるゴーイング・コンサーンの検討が義務付けられた。現在はゴーイング・コンサーンが危ぶまれる事態に陥ったときは、経営者が財務諸表などで提示、改善が見込める経営計画を開示する。一方、監査人は経営者からの情報を踏まえ、その企業の存続に関して、監査意見を表明することになっている。

ブログ無料購読のご案内