固定資産除却損

 2019.05.22  クラウドERP実践ポータル

固定資産除却損とは、不要となり廃棄処分した機械や車両等、固定資産を除却することによって発生した損失を計上する勘定科目のことを指す。
費用勘定で特別損失に計上される。
固定資産は、その耐用年数にわたって減価償却されるが、減価償却が途中の場合、まだ費用化されていない固定資産の残存価格が残る。固定資産除却損を計上する場合は、この残存価額と処分に要した費用が計上される。

<除却仕訳例>
■条件
・機械装置(取得価額1,000円 減価償却累計額200円 )
・処分費用 現金100円

■仕訳
(借方)減価償却累計額200円/(貸方)機械装置1,000円
(借方)固定資産除却損900円/(貸方)現金100円

会計上は帳簿から固定資産を除いた段階で固定資産除却損を計上するが、税務上は固定資産を実際に廃棄するまでは除却損の損金算入が認められないため、除却を証明する資料(廃棄証明書、写真)を適切に保存・管理する必要がある。
なお、廃棄ではなく売却処分して損失が発生した場合は、固定資産売却損の勘定になり、固定資産除却損は利用されない。

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