制度会計

 2019.05.15  クラウドERP実践ポータル

企業の外部の利害関係者への説明に用いられる財務会計の中で、法律に基づいて実施される会計のこと。企業活動は利益と雇用を生み出す一方、倒産や不正行為によって社会に与える影響が大きいため、国が法律により会計を規制(制度化)する運びとなった。

企業会計を規制する法律には商法・証券取引法などがあり、企業は制度会計の規則に則って決算を行う。財務会計は会社法会計、金融商品取引法会計、税務会計に分かれており、それぞれ会社法、金融商品取引法、税務法に基づいて会計処理を行う。これらの会計は相互に結びつきがあったが、現在は独立した会計として見なされている。

企業の会計は大まかに2つの会計に分けられ、外部の利害関係者へ情報を開示する財務会計は、企業同士を比較するために同じ制度で会計処理を行う必要があるが、管理会計は当該企業の方針や今後の意思決定などに活用する目的で行われるため、規制する法律は存在しない。ただし、財務会計の中でも自然保護や社会貢献など時代とともに新しい指標を用いたものは制度会計には含まない。

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