裏書手形

 2019.05.24  クラウドERP実践ポータル

裏書手形とは、債務の支払いを目的に、満期日に額面を請求できる有価証券の手形に裏書がされ譲渡されたもののこと。裏書譲渡手形とも呼ばれる。

約束手形や為替手形などの手形は自由に譲渡が行える債権で、支払期日前でも譲渡可能で、資産扱いで第三者への債務の支払いなどに充てることができる。手形を譲渡する側(裏書人)は裏面に譲渡を受ける側(被裏書人)の氏名などの事項を記入、捺印する必要があるため、手形の譲渡を「手形の裏書」「裏書譲渡」と呼ぶ。

裏書は第一裏書、第二裏書と続けて行え、満期日における所持人は、手形の振出人に手形を呈示して、額面の請求・取立てを行う権利を持つ。この際、手形の譲渡を示す裏書文句には条件を付加できず、条件を付加した場合でも効力は発生しない。また、額面の一部のみを譲渡するといった裏書も行えず、その場合は裏書自体が無効となる。裏書には担保効力があり、全ての裏書人は最終的な所持人に対して連帯保証の義務を負う。
企業会計において裏書手形は流動負債の部に仕訳され、勘定科目は主に受取手形と支払手形を使用する。

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