経常利益

 2019.05.21  クラウドERP実践ポータル

経常利益とは、安定して経常的に入ってくる企業の利益を指す。経常利益では、有価証券などの臨時収入と違い、毎期発生している利益の数値を見ることができる。そのため、平常時での企業の収益のみを見ることができ、前期との収益の比較が可能となる。
すべての費用を差し引いて算出される当期純利益という指標もあるが、臨時的な特別収入・損失も含まれるため、収益力の判断においては、適当でないとされている。

その点から、企業全体の収益力を把握できる重要な指標としては、経常利益の方が適切だと考えられている。
経常利益は、本業での利益である営業利益と、株式の配当金や利息、雑収入などの営業外利益を合算し、支払利息、雑損失などの営業外損益を差し引いて算出する。しかし、災害や事業編成など、平常ではない場面で発生した利益・損益は経常利益に含めることができない。

経常利益は、企業や投資家にとっても重要な指標とされている。経営者・企業内部関係者にとっては経営の成績表、投資家にとっては企業の今後の業績・株価の動向の判断材料として扱われるなど、重要な数値として認識されている。

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