Oracle ERP Cloudとは?事例で分かる導入するメリット

 2022.05.23  2022.05.31

グローバル標準のクラウドERP

企業のデータを一元管理するために、ERPの導入を考えている企業は多いと思います。数あるERP製品の中でも、特に有力となる選択肢は「Oracle ERP Cloud」です。Oracle ERP Cloudには、一般的なERP製品とは一線を画す多くのメリットがあり、幅広い業種で導入されています。

とはいえ、メリットだけを解説しても中々イメージしづらいのではないでしょうか。そこで本記事では、企業の事例をもとにOracle ERP Cloudを導入するメリットをご紹介します。

Oracle ERP Cloudとは

Oracle ERP Cloudとは、オラクル社が提供しているクラウド型のERPです。あらゆる業務データを統合的に管理できるため、業種を問わない全社的な業務効率化を可能にします。また、集約したデータをBIツールなどにより可視化・分析でき、経営判断に役立つ知見も得られるでしょう。

なお現在では、Oracle ERP Cloudは「Oracle Fusion Applications」の一領域として提供されています。Oracle ERP Cloudの主な特徴について、順番に解説します。

  1. 企業のグローバル化に対応可能
    Oracle ERP Cloudは国内外を問わず、あらゆる拠点の業務データをクラウドにより統合可能です。そのため、日本本社・海外子会社の情報共有の効率をよくできるでしょう。また、主要国の言語・通貨・法制度に対応しており、企業のグローバル化を見据えた活用ができます。

    また、DXの推進に役立つのもOracle ERP Cloudの魅力です。これから先、日本企業がグローバル競争で勝ち抜くにはDX化が不可欠です。IMD(国際経営開発研究所)が2021年に実施した「世界デジタル競争力ランキング」では、64ヵ国の中で日本は28位となっており、決して高い順位とはいえません。

    https://www.imd.org/centers/world-competitiveness-center/rankings/world-digital-competitiveness/ 

    DX化を進める世界各国の企業とグローバルな市場で勝負するには、積極的なDXの推進が求められます。Oracle ERP Cloudは、DXの実現に向けた次世代経営プラットフォームであるため、企業におけるDX化を強力にサポートしてくれるでしょう。

  2. 高いセキュリティ性
    Oracle ERP Cloudでは、オラクル社が提供するセキュリティ性の高いプラットフォーム上で業務データを管理することが可能です。常時の暗号化はもちろん、災害などでサーバーに障害が発生しても稼働を維持できる堅牢なデータ管理体制となっています。場所を問わず使えるクラウド型ERPのメリットを享受しつつ、重要なデータを安全に活用できます。

  3. 企業のニーズに合わせて柔軟に運用可能
    Oracle ERP Cloudには生産や物流など、あらゆる部門の業務データをカバーできる幅広いモジュール(機能)が存在し、企業のニーズに合わせてモジュールを選択できます。段階的な導入も可能であり、自社の状況に合わせた導入が可能なのも魅力です。

    部門を横断する業務プロセスの効率化にも有効です。フロントオフィスからバックオフィスまで、あらゆる業務領域をカバーしており、部門をまたぐ業務プロセスの自動化や効率化によって組織全体の生産性向上が見込めます。

    最新のERPに進化し続けるSaaSであるため、将来的にシステムがレガシー化し、莫大なバージョンアップコストが発生する心配もありません。

  4. 常に最新のシステムを利用できる次世代SaaS
    AIやマシンラーニングをはじめとした最新のテクノロジーが、Oracle ERP Cloudには投入されています。最先端のテクノロジーを活用したシステムを利用できるだけでなく、お客様の声に基づいた機能拡張なども四半期ごとに行われ、常に最新の状態で利用できるのも大きな特徴です。

    Oracle ERP Cloudのシステムは常に最新の状態にアップデートされます。オンラインを介して利用するSaaS形式のソリューションであるため、ユーザーは常に最新の状態で利用できるのです。パッケージ版のようにユーザー自らアップデートを行う必要がなく、いついかなるときも最新バージョンが提供されます。

  5. データドリブンな経営を実現
    Oracle ERP Cloudの導入により、データドリブンな経営を実現できます。データドリブンとは、経験や勘に頼らないデータに基づく意思決定を指します。

    現在では、消費者の行動や価値観が大きく変化し、経験や勘頼みの経営は難しくなりました。消費者が自らさまざまな情報を入手できる時代となり、接点も増え続けているため従来のやり方では通用しなくなったのです。

    Oracle ERP Cloudの導入により、組織が保有するあらゆる情報を一元管理できます。拠点や部門をまたいで情報を共有でき、データに基づいた適切な判断を行えます。従来よりもスピーディーかつ適切な意思決定を下せるようになり、生産性の向上効果も期待できるのです。
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事例で分かる!Oracle ERP Cloudを導入するメリット

業種を問わずさまざまな企業が、Oracle ERP CloudおよびOracle Fusion Applications関連製品を導入しています。ここではイメージしやすいよう、これら製品の導入事例を挙げながら、メリットをご紹介します。

本田技研工業株式会社(Honda)の事例

本田技研工業株式会社(Honda)は、自動車メーカーとして知られる企業です。各グループ会社に調達部門があり、それぞれが異なるシステム・プロセスで間接材を調達しており非効率的でした。そこで導入したのが、調達業務を統合管理する「Oracle Cloud Procurement」です。

Oracle Cloud Procurementによって、全拠点で一貫した間接材の調達を行えるようになり、コスト削減・業務効率化に成功しました。現在では見積依頼や発注など、あらゆる調達プロセスの標準化に取り組んでいます。

株式会社タツノの事例

株式会社タツノは、ガソリン計量機をはじめとする機械の製造・販売から導入・メンテナンスまで行っている企業です。同社は、販売方法の多様化により受注情報の管理が煩雑となり、全社的に可視化できないなどの課題を抱えていました。30年近く使ってきた基幹システムに、限界を感じていたのです。

そこで同社は、「Oracle Cloud ERP」など複数のOracle Fusion Applications関連製品を導入しました。販売から会計にいたるまでのプロセスを統合し、従来の基幹システムをクラウド移行したのです。それによって業務データを全社的に可視化し、経営資源を最適化することに成功しました。また、クラウド化によりセキュリティ対策やスケールアウトなども容易となり、運用・保守の負担軽減にもつながりました。

株式会社三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)の事例

株式会社三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)は、多数のグループ会社を傘下に置く金融持株会社です。それぞれのグループ会社が独自のシステムを用いており、異なるプロセスで経理業務を行っていました。

こうした経理業務を統合し業務効率化するために、導入したのが「Oracle Fusion Cloud ERP」です。それにより会計や購買、経費管理といった業務の効率化やコスト削減に成功しました。また、「Oracle Fusion Cloud EPM」を用いることで、全グループ会社を横断しての予実・採算管理も行えるようになりました。

株式会社みんなの銀行の事例

株式会社みんなの銀行は、スマートフォン完結型のデジタル銀行サービスを提供する企業です。同社は、独自開発の勘定系システムをクラウド上に構築し、稼働しています。しかし、独自システムを導入していたため運用・保守の負担が大きく、サービスが増えることによる煩雑化も懸念事項でした。

そこで導入したのが、「Oracle Fusion Cloud ERP」です。SaaSのため運用・保守の大部分をベンダーに移管できるうえに、最新技術へのアップデートなどにより新規開発の効率化にもつながります。まだ導入したばかりではあるものの、迅速なサービス提供なども期待されています。

パーソルテンプスタッフ株式会社の事例

パーソルテンプスタッフ株式会社は、人材派遣業を中心に提供している企業です。新たな経営の柱としてBPO事業への展開を図っていましたが、その中でさまざまな課題に直面しました。スタッフ管理やサービス契約など、複雑なBPO業務の効率化や、経営情報の可視化といった課題です。

そこで同社は、「Oracle Fusion Cloud ERP」を導入しました。スタッフ管理やサービス契約といったBPO業務の大半を標準機能でカバーでき、業務効率化につながりました。またBPOプロジェクトごとの採算状況など、経営に関わる重要なデータをクラウド上で可視化できたことで、戦略的な経営判断も実現したのです。

まとめ

今回は、企業の事例をもとにOracle ERP Cloud導入のメリットをご紹介しました。

Oracle ERP Cloudとは、オラクル社が提供しているクラウド型のERPです。「Oracle Fusion Applications」の一領域として提供されており、あらゆる業務データの統合を可能にします。グローバル化に対応できることや、セキュリティ性の高さなどが主な特徴です。

Oracle ERP CloudやOracle Fusion Applicationsは、業務データの一元管理により全社的な業務効率化につながります。また、業務データの可視化・分析も行えるため、スムーズな経営判断も実現できます。こうしたメリットは多くの企業の課題解決につながるため、業種を問わず幅広く導入されているのです。

現代の予測できない変化に対応するためには、デジタル技術の導入による柔軟な業務体制の構築が求められます。ERPの導入をお考えの企業はもちろん、ニューノーマル時代に必要となるDXを実現したい企業も、Oracle ERP CloudやOracle Fusion Applicationsをぜひご導入ください。

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