【ドロップシッピング】無在庫販売に隠れた4つの落とし穴

 2016.09.28  クラウドERP編集部

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ドロップシッピングとは“在庫を持たない”ネットショッピングサービスのことで、数年前からネットビジネスとして確立しています。

通常のネットショッピングに付きものな在庫管理、カスタマー対応、梱包、発送などが必要ないことから多くの法人・個人が参入しました。

しかし、現在ドロップシッピングで確かな利益をあげているのはほんの一握りです。

なぜか?それはドロップシッピングに隠れた落とし穴があり、皆思うように利益を上げれていないためです。

ではドロップシッピングの落とし穴とは何なのか?いくつかのポイントに分けて紹介していきたいと思います。

マーケティング方法が限られている

ドロップシッピングは在庫を持たないネットショッピングですが、在庫管理などを除く運用方法は在庫を持つネットショップとあまり変わりません。このため集客方法としてリスティング広告に依存する傾向があります。

現在主流のマーケティング方法の1つとしてコンテンツマーケティングがありますが、これはどちらかというと特定の商品をアピールするためにSEO施策が行い易いアフィリエイト※1などブログコンテンツを中心とする販売方法を取るネットビジネスに適しています。

まずアフィリエイトではそれほど多く商品を扱いません。本格的にやりこんでいるのであれば1つのWebサイトで紹介しているのは1~5つ程度の商品です。また、同系統の商品で構成されているので1つの分野に対して豊富なコンテンツを用意することができます。

これならコンテンツ量を増やすと同時に情報の質を高めていくこともできます。

しかし、ドロップシッピングではネットショップのように数十から数百種類以上の商品を取り扱います。様々な商品があるのですべてのコンテンツを用意することが難しく、かつ情報の“種類”が多すぎることでWebサイトにまとまりが生まれません。

結果、ユーザーからの信用を得づらい上に検索エンジンからの評価も低いので、コンテンツを検索結果上位へと持っていくことが難しいのです。

※1:アフィリエイトとはメーカーと法人・個人が契約し、ブログやWebサイトで商品を紹介し購入に至ることで手数料を得るシステム。

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リスティング広告はCPCが高騰している

ドロップシッピングのマーケティング方法として残されたリスティング広告。以前ならばネットマーケティングの中心でもありましたが、今ではCPC(クリック単価)の高騰などにより参入企業が減ってきています。

また、ドロップシッピングとリスティング広告は実は相性が悪いのです。

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ここで少しシミュレーションをしてみましょう。ドロップシッピングで一つの商品を販売することで得られる手数料を2,000円とします。(かなり高額設定)そしてリスティング広告のCPCは15円としましょう。(低額設定)

Webサイトに訪れたユーザーに対し販売率は1%が基本ですので、500人のユーザーがリスティング広告経由で訪れ、5人が購入したとします。

≪販売利益≫

5ユーザー×2,000円=10,000円

≪リスティング広告費≫

500ユーザー×15円=7,500円

≪粗利≫

10,000円-7,500円=2,500円

このように5ユーザーに販売できたとしても粗利は2,500円です。利益率はかなり低いと言ってもいいでしょう。ネットビジネスに少しでも携わったことがある方なら、5ユーザーに購入してもらうのがどれほど大変か分かっていると思います。

もちろんドロップシッピングによって月間数百万円の利益を出しているケースもありますが、それは運用次第です。

“無在庫販売”が裏目に出るときもある

ドロップシッピングでメリットとして語られる無在庫販売ですが、実はここに大きな落とし穴が潜んでいます。それは、機会損失を生んでしまう可能性があるということです。

既にご存知かとは思いますが、ドロップシッピングではユーザーが購入するとメーカーや卸元から直接発送されます。在庫はメーカーが抱えているので無在庫販売が可能なのです。

これ自体は確かにメリットなのですが、問題は“他にも同じ商品をドロップシッピングで販売している競合がいる”ということです。

つまり競合同士で“在庫を共有している”状態になります。こうなると何が起こるのか?それは“需要はあるのに在庫がない”という機会損失です。

売れ筋商品ならあっという間に在庫が切れてしまいます。そして自社Webサイトで購入しようとしているユーザーがいても、在庫切れで販売できない状態になってしまうのです。

もしも通常のネットショッピングならば機会損失を防止するために売れ筋商品は余裕を持って在庫を抱えます。ドロップシッピングでは在庫を持たないことで機会損失を多く生んでしまうのです。

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商品の入れ替わりがかなり激しい

在庫がない商品を売ることはできないので、利益を上げるために他の商品をWebサイトに掲載する必要があります。また、売り切れ商品のページはそのままにしておいてもメリットはないので削除しなければなりません。

このようにドロップシッピングでは商品ページの入れ替わりが激しいので、その分運用作業が多くなってしまいます。在庫を持たないという歪みはこうした形で現れるということをしっかりと理解していなければ、落とし穴にはまってしまいますので注意が必要です。

ドロップシッピングで利益を上げるためには?

ここまでドロップシッピングの落とし穴を紹介しましたが、意外と多いですね。しかし存在を認識していれば避けることもできます。

ドロップシッピングで利益を上げている企業や個人も確かにいるので、避けられないものではないのです。

ではどのようにして利益を上げていけばいいのか?

ダークホース的な商品を見つける

売れ筋商品はあっという間に在庫が切れてしまいますので、これを中心に利益を上げていこうと考えるのは得策ではありません。そこで売れ筋商品を“集客”に活用し利益率の高いダークホース的な商品を見つけて“裏の売れ筋”としましょう。

こうすることで利益は各段に上がり、機会損失のリスクを少なくすることもできます。

ただし集客から裏の売れ筋へと繋げていくという導線に腕が問われるので、マーケティングをしっかりと理解した上で行った方がいいでしょう。

あえてコンテンツマーケティングを実践してみる

ドロップシッピングとコンテンツマーケティングは相性が悪いと紹介しましたが、あえて実践してみるのも一つの手かと思います。ただし、紹介する商品には慎重に考え1系統に絞りましょう。

つまり、自社Webサイトへ誘導するアフィリエイトのようなものです。

「それじゃあアフィリエイトやった方がいいじゃん!」と思われるかもしれませんが、もしもリピーターが付けば継続的に利益が上げていくことができます。

要は考え方次第です。コンテンツマーケティングを販売目的とするのではなくリピーター目的にしていけば効果を発揮するでしょう。

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まとめ

いかがでしょうか?落とし穴の多いドロップシッピングですが、運用次第ではしっかりと利益を上げていくこともできます。

これからネットショッピングを始めようという方はいきなりWebサイトを立ち上げるのではなく、一度ドロップシッピングを運営していくことでネットショッピングの“仕組み”を理解する良い機会となるのではないかと思います。

またクラウドERPならば、ドロップシッピングのような形態の業務管理にも適しています。「NetSuite(ネットスイート)」には主な機能の1つにドロップシッピングの自動化があります。サプライヤーとのオーダーをオンラインで直接行うことができるのでオススメです。

NetSuite SuiteSuccess

商品別在庫管理テンプレート(Excel形式)
国内クラウドERP利用実態調査レポート:矢野経済研究所

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