「経理はAIでなくなる」は嘘?
5年後に価値が上がる経理と淘汰される仕事

 2025.10.15  クラウドERP編集部

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「経理の仕事はAIに奪われ、いずれなくなる」という言説を耳にし、自社の経理部門の将来に漠然とした不安を抱く経営者の方も多いのではないでしょうか。結論から言えば、経理の仕事はなくなりません。しかし、AIの進化によりその役割は大きく変化し、単純作業に終始する経理は淘汰される一方、データを武器に経営を支える経理の価値は飛躍的に高まります。本記事では、5年後の未来を見据え、あなたの会社の経理部門をコストセンターから「プロフィットセンター」へと進化させるための具体的な道筋を解説します。

この記事でわかること

  • AI時代に「淘汰される経理」と「価値が上がる経理」の違い
  • 5年後に経理部門が迎える2つの未来の姿
  • 経理をプロフィットセンターへ変革する具体的な方法
  • 経営判断を加速させるクラウドERPの役割
  • 経理DXが企業全体の成長を左右する理由

「経理はAIでなくなる」は嘘?5年後に価値が上がる経理と淘汰される仕事

経理の仕事がAIでなくなるは本当か 経営者が知るべき未来

「10年後、AIに仕事を奪われる」といった議論が活発化する中、特にその中心的な対象として挙げられるのが経理部門です。経営者の皆様の中にも、自社の経理部門の未来について漠然とした不安や疑問をお持ちの方が少なくないのではないでしょうか。しかし、結論から言えば、「経理の仕事がAIによって完全になくなる」という言説は事実とは異なります。正しくは、AIの進化によって経理の「役割」が劇的に変化し、より高度で戦略的なものへと進化していく、と捉えるべきです。

この変化は、企業にとって大きな脅威であると同時に、経営に変革をもたらす絶好の機会でもあります。本章では、なぜ「経理の仕事がなくなる」と言われるのか、その背景を解き明かしつつ、AI時代に本当に価値を生み出す経理部門の未来像を具体的に提示します。

なぜ「経理の仕事がなくなる」と言われるのか?

経理の仕事がAIに代替されるという見方の背景には、RPA(Robotic Process Automation)やAI-OCR(光学的文字認識)といったテクノロジーの目覚ましい進化があります。これらの技術は、これまで人間が手作業で行ってきた定型業務を高速かつ正確に自動化することを可能にしました。具体的には、請求書や領収書のデータ入力、仕訳作業、入金消込、経費精算といった、ルールに基づいて繰り返される業務がこれにあたります。

AI時代に求められる経理の新たな役割

AIが定型業務を担う一方で、人間の経理担当者には、AIにはできない、より付加価値の高い役割が求められるようになります。それは、過去の数値を正確に記録・処理する「記録係」としての役割から、AIが処理した膨大な財務データを分析・解釈し、未来の経営戦略に活かす「ビジネスパートナー」へと進化することです。AIと人間の役割分担は、以下のように整理できます。

業務領域 AIが得意な業務(自動化される領域) 人間に求められる業務(価値が高まる領域)
日常業務 仕訳入力、伝票起票、請求書発行・処理、入金消込 イレギュラーな取引への会計処理判断、業務プロセス全体の設計・改善提案
決算業務 定型的なレポート作成、単純な勘定科目の残高照合 複雑な会計基準の解釈と適用、監査法人との折衝、有価証券報告書など開示書類の作成
財務・経営企画 過去データの集計・グラフ化、単純な財務指標の算出 予算実績差異の根本原因分析、経営課題の特定、資金繰り計画の策定、投資やM& Aに関する意思決定支援

変化をチャンスに変える経営者の視点

このような経理部門の役割変化は、経営者にとって重要な意味を持ちます。AIの導入を単なる「コスト削減」や「業務効率化」の手段としてのみ捉えていると、その本質的な価値を見誤る可能性があります。重要なのは、AIによって定型業務から解放された経理担当者のリソースを、いかにして企業価値向上に直結する戦略的な業務に振り向けるかという視点です。

AI時代における経理部門は、もはや単なるコストセンター(コストを管理する部門)ではありません。リアルタイムの財務データを基に経営の舵取りを支援し、企業の成長を直接的に後押しする「プロフィットセンター(利益を生み出す部門)」へと進化するポテンシャルを秘めているのです。この変革を主導できるか否かが、今後の企業の競争力を大きく左右すると言っても過言ではないでしょう。

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AIが経理業務にもたらす変化

AI(人工知能)の進化は、経理部門の業務プロセスに構造的な変化をもたらしています。これまで「人の手」で行うのが当たり前だった作業が次々と自動化され、経理担当者の役割そのものが大きく変わろうとしています。この変化は、単なる業務効率化に留まらず、経理部門が企業の意思決定において、より戦略的な役割を担う未来への扉を開くものです。AIは仕事を奪う存在ではなく、経理担当者を定型業務から解放し、より付加価値の高い仕事へシフトさせる強力なパートナーとなるのです。

自動化が進む定型業務

AIやRPA(Robotic Process Automation)が最も得意とするのは、ルールに基づいて繰り返される定型業務です。これまで多くの時間を費やしてきたこれらの業務をAIに任せることで、経理担当者はヒューマンエラーの削減と生産性の劇的な向上を実現できます。

手作業による入力やチェック業務

請求書や領収書の処理、仕訳入力、入金消込といった作業は、AIによる自動化の効果が最も顕著に現れる領域です。例えば、AI-OCR(光学的文字認識)技術は、紙やPDFで受け取った多様なフォーマットの請求書から、取引先名、日付、金額などの情報を高精度で読み取り、データ化します。さらに、AIは過去の仕訳データを学習し、データ化された取引内容に最も適した勘定科目を自動で提案・起票することも可能です。これにより、手入力作業そのものが不要になるだけでなく、入力ミスや勘定科目の選択ミスといったヒューマンエラーを大幅に削減できます。

業務内容 AI導入前の課題 AI導入後にもたらされる変化
請求書処理 紙やPDFの請求書を見ながら手作業でシステムに入力。時間がかかり、入力ミスも発生しやすい。 AI-OCRが請求書を自動でデータ化し、RPAが会計システムへ自動入力。担当者は内容の最終確認のみ。
経費精算 申請内容と領収書を目視でチェックし、規定違反がないかを確認。差し戻しも多く、手間がかかる。 領収書を撮影するだけで申請データが自動作成され、AIが社内規定と照合し、不備を自動で検知。
入金消込 銀行の入金明細と請求データを一件ずつ目視で照合。振込名義が異なると特定に時間がかかる。 AIが請求データと入金データを自動で照合し、消込作業を完了。名義が異なる場合も過去のパターンから学習して推定。

紙ベースの書類作成と管理

電子帳簿保存法の改正も後押しとなり、経理業務のペーパーレス化は急速に進んでいます。AIやクラウドシステムを活用することで、請求書や契約書といった書類の作成、送付、保管に至るプロセス全体をデジタル上で完結させることが可能になります。これにより、印刷、封入、郵送といった物理的な作業や、膨大な紙の書類を保管・管理するコストが不要になります。また、必要な書類をシステム上で即座に検索できるようになり、監査対応なども含めた業務全体のスピードアップに繋がります。

人間にしかできない高度な専門業務

AIが定型業務を代替する一方で、人間の専門性や判断力が不可欠な業務の価値はますます高まります。経理担当者は、AIが処理した正確なデータを基に、より高度で戦略的な役割を担うことが期待されています。

非定型的な会計処理や判断

AIは過去のデータや設定されたルールに基づいて処理を行うため、前例のない取引やイレギュラーな事態への対応は苦手です。M&A(企業の合併・買収)や組織再編、新たな会計基準の導入といった非定型的な会計処理には、高度な専門知識と経験に基づいた人間の判断が不可欠です。また、AIが「異常」として検知した取引の背景を調査し、不正の兆候がないかを見極めたり、複雑な契約内容を解釈して適切な会計処理を判断したりすることも、人間にしかできない重要な役割です。AIの判断を鵜呑みにせず、その妥当性を検証し、最終的な意思決定を行うことが専門家として求められます。

資金繰りや投資に関する戦略立案

AIは、膨大な財務データや市場データを分析し、将来の売上やキャッシュフローを高精度で予測することができます。しかし、その予測結果を解釈し、具体的な経営戦略に落とし込むのは人間の役割です。経理担当者には、AIが提示したデータに基づき、最適な資金調達方法の提案、設備投資の採算性評価、予算と実績の差異分析と改善策の立案など、経営陣の意思決定を支える戦略的なパートナーとしての役割が期待されます。AIを強力な分析ツールとして使いこなし、データから経営に資する洞察を引き出す能力が、これからの経理担当者の価値を大きく左右します。

5年後あなたの会社の経理部門が直面する2つの道

AIをはじめとするテクノロジーの進化は、経理部門の未来を大きく二つに分断します。単なる業務効率化の話ではなく、企業の競争力そのものを左右する経営の岐路です。5年後、貴社の経理部門はどちらの道を歩んでいるでしょうか。それは、経営者であるあなたの今の判断にかかっています。

未来A:作業に追われコストセンターであり続ける経理

AIの導入が限定的、あるいは定型業務の自動化のみに留まっている場合、経理部門は「コストセンター」という位置づけから抜け出せません。日々の業務は、依然として紙の請求書や領収書の処理、手作業でのデータ入力、そしてExcelでの集計作業に追われます。月末月初の繁忙期には残業が常態化し、従業員のモチベーションは低下、優秀な人材ほど単純作業に見切りをつけて離職していくでしょう。

この未来では、経理部門は過去の数値をまとめるだけの「記録係」に過ぎません。経営陣が求めるリアルタイムな業績データや、未来の予測に基づいた戦略的なインサイトを提供することはできず、結果として経営判断のスピードを鈍化させるボトルネックとなってしまいます。法改正への対応も後手に回りがちで、コンプライアンス上のリスクも高まります。

未来B:データを武器にプロフィットセンターへ進化する経リ

一方で、AIを戦略的に活用し、経理DXを推進した企業では、経理部門は「プロフィットセンター」へと劇的な進化を遂げます。AI-OCRやクラウドERPが請求書処理、仕訳、消込といった定型業務を完全に自動化。これにより、経理担当者は単純作業から解放され、より付加価値の高い専門業務に集中できるようになります。

未来Bの経理部門は、全社から集まる膨大なデータをAIを用いて分析し、経営の意思決定を強力に支援する戦略パートナーとなります。具体的には、リアルタイムの予実管理による精度の高い着地見込みの予測、キャッシュフローの最適化提案、さらには新規事業の収益性シミュレーションまで行い、企業の利益創出に直接的に貢献します。このような戦略的な役割は、経理担当者にとって大きなやりがいとなり、専門性を高めたい優秀な人材を惹きつける魅力的なキャリアパスとなるでしょう。

未来Aと未来Bの比較
比較項目 未来A:コストセンターであり続ける経理 未来B:プロフィットセンターへ進化する経理
主な業務 データ入力、請求書処理、経費精算などの手作業が中心 データ分析、経営予測、戦略立案、資金繰り最適化
役割 過去の取引の記録・集計 未来の経営戦略をデータで支援するパートナー
人材 単純作業の繰り返しで疲弊し、優秀な人材が流出 高度な専門性を発揮し、やりがいを感じる人材が集まる
経営への貢献 限定的。経営判断のスピードを遅らせる要因に データに基づいた提言で、企業の利益創出に直接貢献
使用ツール Excel、オンプレミスの会計ソフト、紙の書類 AI-OCR、クラウドERP、BIツールなど最新テクノロジー

このように、AI時代における経理部門の未来は、現状維持を選ぶか、変革を選ぶかによって大きく異なります。貴社が目指すべきは、間違いなく「未来B」の姿です。次の章では、その実現に不可欠な経営プラットフォームについて解説します。

戦略的な経理部門を実現する経営プラットフォーム

AI時代に経理部門がコストセンターに留まるか、プロフィットセンターへと進化するか、その運命を分けるのが「経営プラットフォーム」の有無です。日々の作業に追われるだけの経理から脱却し、データを活用して経営の意思決定に貢献する「戦略経理」を実現するためには、会計システムという枠組みを超えた、全社的な情報基盤が不可欠となります。

分断されたシステムが経営判断を遅らせる

多くの企業では、会計、販売管理、購買管理、人事給与といったシステムが個別に導入され、それぞれが独立して稼働しています。これらのシステムが分断されている状態(サイロ化)は、経営に深刻な悪影響を及ぼします。

例えば、各システムからデータを抽出し、Excelなどで手作業で集計・加工する作業が発生します。このプロセスは非効率であるだけでなく、データの二重入力や転記ミスといったヒューマンエラーの温床となり、情報の正確性を損ないます。結果として、月次決算の締めが遅れ、経営陣は古いデータに基づいた意思決定を迫られることになるのです。変化の激しい現代のビジネス環境において、このようなタイムラグは致命的な機会損失につながりかねません。

ERPが会計システムの枠を超える理由

こうした「システムの分断」という根深い課題を解決するのが、ERP(Enterprise Resource Planning:統合基幹業務システム)です。ERPは、会計システムが会計業務に特化しているのに対し、企業の持つ経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を一元的に管理し、企業活動全体の最適化を目指すことを目的としています。

全社データを統合し経営の羅針盤となる

ERPの最大の特長は、企業のあらゆる部門のデータを一つのデータベースに統合できる点にあります。販売データ、在庫データ、購買データ、人事データ、そして会計データがリアルタイムに連携されることで、部門を横断した多角的な経営分析が可能になります。例えば、「どの製品が、どの地域で、どれくらいの利益を上げているのか」「売上と連動して人件費はどのように変動しているのか」といった、これまで把握が難しかった経営実態を正確かつ即座に可視化できます。これにより、経理部門は単なる数値の報告者ではなく、データに基づいた洞察を提供し、経営の意思決定を導く「羅針盤」としての役割を担うことができるのです。

バックオフィス全体の生産性を向上させる

ERPの導入効果は、経営分析の高度化だけに留まりません。バックオフィス業務全体の生産性を劇的に向上させます。従来、システムごとに行っていたデータ入力が一元化されることで、二重入力の手間が完全に排除されます。また、見積書から受注、請求、入金に至る一連のプロセスがシステム上でシームレスに連携されるため、業務フローが大幅に効率化・自動化されます。

比較項目 分断されたシステム ERP(統合基幹業務システム)
データ管理 部門ごとに個別管理(サイロ化) 全社で一元管理
情報共有 手作業でのデータ連携(遅延・ミス発生) リアルタイムに全部門で共有
業務プロセス 二重入力や手作業が多く非効率 自動化・標準化され効率的
経営判断 実績データの把握に時間がかかる リアルタイムなデータで迅速な意思決定が可能

クラウドERPがもたらす俊敏性と柔軟性

近年、ERPの中でも特に注目を集めているのが「クラウドERP」です。従来の自社サーバーで運用するオンプレミス型とは異なり、クラウドERPはサーバーの購入や管理が不要で、導入コストを大幅に抑えることができます。また、インターネット環境さえあれば場所を選ばずにアクセスできるため、テレワークや多拠点での業務にも柔軟に対応可能です。

さらに、法改正への対応や新機能の追加といったシステムのアップデートがベンダーによって自動的に行われるため、常に最新の状態で利用できる点も大きなメリットです。ビジネスの成長に合わせて機能を追加したり、利用ユーザー数を増減させたりといった拡張性(スケーラビリティ)にも優れており、予測困難なビジネス環境の変化に迅速に対応できる俊敏性と柔軟性を企業にもたらします。

経理DXの成功が企業全体の成長を左右する

AI時代における経理部門の進化は、単なる一セクションの業務効率化に留まりません。それは、企業の競争優位性を根本から再定義し、持続的な成長を実現するための最重要戦略です。経理DX(デジタルトランスフォーメーション)は、バックオフィス改革の枠を超え、経営全体の変革を牽引するエンジンとなるポテンシャルを秘めています。

経理起点の全社DXが競争優位性を生む

なぜ、経理が全社DXの起点となり得るのでしょうか。その理由は、経理部門が企業のあらゆる経済活動の結果である「データ」が集まる中心地だからです。売上、原価、経費といった財務データは、企業の健康状態を示す最も客観的で信頼性の高い指標と言えます。このデータを起点とすることで、勘や経験に頼った経営から脱却し、データドリブンな意思決定を全社的に浸透させることが可能になります。

経理DXが成功すると、企業には以下のような競争優位性がもたらされます。

変革の側面 DX推進前の経理部門 DX推進後の経理部門
意思決定のスピード 月次決算後にようやく経営状況を把握。市場の変化への対応が後手に回りがち。 リアルタイムに経営数値を可視化し、変化の兆候を即座に察知。迅速かつ的確な戦略判断が可能に。
経営資源の配分 どんぶり勘定になりがちで、事業や製品ごとの正確な収益性を把握できない。 セグメント別の詳細な収益分析に基づき、成長分野への重点投資や不採算事業からの撤退など、最適な資源配分を実現。
部門間の連携 各部門が独自のデータを持ち、サイロ化。全社最適の視点が欠如。 統一されたデータ基盤(ERPなど)を通じて、全部門が同じ情報を共有。データに基づいた建設的な議論が活発化する。
リスク管理 不正や異常値の発見が遅れ、経営に大きな損害を与える可能性がある。 AIによるモニタリングで不正の予兆を早期に検知し、プロアクティブなリスク管理とガバナンス強化を実現。

経営変革を支えるパートナーとしての経理へ

経理DXの最終的なゴールは、経理部門が過去の数値を集計・報告する「コストセンター」から、未来の企業価値を創造するための洞察を提供する「プロフィットセンター」へと進化することです。AIによって定型業務から解放された経理担当者は、会計・財務の専門知識とデータ分析スキルを武器に、経営者の最も信頼できるビジネスパートナーとしての役割を担うようになります。

経営のパートナーとなった経理部門は、具体的に以下のような価値を提供します。

  • 戦略的な予算策定と予測:過去のデータ分析に基づき、精度の高い需要予測や収益シミュレーションを実施。事業計画の妥当性を客観的に評価し、より挑戦的かつ現実的な目標設定を支援します。
  • M&Aや資金調達の最適化:財務デューデリジェンスや企業価値評価を主導し、M&A戦略をサポート。また、キャッシュフロー分析を通じて最適な資金調達のタイミングや方法を経営陣に提言します。
  • 事業部門へのコンサルティング:各事業部のKPIと財務データを連携させ、収益性改善のための具体的なアクションを提案。営業部門に対しては、利益率を最大化する価格設定や販売戦略について助言します。

このような変革を通じて、経理部門は守りのイメージを払拭し、企業の成長を積極的に牽引する「攻めの経理」へと生まれ変わります。AI時代に価値を高める経理とは、まさにこのような経営の中枢を担う戦略的な存在なのです。

よくある質問(FAQ)

Q. 結局、経理の仕事はAIでなくなるのですか?

A. いいえ、なくなりません。仕訳入力や請求書発行などの定型業務はAIに代替されますが、経営分析や資金繰り戦略の立案といった、高度な判断を伴う業務の重要性はむしろ高まります。

Q. AI時代に経理担当者に求められるスキルは何ですか?

A. AIが出力したデータを分析・解釈する能力、経営層に対して戦略的な提言を行うコミュニケーション能力、そして会計システムやITツールを使いこなすリテラシーが求められます。

Q. 経理DXは何から始めればよいですか?

A. まずは、紙の請求書や領収書の電子化、手作業で行っている入力業務の自動化など、時間と手間がかかっている定型業務の洗い出しから着手するのが効果的です。

Q. AIに仕事を奪われないためにはどうすればよいですか?

A. AIを「仕事を奪う脅威」ではなく「業務を効率化するツール」と捉え、積極的に活用する姿勢が重要です。AIに任せられる作業は任せ、自身はより付加価値の高い戦略的な業務へシフトしていくことが求められます。

まとめ

「経理はAIでなくなる」というのは誤解です。正しくは、AIによって仕事内容が大きく変化します。単純な入力やチェック作業は自動化され、経理担当者にはデータを分析し経営戦略を提言する、より高度な役割が求められるようになります。クラウドERPなどの経営プラットフォームを活用し、経理部門をコストセンターから企業の成長を牽引するプロフィットセンターへと進化させることが、これからの企業の競争力を左右する鍵となるでしょう。

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