確定給付型年金

 2019.05.16  クラウドERP実践ポータル

確定給付型年金は将来の給付額をあらかじめ決めておき、その給付額に必要となる掛け金を企業が拠出し、運用する企業年金の制度のひとつ。あらかじめ受け取れる給付額が決められているので、将来受け取る額は保証される。年金資産は企業が金融機関などに委託して運用することが多く、運用が失敗したり不足した場合は企業が不足分を補う。あらかじめ給付額が確定しているため、DB(Defined Benefit)と呼ぶこともある。

確定給付型年金には、運用主体を企業内に置く「規約型」と運用主体を企業外に置く「基金型」に分けられる。規約型は、企業内で企業年金に関する規約を決め、外部の生命保険会社などを通じて加入者に年金の給付を行う方法で、事業主の意思を反映しやすい。一方、基金型は企業外部に企業年金基金という法人を設立し、年金の管理・運営を行うため、加入者が影響力を持つという特徴があるが、最低加入者数や厚生労働大臣の認可といった要件を満たす必要がある。

また、確定給付型年金とは逆に個人や企業で毎月決められた金額の掛け金を納付し、加入者主体でその運用を決定する方法を確定拠出年金という。

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