Oracle EPM Cloudによるビジネスを支えるモダンな経理財務とは

 2019.09.26  クラウドERP編集部

グローバル標準のクラウドERP

財務経理部門は、モダンな業務スタイルとタイムリーで良質な情報を扱える基盤を獲得し、ビジネス戦略や事業に貢献できる“ほんとうのCFO組織”へと変革する必要があります。今回はOracle EPM Cloudがどのように企業の財務経理部門をモダン化するのかをご紹介します。

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急激に変革するビジネス環境を追随するには

企業活動において、出納や記帳、集計や給与といったさまざまな金銭情報を取り扱う経理財務業務は非常に重要な役割です。しかし、従来は金銭を確実に管理すること、適切な会計処理を行うが主たる業務であった経理財務部門に対して、“変化”が求められるようになりました。

その理由がITです。一般的な企業・ビジネスは、IT・通信技術の繁栄によって大きな変革の時代に入っています。私たちが古くから利用している電話は1876年に登場し、5,000万人が利用するまでに75年かかりました。ラジオは38年、テレビは13年かかりました。ところがインターネットは4年、Facebookは3.5年、Lineはたった399日で5,000万ユーザーを獲得しています。2016年に登場したスマートフォンゲーム『Pokémon GO』に至っては、わずか7日で6,500万人に広がりました。

現在のITを活用したビジネスは、これほど早く変化するということです。技術革新や企業競争、あるいは法規制やガイドラインなど、ビジネスを取り巻く環境は猛スピードで変化します。この変化に耐えうる力を持たなければ、組織は消滅するだけです。2000年以降、Fortune 500企業の実に52%が、倒産や買収で消えているのです。これまで保有してきた人的リソースやビジネスプロセス、ITインフラには、この変化へ対応できる能力があるでしょうか。

中でもITインフラは、変化への対応能力に劣ります。特に従来型ITのライフサイクル ── 老朽化が進むまで長期間滞留し続け、機が来たら大きくアップグレードするという方式では、変化に追いつくことはできません。何とか活用しようと運用コストが肥大化し、ブラックボックス化が進むだけで、アップグレードにかかるコストも膨大なものになってしまいます。

経理財務部門には、こうしたビジネス環境の変化へ追随するための力が求められているのです。しかし現状は同様で、古いITインフラを使い続け、そのこともあってプロセスが複雑なままになってしまっています。経営判断をサポートするためにも、より高度な分析能力を身に付ける必要があるのです。

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そのために必要なキーワードが「モダン化」です。財務経理部門は、モダンな業務スタイルとタイムリーで良質な情報を扱える基盤を獲得し、ビジネス戦略や事業に貢献できる“ほんとうのCFO組織”へと変革する必要があります。

より高度な役割で経営を支える経理財務部門

モダン化された近年の財務経理部門は、新しい“機能”を獲得するに至っています。ワールドワイドでは、次のような役割を実現している例があります。

  • 将来予測:見通し管理の精度向上、複数シナリオを用意した着地予測、リカバリプランの立案
  • 多軸管理:企業・事業単位はもちろん、製品・顧客・地域などのさまざまな視点、単位による連結損益管理の実現
  • 意味のある報告書:数字を羅列しただけの大量の紙のレポートを廃止し、A3 1枚のグラフで組織の全体像を具体的に説明できる
  • 財務経理を超越:販売・在庫・人員計画など、幅広い計画業務と連動可能

しかし多くの財務経理部門、予算管理・管理会計の現場ではモダン化にはほど遠く、いまだにExcelシートを利用して手作業で行っているところも少なくありません。

Excelシートによる管理は、配布や収集、集計にかかる工数が膨大で、資料作成にも大きな手間がかかります。手作業のため属人化が避けられず、数字のミスが発生しやすいのも大きな問題です。別の切り口で分析したいなどという経営ニーズの増大や変化に対して、柔軟に応えることも困難です。

Excelは優れたオフィスツールであることはまちがいないのですが、Excelに頼った予算管理・管理会計は、もはや限界なのです。非効率な手作業で、分析能力に欠け、トラブルが発生しやすい運用方法を採らざるをえません。Excelの使い勝手を維持したまま、しっかりと集中管理できるシステムが求められているのです。

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統合されたビジネスプランニングを実現するOracle EPM Cloud - Planning

企業が将来的な競争優位性を獲得するためには、“オペレーショナル・エクセレンス”──品質向上・標準化・実績の提示などの事業活動を支える従来型の「ERP(Enterprise Resources Planning)」に加えて、“マネジメント・エクセレンス”──経営判断のスピード向上・差別化・将来予測などを実現する「EPM(Enterprise Performance Management)」が必要です。

オラクルの「Oracle EPM Cloud」は、経理財務部門のモダン化を支援するオールインワン型のEPMクラウドソリューションです。統合マスタ基盤によってERPと強固に連携し、経営情報基盤を形成します。全社予算管理基盤、連結決算および連結経営情報基盤として機能し、高度な分析やわかりやすい報告を可能にするほか、将来予測やシミュレーションのための機能も搭載されています。

EPMが担う領域で、最も難しいものの1つが予算管理です。企業は、事前に予算を決めてビジネス活動を実施するものですが、多くの場合はそのとおりに行きません。それはなぜでしょうか。

事業部門と本社部門の予算の整合性がとれていない。マーケティング部門と営業部門の目標や視点が一致していない。前年実績のみで生産計画を立案している。人気の製品とそれ以外の製品で売上予算が同じ。オリンピックなどのトレンドの変化へ追随できていない──さまざまな問題が考えられます。

こうした問題は、部門や立場ごとに異なる視点、異なる判断基準で、異なる目的を持ってしまっていることが原因で発生しています。こうした相違を吸収し、統合されたビジネスプランニングを実現することが必要なのです。

それを実現するのが「Oracle EPM Cloud - Planning」です。予算管理の分野ではよく知られている「Hyperion Planning」をベースにSaaS化したもので、予算・見込み・実績データを確実に管理し、積上・配賦・換算といった計算を容易に処理できます。多言語・多通貨に対応しており、グローバル展開にも役立ちます。

Oracle EPM Cloud - Planningの技術的なポイントは、「多次元データベース(MDDB)」の技術を採用しているところにあります。この技術は、2次元のテーブルを関連付ける従来のリレーショナルデータベース(RDB)と異なり、はじめから複数の視点(次元)で管理されたデータベースのことです。そのため、さまざまな切り口でデータを検索・集計することに長けており、高速なオンライン処理が特長です。Oracle EPM Cloud - Planningは、最大32次元の空間を持つことが可能で、10次元前後の空間を運用しているユーザーが大多数です。

経営層や経営企画部門では、前年実績や中長期計画をベースとしたトップダウン案の策定に役立ちます。必要に応じて配賦計算を自動的に実施できますし、シミュレーションによる試算はバージョンごとに管理することが可能なため、巻き戻しも容易です。経理財務部門は予算入力フォームの作成や開示を管理できるため、データ収集の作業負荷が軽減されます。

各拠点・各部門の担当者は、与えられたトップダウン案に対して、現場環境の集計やそれを鑑みたボトムアップ案を入力します。経営企画等の担当者は、容易にボトムアップ案を収集し、予算を修正することができます。

また経営層・マネジメント層は、予実管理とレポーティングなどのほか、経営ダッシュボードやKPI使用管理機能は日々のマネジメント業務に活用できます。

特に重要なことは、統合された多次元データベースを基に、個々の立場や部門が予算管理業務を遂行できる点にあります。根底となるデータが同一で、同じツールを用いて同じ方向を目指せるために、予実のズレを最小限にとどめることができるのです。

こうしたモダン化された経理財務の実現に向けて、Oracle EPM Cloudは、各種機能からスモールスタートすることも可能です。例えば、まずは個々の事業単位でプロジェクト管理や収益管理、人員計画などを支援します。次に、続いて複数シナリオでシミュレーションを実施して、中長期計画との連動を図るなど予算編成・管理業務の高度化を図ります。最終的には、国内外の業績を可視化して、全社的なガバナンスを徹底するなど、グループ経営管理の強化を目指します。

さらにOracle EPM Cloudでは、予算管理からつながる財務計画、要員計画、設備投資、プロジェクトなどの各種管理についても、ベストプラクティスを事前定義・テンプレート化したモジュールとして提供しています。見るべき指標が設定済みで、そのままでもすぐに利用を開始できるのが特長です。これらのモジュールとOracle EPM Cloud - Planningによって、新しい全社予算管理基盤を構築し、モダンな経営・経理財務を実現してください。

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