CSRとは?その意味と取り組む際に知っておきたいメリット・デメリット

 2020.04.14  クラウドERP編集部

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企業とは、収益を生み続けるための営利組織です。しかしながら、近年ではその在り方が大きく変化しており、環境活動やボランティアなど企業が社会的責任を果たすためのCSR活動が浸透しつつあります。本記事では、CSRとは何なのか?なぜ必要なのか?など、CSRの基本をご紹介します。

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CSRとは?

米国やヨーロッパでは、古くから企業存続には持続的な社会発展が欠かせないという考え方があります。つまり、社会があるからこそ企業が存続でき、企業はその社会を持続・発展させるための責任を担っているという理念です。そしてCSRとは、企業が組織活動を行うにあたり担っている社会的責任を意味します。従業員、消費者、投資者、環境などへの配慮から社会貢献まで、幅広い内容を考慮しながら適切な意思決定を下さなければいけません。

英語ではCorporation Social Responsibility(企業の社会的責任)を意味し、略してCSRとなっています。

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日本でCSRが広まったきっかけ

日本国内でCSRが注目されるようになったきっかけは、食品の成分や消費期限の偽装表示などの不祥事が相次ぎ発覚したことです。それを機に企業に対する社会からの見え方が一気に変化し、多くの不祥事が明るみになりました。同時に叫ばれたのが、企業が果たすべき社会的責任についてです。

企業は営利組織である以上、利益を追求する使命があります。しかしその一方で、利益のみならず消費者の健康や環境維持への配慮なども含めた社会的な責任を果たすべきであるという考え方が増えました。さらに、インターネットの普及によって情報流通量が爆発的に増加したことで、企業に関するネガティブなイメージはあっという間に拡散されます。

そうした状況下において、社会的信用を維持・向上するためにCSRが重要視され、今では中小企業や大企業を問わず多くの企業がCSR活動に取り組んでいます。

CSR活動に取り組むメリット

社会的責任を果たすという要素だけで、貴重な資産を投資できるほど企業は単純なものではありません。そこにはやはり、CSRに取り組むためのメリットが無ければいけないのです。では、企業がCSR活動に取り組むとどのようなメリットがあるのでしょうか?

メリット1. 企業のイメージアップ

東京商工会議所が行ったアンケート調査によれば、中小企業のうち79.9%が、大企業のうち98.3%がCSR活動に取り組む目的を企業のイメージアップと回答しています。環境問題や消費者等の健康状態を考慮した取り組みというのは、内外的にアピールすることで企業イメージがアップすることが分かっています。

企業のイメージアップは商品やサービスの安全性をアピールすることになり、結果として信頼性向上やブランドイメージのアップ、最終的にはそれが商品購入に繋がり利益向上に至ります。

メリット2. 顧客・仕入先との関係強化

継続的なCSR活動に取り組む企業は、企業イメージがアップすることで顧客や仕入先からの信頼が増し、株主や投資家からの支持を得やすくなります。そうして顧客や仕入先との関係が強化されることで、円滑な企業活動や利益向上へと繋げることができます。

メリット3. 従業員満足度向上

CSRが向上するのは、企業イメージや顧客・仕入先からの信頼性だけではありません。従業員満足度も同じように向上します。従業員は自分の仕事が社会貢献に繋がっていることを自覚することで、自信を持って働きモチベーションを自然と高めることができます。

そうすると企業の生産性は高まり、そうした従業員が多数在籍することで事業の正常化や良好な人間関係の形成につながり、継続的に成長する企業の条件をそろえることができます。さらに、学生や求職者に好印象を与えて、優秀な人材採用に繋げることも可能です。

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CSRとサステナビリティの違い

CSRと混同されがちな考え方の1つにサステナビリティ(Sustainability)があります。これは、環境や経済、社会のバランスを考慮しながら世の中全体を持続可能な状態にするとう考え方です。サステナビリティは「持続可能な」という意味の言葉で、CSRよりも昔から提唱されてきました。

サステナビリティと深いかかわりを持っているのが、2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)です。聞いたことはあるという方が多いでしょう。SDGsは2016年から2030年までの国際目標であり、以下のような17の開発目標が掲げられています。

  1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
  2. 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
  3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
  4. すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
  5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
  6. すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
  7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
  8. 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
  9. 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
  10. 各国内及び各国間の不平等を是正する
  11. 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
  12. 持続可能な生産消費形態を確保する
  13. 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
  14. 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
  15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
  16. 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
  17. 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

CSR活動のデメリットに注意

CSR活動へ取り組むにあたり注意していただきたいのが2つのデメリットです。東京商工会議所のアンケート調査では、CSR活動によってコスト増と人手不足を感じる企業が多くなっています。

CSR活動や長期目線で考えれば企業利益に間接的に貢献するものの、本業とは無関係な事業が多いため短期的には損失になります。設立間もない企業や、現在経営が苦しい企業はなかなかCSR活動に踏み切ることができません。

また、社内にCSR活動に取り組むだけの人材が足りないという意見も多くあります。CSR活動には少なからず人員を割かなければいけないので、人手不足を感じることになりでしょう。ただし、長期目線で見れば優秀な人材確保に繋がるため、継続的に取り組むことができれば必ずプラスになって還ってくるでしょう。

皆さんもこの機会に、CSR活動への取り組みを検討してみてはいかがでしょうか?

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