原価計算とは?経営者が知っておくべき基礎知識

 2019.01.07  クラウドERP編集部

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原価計算とは会社にとって欠かすことのできない管理項目です。なぜ必要なのか?そこにはいろいろと理由はありますが、最大の理由は企業利益を確保するためです。

たとえば原価を10%低減することと、売上を10%増加することのどちらの方が利益が高くなるかご存知でしょうか?答えは前者、原価を10%低減する方が圧倒的に高い利益を確保することができます。

年間売上高100億円で利益率が3%の会社では、年間3億円の利益があります。これが売上10%増加すると売上高は110億円になり、利益は3億3,000万円になります。では原価を10%低減するとどうなるか?利率は13%に上がるので、年間利益は13億円になるので、売上を10%増加するよりも遥かに高い利益を確保することができます。

もちろん実際のビジネスはこんなに単純なものではないので、理論通りにことが運ぶことは少ないでしょう。しかしながら原価を低減することで高い利益を確保できることは確かです。

今回は、経営者が知っておくべき原価計算の基礎知識についてご紹介します。「今まで原価計算に取り組んだことはなかった」というのならば、ぜひ本稿を読み、原価計算について積極的に検討してみてください。

原価計算とは?

原価とは、1つの商品を製造・販売したり、サービスを提供するためにかかった費用総額を指します。たとえばお弁当屋さんが1つのお弁当を作って販売するのにかかる原価は、以下のような項目があります。

  • 材料費…お米、おかず。容器、箸、付属する調味料など
  • 設備費…コンロ、炊飯器、鍋、その他の調理器具、ガス、電力など
  • 人件費…お弁当を作る人、販売する人、工場で働く人、本社で働く人など
  • 諸経費…お弁当を他の場所輸送するなど

お弁当1つ作るためには材料費、設備費、人件費、諸経費という異なる費用が必要であり、これらをすべて総合し、お弁当1つあたりにかかる費用を算出するとそれが原価ということになります。こうした原価を計算することが「原価計算」です。

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原価計算の必要性

なぜ原価計算が必要なのでしょうか?冒頭では企業の利益確保のためと説明しましたが、もちろんそれだけではありません。原価計算が必要な理由は他にもあります。

必要性1. 予算管理

予算を編成するにあたって、計画の根拠となる資料として原価を使用します。販売計画案、利益計画案を立てるためにも原価計算が不可欠です。

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必要性2. 経営計画の策定

原価は経営意思決定に大きな影響を与えるものです。すべての製品の原価を把握していることで、今後力を入れて販売すべき製品や、販売縮小製品が分かります。いわゆる「儲かる製品」と「儲からない製品」を把握するために欠かせません。

必要性3. 財務諸表の作成

株式市場に上場している企業は、株主、経営者、債権者に向けて1年間の財務状況を報告するために財務諸表を作成します。その際に、損益計算書や賃借対照表、製造原価証明書が必要になるので原価計算が欠かせません。「じゃあ上場企業だけ原価計算すればいいじゃない?」という意見もあるでしょうが、財務諸表の作成以外にもたくさんの必要性があるので、原価計算はすべての企業にとって欠かせません。

必要性4. 価格決定

原価に利益を加算した額が販売価格です。原価を把握してないまま適当に価格を決めてしまうと、製品が売れたとしても利益が立ちません。あるいは適正価格から大きく外れてしまい、製品が売れないという事態が起こる可能性もあります。

必要性5. コスト削減

標準原価と実際原価を算出し、その差異を分析することで原価にある問題を把握してコスト削減に取り組むことができます。

標準原価とは標準使用量、標準購入単価、標準時間、標準賃率などを用いて算出する原価であり、いわゆる原価の標準値を知るためのものです。標準原価では常に原価が一定なので管理しやすいのが特徴です。ただし標準原価ばかりを指標にしていると、期末時に予算との差異が生じるので注意しましょう。

実際原価とは生産実績、購入実績、時間実績、実際労働費、経費などを用いて算出します。常に実績値を求めるので標準原価よりも精度の高い計算が可能です。しかしながら、生産量や稼働率が替わると原価も変動するので、実際原価の計算は標準原価よりも複雑になります。

このように、原価計算には重要性が多く、必ずしも上場企業だけで原価計算に取り組めばよいというわけではありません。

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成長企業が原価計算を怠らない理由とは?

継続的に成長する企業は必ず原価計算を行っています。それは、その企業が成長するにあたって原価計算が欠かせないことを理解しているからです。その理由とはなんでしょうか?

理由1. コスト低減

製品の製造前に標準原価を計算し、適切な原価を設定しておきます。この標準原価が当面の原価目標ということになります。そのうえで実際に製品を販売したあとで割り出される原価との差異を分析すると、無駄なコストを発見することができます。さらにその原因を分析して解決すれば原価低減になり、企業利益を高めることが可能です。

理由2. 現実的な価格設定

原価を把握していないと適切な価格設定もできません。中小企業では、製造現場で共有できている原価コストを営業部門が理解しておらず、勝手な値下げ戦略で販売価格があいまいになってしまうことが多いでしょう。社内全体で原価を共有し、適正価格を設定することがとても大切です。

理由3. 経営改善

原価計算の方法は色々とあります。製品1個単位の原価を性格に把握するための個別原価計算や、大まかな実際原価を把握するための総合原価計算、あるいはプロジェクト自体にかかる費用を計算するプロジェクト原価計算など様々です。これらの原価計算を行うことでどの製品にどういった重点を置けば利益が出るのかが見えてきます。単なるコストカットを指標として原価を利用するのではなく、組織全体で原価情報を共有することで、社員各人が原価を意識し、企業利益につながるアイディアを創出できる可能性があるでしょう。

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ERPが原価計算をスムーズにする

ここまでの説明で、原価計算の重要性を理解していただけたのではないかと思います。それと同時に原価計算の大変さに気づいた方も多いかと思います。製品1個あたりの原価を計算するためには、生産実績、購入実績、時間実績、実際労働費、経費など色々な費用項目を算出しなければいけません。これらの情報は部門ごとに分断している業務システムから抽出し、統合する必要があります。

しかしながら、システムが分断していると各情報を集めるだけでも大変です。これを統合したり加工するにも時間がかかります。そのため、多くの企業が1週間以上も前の原価情報を参考にしているのが現状です。

そこでERP(Enterprise Resource Planning)をおすすめします。ERPとは各業務システムを統合した大型のIT製品であり、すべてのシステムが1つのデータベースで管理されるため、データを色々な所から収集する必要はなく、データベースから原価計算に必要なデータをすべて収集できます。

さらに、ERPによって原価計算機能を備えているものがあるので、詳細な実際原価を瞬時に計算することができ、常にリアルタイムな原価情報を参照できます。原価計算に取り組みたい、改善したいという場合は、ぜひERPをご検討ください。

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