在庫日数の月別の計算式とは?在庫回転日数との違いも併せて解説

 2022.05.09  クラウドERP編集部

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現代ではビジネススピードの変化が速いことから、顧客ニーズをいち早く分析して適切な在庫管理を行うことが重要です。一方で、自社の生産・在庫管理システムの業務効率に課題を感じている担当者の方もいることでしょう。本記事では、在庫日数の概要や月別計算式、在庫回転日数の違いについてまとめています。生産管理の効率を上げたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

在庫日数の月別の計算式とは?在庫回転日数との違いも併せて解説

そもそも在庫日数とは?

在庫日数とは、自社製品の「最適な在庫を知るための指標」を意味します。在庫として残っている製品が何日分の販売数に相当するのかの指標だともいえるでしょう。在庫日数を計算した結果が大きいほど、製品が在庫として残っている期間が長いことを示します。

自社の最適な在庫日数を把握していなければ、在庫切れや売れ残りなどの問題が発生することが考えられるでしょう。最適な在庫日数を把握することで、そのような問題を回避することが可能です。また、最適な在庫日数は業種や地域などによって異なるため、自社の最適な値を調べていくことが重要だといえます。

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在庫日数を導入するメリット

在庫日数を導入することで、企業はどのようなメリットを得られるのでしょうか。特に知っておきたい2つのメリットを下記で解説していきます。

メリット1.数量・金額以外の観点から在庫数の最適化が行える

在庫数の最適化を行ううえで、数量や金額で判断している企業も多いのではないでしょうか。数量や金額だけではなく、日数ベースで考えることも重要です。例えば、Aという企業では在庫を5,000個抱えているのに対し、Bという企業では在庫を100個抱えていると仮定します。

数量だけで見ると、企業Aの方がリスクを背負っていると感じるかもしれません。しかし、1日に企業Aが4,000個、企業Bが10個を売り上げていた場合はどうでしょう。これらの在庫を日数で考えると、企業Aが1.25日であるのに対し、企業Bは10日になります。つまり、企業Bの方が在庫を抱えている期間が長いことが分かります。

このように在庫日数を導入することで、残り○○日分の在庫があると感覚的に把握できる他、自社における在庫不足と在庫過多を確認することが可能です。

メリット2.商品入れ替えの効率化が図れる

在庫日数の導入により、搬入のスムーズさが向上するという点もメリットとして挙げられます。在庫日数が長期間のものを左側のラック、短期間ものを右側のラックに入れるといった工夫をすることで、在庫管理がしやすくなるでしょう。

また、分類を行うことで、在庫日数の長い製品が在庫にとどまっている期間を短くするために、どのような戦略をとるべきかを考えることもできます。

在庫日数の計算方法

続いて、在庫日数の計算方法について見ていきます。在庫日数は下記の計算式で算出することが可能です。

在庫日数=月平均在庫高(売価)÷1ヵ月の平均売上高

例えば、月平均在庫高が300万円、1ヵ月の平均売上高が600万円だと仮定します。この場合、先ほどの計算式に当てはめると下記のようになります。

在庫日数=300÷600=0.5(月)

また、月単位ではなく、日で計算することも可能です。例として、日平均在庫高が20万円、1日の平均売上高が30万円だとします。この場合、計算式に当てはめると下記のようになります。

在庫日数=20÷30=0.67(日)

上記の計算式に当てはめることで、自社の適切な在庫日数を求められます。数量や金額のみで判断するのではなく、日数ベースでも算出することが重要です。

在庫回転日数とは?

在庫回転日数とは、一定期間内で在庫が何回転したのかを示すもので、在庫管理における効率性を把握するための財務経営指標のことをいいます。在庫管理に役立つ数値を算出するという意味では、先ほど解説した在庫日数と同じです。

しかし、在庫日数は「在庫として残っている製品が何日分の販売数に相当するのか」を算出するのに対し、在庫回転日数は「期間内に在庫が何点販売できたのか」を算出するといった違いがあります。在庫回転日数が短いほど、在庫になってから売れるまでの期間が短く、効率的に売れていることが分かります。一方、在庫回転日数が長いほど売れるまでの期間が長く、在庫が残っている、あるいは過剰在庫になっているということが判断可能です。

在庫回転日数のメリット

ここでは、在庫回転日数を活用する主なメリットを2つ解説していきます。メリットを事前に把握しておくことで、イメージしやすくなるでしょう。

メリット1.売れ行きのよい商品が分かる

在庫回転日数を活用することで、自社製品の売れ行きを把握できるようになります。例えば、自社のAという製品の回転率が大きいのに対して、Bという製品の回転率が小さい場合は、製品Aの方が売れていることが分かります。また、回転率が大きいものをどの程度仕入れればよいかを確認することもできるでしょう。

また、在庫回転日数をもとに回転率の大きい製品を拡大していくのか、回転率の小さい製品の見直しをするのかなどといった今後の経営判断ができる点もメリットといえます。

メリット2.機会損失の把握

在庫回転日数を活用すれば、機会損失を防ぐことも可能です。自社の在庫回転日数が短い製品はニーズがあるにも関わらず、最適な在庫を抱えていないために機会損失となっている可能性があります。また、月もしくは日で在庫回転日数を見た際に、0になっている製品があれば、早急な改善が必要といえるでしょう。現代では、顧客ニーズの変化が速いこともあり、機会損失の把握は重要なことだといえます。

在庫回転日数の計算方法

在庫回転日数は、下記の順に計算することで算出できます。

①在庫平均金額=(期首在庫金額+期末在庫金額)÷2
②在庫回転率=売価÷在庫平均金額
③月単位の在庫回転日数=1ヵ月÷在庫回転率

期首は会計期間の最初の時点、期末は会計期間の最後の時点を意味する言葉です。例として、とある月の期首在庫金額が500万円、期末在庫金額が700万円、売価が2,000万円だと仮定します。この場合、上記の計算式に当てはめると下記のようになります。

①在庫平均金額=600=(500+700)÷2
②在庫回転率=3.3=2,000÷600
③月単位の在庫回転日数=9.1=30÷3.3

計算結果から1ヵ月で約9回在庫が入れ替わっていることが分かります。また、1ヵ月を年、日、時間に単位変更することも可能です。

在庫日数・在庫回転日数はどう計算していく?

在庫日数・在庫回転日数は、エクセルや手計算、クラウドサービスなど、さまざまな方法で計算できます。エクセルや手計算でも計算自体はできますが、作成・計算に時間がかかったり、人為的なミスが発生したりする可能性があるでしょう。

一方で、クラウドサービスであれば、低コストで迅速に導入できる他、場所を問わない業務スタイルの実現などが期待できます。そのため、在庫日数・在庫回転日数を計算する際には、クラウドサービスの利用がおすすめです。

まとめ

在庫日数の概要や月別計算式、在庫回転日数の違いについて解説しました。在庫日数や在庫回転日数を把握することで、自社で製品入れ替えの効率化を図れる他、売れ筋製品の見極めができます。

自社で効率的に在庫管理をする場合には、クラウドERPの導入がおすすめです。クラウドERPを活用することで、自社の在庫を適切に管理することができるでしょう。導入を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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