食品会社がクラウド在庫管理を導入するメリットとは?

 2021.11.26  クラウドERP編集部

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ほとんどの業界・業種で必要な在庫管理ですが、食品会社以上にこの業務の重要性が高いところはないと思います。食品会社において在庫管理とはいわば経営の5割を占めると言っても過言ではないでしょう。

つまり、適切な在庫管理ができていなければ簡単に経営が傾いてしまう可能性もあるということです。

今回は食品会社が在庫管理システムを導入することの重要性を始め、クラウド在庫管理を導入するメリットを紹介していきたいと思います。

食品会社における在庫管理システムの重要性

食品会社の在庫管理が他の業界と異なる点は“賞味期限管理”が必要というところです。賞味期限管理が正確にできていない場合、期限が切れている商品を出荷してしまい信用問題にまで発展する事態は避けられません。

しかし、賞味期限管理を在庫管理表やエクセルだけで管理するにはかなり限界があり、人の手で行うことでミスも発生しやすくなります。従って在庫管理システムによるロット(賞味期限)レベルでの管理が非常に重要なのです。

加えて在庫管理があると入荷・生産・出荷計画を立てやすく、一連のフローを最適化することができます。こうすることで不良在庫の発生率を低下させ、資源を有効的に活用することができるようになるのです。

賞味期限管理はパッケージによっては機能として備えていない場合があるので、慎重に製品選定を行う必要があります。

データシート:NETSUITE アドバンスト在庫管理

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クラウド在庫管理を導入する5つのメリット

クラウド在庫管理とは、インターネット経由で提供される在庫管理システムのことであり、パッケージをサーバやPCにインストールすることなく利用できます。つまりインターネット接続環境さえあれば、様々なデバイスから在庫管理システムにアクセスすることができるのです。 

そんなクラウド在庫管理を食品会社が導入するメリットとは何でしょうか?

1.スマートフォンやタブレットからの在庫管理が可能になる

様々なデバイスから在庫管理システムへのアクセスが可能になるクラウド在庫管理、スマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスも例外ではありません。ですから管理者は外出先からでも簡単に在庫状況を確認し、管理業務を行うことができます。

また、モバイルデバイスを活用することで在庫品置き場や倉庫などにも簡単に在庫管理システムを導入することが可能です。インターネット接続環境さえあればシステムの遠距離でのシステム共有もできるので、在庫管理業務を飛躍的に効率化させることができるでしょう。

商品別在庫管理テンプレート(Excel形式)
国内クラウドERP利用実態調査レポート:矢野経済研究所

2.作業者の業務負担を軽減できる

クラウド在庫管理でモバイルデバイスを導入することのメリットは他にもあります。業務が複雑な食品会社では、作業者の負担が大きくなりがちです。ここにモバイルデバイスでクラウド在庫管理を利用できるようになれば、作業負担は大幅に軽減できるでしょう。

また、スマートフォンやタブレットといった普段使い慣れたデバイスを利用することで、新規作業員も比較的早めに業務を覚えることができるでしょう。

3.拠点間での在庫管理や出荷計画を簡単に共有

複数拠点がある食品会社で難しいのは全体の在庫管理や出荷計画などを共有することです。本格的にシステムを構築するとなるとサーバ設置からネットワーク整備などコスト的にかなり負担になるでしょう。

クラウド在庫管理はインターネット経由で利用するシステムですので、各拠点に接続環境とPCさえあれば簡単に共有できます。毎日の報告業務なども短縮化できるので、大きな業務効率化が望めるでしょう。

4.全体的なコストダウンに

管理業務の効率化や簡単に共有できる環境を整えることで、全体的なコストダウンと労働生産性の向上につながります。

また、クラウド在庫管理では毎月の利用料という形でコストを視覚化できるので、計画的案予算編成が可能になるでしょう。

5.セキュリティ性とBCP(事業継続計画)対策の強化

クラウド在庫管理を利用した場合、在庫データはベンダーが運営するサーバ、あるいはデータセンターに保管されます。ベンダーからすれば“顧客のデータを預かっている”という立場にあるので、当然ながらセキュリティ性の強化が必要です。

クラウドベンダーが講じているセキュリティ対策は堅牢なケースが多いので、クラウド在庫管理を導入するだけで自然とセキュリティ性の強化につながるのです。

また、自然災害の多い日本だからこそ重要視されているBCP対策ですが、安全なデータセンターに保管されているのであれば災害時も社内データを守り事業継続が可能になります。

特にセキュリティ対策に遅れを取っている中小企業は、サイバー攻撃や災害の危険性が高まっている今だからこそクラウド在庫管理で安全に運用することが必要でしょう。

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食品会社が検討すべきクラウドERPソリューション

ここまで食品会社がクラウド在庫管理を導入するメリットについて紹介しましたが、ここでクラウドERPソリューションについて紹介しておきます。

クラウドERPと在庫管理システムを始め販売管理システムや顧客管理システムなど、経営に欠かせない複数の基幹系システムを一気通貫で導入できるクラウドサービスです。つまり、インターネット接続環境とPCさえあれば総合的な経営基盤を導入できるということ。

しかし、クラウドERPの特筆すべきポイントはそこではなく“総合的に連携の取れた環境”にあります。

クラウド在庫管理は食品会社にとってメリットの多いサービスですが、欲を言えば販売管理システムや顧客管理システムなどと連携が取れると、そのメリットは2倍にも3倍にもなります。しかし、これらのシステムを個別で導入するとなる管理の煩雑化やコストの肥大化が避けられません。

そこで登場するのがクラウドERPであり、各システムが連携の取れた理想的環境を一括で導入することができます。すべてのシステムを一つのサービスで導入することで管理業務の煩雑化とコストの肥大を避けることができるのです。

また、各システムから生成されるデータはダッシュボードで可視化できるので、データドリブン※1な経営を実現させることができます。

※1:「データを基にした~」という意味があり、データドリブンな経営を目指すことでより正確な経営戦略を立てることができる。ただしそのためにはデータ分析基盤を作ることが不可欠。

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まとめ

在庫管理システムの導入がかなり重要な食品会社。クラウド在庫管理ではさらに多くのメリットを享受できるので、今後在庫管理システムを導入しようと検討している食品会社におすすめです。

導入コストも無料~数万円程度でスモールスタートを切ることができるので、導入失敗のリスクも低減させることができるでしょう。ただし正確な製品選定と適切な運用がなければ失敗する可能性は十分にあるので注意しましょう。

また、最後に紹介したクラウドERPソリューションですが、おすすめは世界No.1であるNetSuite(ネットスイート)です。クラウドサービスながら柔軟なカスタマイズが可能な点や、約20年に渡るクラウドERP提供のノウハウが詰まっていることで世界30,000社以上のユーザーに選ばれています。

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