デジタル時代のAgile Financeとは? その運用モデルついて解説

 2021.06.03  クラウドERP実践ポータル

今はデジタル時代であり、デジタル技術をいかに活用するかによって企業の業績が大きく変わります。デジタル技術の活用なしには企業の成功はないと言っても過言ではないでしょう。

しかし、ただやみくもに技術を導入しても思った成果を得られません。デジタル時代にはAgile Financeという概念が重要になります。ではAgile Financeとは何か、具体的にどのように運用すれば良いのかモデルについて解説します。

デジタル時代のAgile Financeとは? その運用モデルついて解説

デジタル時代のAgile Financeとは

Agile(アジャイル)とは「俊敏な・迅速に・すばやい」などの意味ですが、ソフトウェア開発で定義されたコンセプトです。Agileは経営管理の機敏性を高めます。ビジネスでのAgile「Agile Finance」とはビジネスのデジタル時代において、ビジネスの俊敏性(Agile) を高めるためのファイナンス組織の新しい運用モデルであり、クラウドテクノロジーを活用しつつ、ビジネスでの意思決定とサポートから企業価値向上させるというコンセプトです。

このコンセプトは、2019年にAICPA(米国公認会計士協会)・CIMA(英国勅許管理会計士協会)・Oracleが、グローバル企業のファイナンスリーダー(CFO)を対象に調査した共同レポートで提言されています。

デジタル時代のAgile Financeで重要なことは、企業にとって最適なデジタルツールを選定し、それを有効活用することです。今の時代には意思決定のスピードを速めていくことが必要不可欠なのですが、やみくもに動けば良いわけではありません。

企業にとって資金も時間も労力も限られているので、迅速かつ正確に意思決定を行い、可能性の高い部分に投資していく必要があります。ではどうすればこのような意思決定ができるのか、それがデジタルツールの有効活用です。

デジタルツールを分析に役立てる、業務を効率化して経営戦略を立てる時間を捻出する、など企業の根幹にかかわる部分にいかに力を入れるかが明暗を分けると言えるでしょう。

Agile FinanceでのCFOの役割

Agile Financeという運用モデルの推進で、ビジネスの俊敏性を高めるために、グローバル企業のCFOが発揮すべきリーダーシップのポイントを紹介します。

機能横断的な専門チームの結成

CFOはデジタル技術を活用して、広くプロセス変革を推進する環境を求められますが、決算や経営情報の提供にデータの収集・調整、プロセスの自動化に時間を費やすという現在のファイナンス組織が直面しているという問題があるので、Agile Financeの実現には「機能横断的な専門チームの結合」が必要です。

機能横断的な専門チームの結成には、CoEやSSCが欠かせません。CoEとは組織を横断する専門部署又はスタッフのことで、SSCとはグループ内共通の経理業務機能などを集約的に請け負う専門組織のことを指します。

横断と集約はセットになっていて、どちらを欠かしてもAgile Financeは実現できません。たとえば横断するだけでは横断した専門部署やスタッフのみが情報を把握することになり、共有されません。

共有するためには情報を集約し、グループ全体、企業全体、各部署の意思決定に役立てる必要があるのです。逆に情報の集約のみに力を入れても、他部署の実態がわかりません。横断する専門部署やスタッフが他部署を把握し、そのうえで情報を集約し、共有することでAgile Financeが実現されます。

横断、集約、もう一歩踏み込むと共有がAgile Financeを実現するためのポイントです。

デジタルインテリジェンス

効果的なデータ分析が必要ですが、企業内では複数のレガシーシステムにデータが蓄積されているので、データを収集するのに時間が費やされます。この問題があるので、ビジネスインテリジェンスとデータ活用が必要です。

ビジネスインテリジェンスとデータ活用を組み合わせてデジタルインテリジェンスと呼びます。デジタルインテリジェンスに必要なことはデータを集約して経営改善等の企業の業績アップに結び付けることですが、現状バラバラになっている情報を集約する作業は困難でしょう。

仮に実現可能であったとしても、システムの改良や人が集約するには時間、労力、コストがかかりすぎます。さらにデータを集約する過程で混乱が生じる可能性が高いでしょう。そこで有効な手段が、新たなツールの導入です。

具体的には、既存のデータを丸々移行する、移行後はデータを入力するだけで自動的に情報が集約される、といったツールがあると理想的でしょう。これを実現するのがEPMというツールです。

EPMはEnterprise Performance Managementの略で、業績管理や会計管理のシステムを指します。

見識を備えた多様な専門人材の育成

ツールを最大限活用するには、ロボットやAI/機械学習など技術の追加、「デジタルIQ」を向上させる対策、ファイナンスとビジネスの見識を備えた専門人材の育成が必要です。EPMのようなツールを活用すればデータの集約自体は可能ですが、どのように有効活用するか、経営改善に役立てるかは専門人材が判断する必要があります。

専門人材はデジタル技術を活用しつつ、経営的な観点で分析結果を活かす必要もあるのです。デジタル技術を活用できるだけでも、経営視点を持っているだけでも足りず、デジタルIQが高く経営者の視点も持っている人材が必要です。

CFOがこのような役割を担うのですが、ひとことにデジタル技術、経営視点と言っても実態は様々です。そのため、デジタル技術と経営視点という2軸は外さない前提で、多様な見識を持った人材がいると今の時代の市場で勝ち抜くための道筋が見えます。

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Agile Finance オペレーティングモデルの特徴

Agile Financeを適用したオペレーティングモデルには以下のような特徴があります。
  • プロセスの自動化・経理/財務プロセスのリエンジニアリングが可能
  • アジャイル型の開発手法を使い、EPM機能を持った情報統合基盤を整備することができる
  • 専門チームにFP&A機能を持たせることが可能

Agile Financeを適用したEPMをグローバル経営管理に取り組むには、自社の将来を見据えて、経営管理の高度化の方向性・目的を明確にし、Agile Financeを取り入れたEPM基盤を構築することが必要です。

このEPM基盤に欠かせないのがFP&A機能で、業務管理や財務計画の機能のことを指します。

まとめ

デジタル時代のAgile Financeでは、財務部門が財務領域だけに限らず、事業の非財務領域と連携しながら、事業向上させるマネジメントが重要なポイントです。そしてAgile Financeを実現するためにはEPMが重要です。

業務管理、財務管理を効率化することで組織の時間、労力、コストを確保し、その分経営改善や経営そのものに集中することで事業成績が伸びるからです。今の時代EPMの導入は欠かせませんが、特におすすめなのが「Oracle EPM Cloud」です。

「Oracle EPM Cloud」には以下の特徴があります。

  • 世界シェアナンバーワン「Oracle Hyperion」の最新クラウド版。
  • 低コスト、短期間で導入。
  • 充実した管理機能によりファイナンス組織のユーザーが直接管理作業を実施できる。

数多くの企業が「Oracle EPM Cloud」を導入することで業務効率化に成功し、業績を伸ばしています。数多くの企業が成功を収めているからこそ、今後もさらに「Oracle EPM Cloud」を導入する企業は増えてくるのではないでしょうか。

デジタル技術を活用した業務効率化は欠かせないので、低コスト、短期間で導入できる「Oracle EPM Cloud」を導入し、いち早く業務効率化を進め、経営改善に役立てることをおすすめします。


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