制度連結と管理連結の課題を連結会計システムで解決!

 2020.10.12  クラウドERP実践ポータル

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データの収集や一元化に課題を感じていませんか?Excelを使い、それぞれのフォーマットが異なれば、連結管理をするのが煩雑でミスも発生しやすくなるでしょう。また、グローバル化を進めている企業であれば、為替レートの取得やデータのやりとりに問題を感じているケースもあります。

今回は連結管理の詳細や、多くの企業が抱えている課題を確認し、連結解決システムを導入することで、どのように課題を解決できるのか解説します。

制度連結と管理連結の課題を連結会計システムで解決!

制度連結と管理連結の違い

制度連結と管理連結は、いずれもデータを収集し財務連結を行い、レポートを作成するプロセスです。

制度連結は、会計基準に基づき、主に社外の利害関係者への情報提供を目的としているのに対し、管理連結はグループ経営での管理をして、社内での意思決定に利用するために行われています。

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連結管理の必要性

グローバル化が進んできている現在、製造面でも販売面でも海外比率が拡大傾向にあります。事業基盤のグローバル化が進んでくると、現地通貨建ての原価、チャージレートといった情報に基づき分析することが必要となるでしょう。

グループの効率的な資金調達のためにも、子会社の資金バランスを把握する必要があり、月次決算をベースにした報告だけでは限界があります。各データが入力された時点でリアルタイムにレポートが作成できることは、経営の意思決定のために重要です。

的確に現段階でのグループ経営の実態を把握するためにも、連結管理が必要なのです。

連結管理の課題とは

連結管理を行う上での主な課題としては、Excelをベースにすることで予算編成や見直し、資金計画などの作成で多大な工数がかかることや、意思決定・判断の遅れが挙げられます。

それぞれがExcelのシートに入力していても、勘定科目が不統一となっていては、コード変換が必要となりますし、その際にミスや二重計上をする恐れもあるでしょう。

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フォーマットが異なることで、加工が毎回必要となるケースもあります。また、システム毎にマスターが異なる場合も処理が煩雑となります。

さらに、制度連結は連結システムで行っていても、月次業績把握はExcelで行っているなど、管理業務の二重化が発生しているケースもあり、こうなると、整合性に不安を抱えることもあります。

連結管理では事前作業の効率化が重要

子会社数が少数であればまだしも、20~30社になると、Excelなどに入力されたデータを収集しまとめることは非効率的です。

連結パッケージを導入して個別会計(決算)システムから情報を自動収集するなどの対策を行い、データを加工することなく管理できるよう効率化を図る必要があるでしょう。

ただし、ただ連結パッケージを導入するだけでは問題が生じることもあります。最も重要なのはグループ全体で個別会計(決算)システムを一本化することです。親会社、子会社全てで、データ入力する際の勘定科目を決算で公開できるものに統一することで、内部取引についても整合性を確保できるでしょう。

このように、事前作業の時点でしっかりと統一しておくことで、本当の効率化を図ることができるのです。

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連結管理にシステム導入するメリットとは

連結管理にシステムを導入するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

特に知っておきたい3つのメリットについて解説します。

決算業務の効率化

連結会計システムを導入し、データをすばやく収集・集計し自動化することで決算業務の効率化が図れます。それぞれの子会社から送られてくるデータを加工する作業も必要なく、自動仕分機能を使用することで、必要な時に、スムーズに決算報告書を作成することができるでしょう。

また、グローバル企業であれば、為替レートが自動換算されるメリットもあります。為替レートは日々刻々と変わりますし、リアルタイムにデータを把握でき、決算業務を効率化することができるでしょう。

グループ全体の経営状態を把握

会計処理を統合することで、容易にグループ全体の経営状態を把握することができるでしょう。データを集計するのに時間がかかれば、月1回や、年に数回など、決まった時期にしか確認が取れないこともありますが、システム導入をすれば、データ入力が終わっている直近の情報を得ることもできます。

経営陣の意思決定の際の重要なデータですから、必要な時に情報が得られるのは大きなメリットです。実態に基づいた経営方針を決めることはもちろん、グローバルな事業運営を推し進める上でも効果があるでしょう。

データの整合性の確保

子会社間でそれぞれの会計システムを使用している場合、取引先コードや仕分、内部取引の計上方法が異なり、データの整合性をとるのは難しくなります。

しかし、連結管理にシステム導入をすれば、親会社と子会社のデータを一本化でき、整合性を確保することができるでしょう。

子会社への確認・修正依頼を頻繁にやりとりする必要がなくなり、エラーが出たとしても、どこでエラーが出ているか簡単に探すことができます。

まとめ

現在も各子会社でExcelによるデータ入力を行い、情報を集計する方法で管理連結を行っている企業も多いですが、この方法では担当者の処理が煩雑となり、ミスも増えてしまいます。不明点があれば子会社への確認や修正依頼も増え、それぞれの負担も大きくなるでしょう。

連結会計システムで一元化を行えば、作業は効率化されリアルタイムにデータ把握をすることも可能になります。特にグローバル化を推し進めている企業は、場所を意識することもなく、さらに為替レートの自動換算のメリットも享受できるでしょう。

また、経営情報を正しく得ることは経営を行う上で大変重要なことで、経営陣の意思決定に大きな影響を及ぼします。連結会計システムを導入し、業務を効率化しながらグループ全体の経営状態を把握できるよう改革を行っていきましょう。

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