OMAT (Oracle Managerial Accounting Template)とは?事例を参考に連結経営管理を実現

 2021.02.15 

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オラクル社が提供する「OMAT (Oracle Managerial Accounting Template)」は、連結経営管理を実現するソリューションです。制度連結と管理連結を統合し、共通の連結業務とすることで、グループ全体の経営状態の把握が容易になります。そこで今回は、OMATについて詳しく解説するとともに、実際に導入した企業の事例についてご紹介します。

OMAT (Oracle Managerial Accounting Template)とは?事例を参考に連結経営管理を実現

OMAT (Oracle Managerial Accounting Template)とは?

「OMAT」とは「Oracle Managerial Accounting Template」の頭文字をとった略称で、日本オラクル社が提供する経営管理に特化したソリューションです。OMATは、グループ経営管理業務をひとつの基盤で実現します。

従来、制度連結と管理連結の仕組み化は、異なるシステムで行われるのが一般的でした。制度連結と管理連結を共通の連結業務として実行できれば、グループ会社の経営状況を迅速に把握し、的確な経営判断につながります。

OMATは、これまで統合が困難とされていた制度連結と管理連結の業務領域を、ひとつの基盤で実現するためのテンプレートです。また、制度連結と管理連結業務の効率化だけでなく、全体的なコスト抑制や事業部連結のシステム化など、企業経営におけるさまざま課題を解決へと導きます。

ソリューションの全体像

OMATは、主に3つの機能によって経営管理を支援します。1つ目は、OMATの主要機能ともいえる「制度連結ソリューション」です。日本の会計基準や国際財務報告基準に適合した制度連結機能を提供します。2つ目は「管理連結ソリューション」で、任意の管理軸での連結損益算出を提供する機能です。そして3つ目が、経営管理に必要な情報を一元化し、効率的な分析を実現する「分析ソリューション」です。

連結処理の全体像

近年、IT技術の発展とともに、企業のグローバル化が加速しています。事業基盤のグローバル化が進むにつれ、正確かつ効率的な情報収集と、定量的なデータに基づく分析が求められます。グループ会社全体の経営状況を的確に把握するためには、連結管理が不可欠です。

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OMATはグループ全社の連結、カンパニー事業部単位の連結、BU別の連結など、さまざまなレベルでの連結業務に対応します。開示注記情報のほかに、経営管理に必要な情報の収集と集計が可能であり、外部開示するセグメントのみならず、任意の管理階層を自由に定義可能です。

OMATはこんなお客様におすすめ!

OMATは、会計情報を収集し自動化することで、決算業務の効率化を実現します。会計処理を統合し、グループ会社全体における経営状態の把握が可能です。また、グループ全体を連結経営管理することで、親会社と子会社のデータを一元化できるため、データの整合性の確保につながります。

こうした特徴をもつことから、OMATは「制度連結と管理連結業務を効率化させたい」「管理連結業務をシステム化したい」「一部の事業部連結をシステム化したい」「コストを抑えたい」といった要望をもつ企業におすすめのソリューションです。

OMATの導入事例

実際にOMATを導入し、自社が抱える課題を解決した企業の事例をご紹介します。OMATを企業経営に活用することで、どのような成果を創出したのか見ていきましょう。

大手精密機器商社

本企業は、損益計算書(PL)の実績・予算・予実差・見通しについて、Excelで各事業部のデータを集計し、シミュレーションを実施していました。しかし、Excelでの換算レートの変更は煩雑で、シミュレーションに時間と手間を要します。また、当時の連結システムはグループ全体での制度連結用であり、報告数値を更新できず、自由なデータ投入やシミュレーションが困難でした。

そこで同社は、これらの課題解決の手段としてOMATを導入します。これにより、データの連携やレポート作成業務が効率化され、損益計算書(PL)の作成といった会計管理業務の最適化を実現しました。

大手機械製造業

本企業は、創業100年を超える老舗の産業機器メーカーです。同社は、会計管理業務の集中化やサービスレベルの向上、内部統制の最適化などを目的としてOMATを導入しました。その結果、財務連結を高度化し、コーポレート主体の管理会計の最適化に成功しました。

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ミニット・アジア・パシフィック株式会社

靴や合鍵作成などの総合リペアサービスを展開する「ミニット・アジア・パシフィック株式会社」は、グループ経営管理を目的としてOMATを導入しました。

管理連結の最適化は、企業の事業戦略に基づいたグループ業績目標の策定につながる、重要な要素です。OMATの管理連結システムは、企業規模に関わらず、グループ会社全体の管理連結制度の構築支援が可能です。それにより、損益計算や損益分岐点の分析、連結試算といった管理機能の強化を実現しました。

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まとめ

連結経営管理の重要性は以前から認識されていました。しかし、企業規模に関わらず、日本企業では整備が遅れているのが実態です。OMATは、制度連結を中心に管理連結にも対応した、連結経営管理を実現するソリューションといえます。経営実態の可視化と経営管理の効率化は、多くの企業における課題です。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ自社の事業戦略にご活用ください。

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