データ可視化とは具体的に何なのか?

 2019.03.19  クラウドERP編集部

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企業に蓄積されているデータを可視化することに、どんな意味があるのか?

データ分析を主体とした経営戦略(データドリブン経営)の重要性が叫ばれ、多くの企業では日々蓄積するデータをリアルタイムで可視化することに積極的な姿勢を見せています。ある企業ではデータ可視化ツールを導入し、ある企業ではデータサイエンティストを雇用し、数あるデータを結び付けてビジネスに使える情報を発掘しています。

本稿では、そんなデータ可視化についてその概要と重要性をご紹介します。

データは常に増え続けている

データが持つ重要性が増していることは説明するまでもなく、企業がビッグデータ解析に取り組んでいたり、IoTなどを活用したデータ蓄積基盤を構築したりとデータの価値が上がり続けていることはさまざまな要素から伺えます。もやはデータは企業にとって資産であり価値の高いものであるという認識であるということなのでしょう。

では、そのデータはどれくらいの速度で増えているのでしょうか?

米ECMコーポレーションがEDIと共同で行った調査によると、2013年の年間データ生成量が4.4ZBだったのに対し、2020年にはその10倍にあたる44ZBに増加すると予測されています。1ZBをMBに変換すると1.25e+14(約125兆MB)になるので、44ZBはその44倍にあたる約5,500兆MBということになります。スマートフォンで撮影する高画質写真が2MB程度なので、写真データにして約2,750兆枚分に値します。こうした身近な例で例えても莫大な量すぎて想像できませんね。ちなみに写真1枚当たりの厚さが約0.3mmなので、2,750兆枚分の写真を積み上げると大気圏をはるかに突き抜けて宇宙空間に達します。

このように、世界のデータ量が増え続ける背景にはインターネットの普及やスマートフォンの普及、IoTなどが大きく関係しています。世界のデータ量が10年間で10倍になるということは、単純に考えて企業のデータも10年間で10倍に達するということでしょう。

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データ可視化とは?

データ可視化とは、文字通り増え続けるデータを目に見える形で整理することです。さらに、可視化データを分析したりデータ同士を結び付けたりして、ビジネスに有用な情報を取得することが最終的な目標になります。

実は、データはここ10年間で莫大な量に増えましたが、データの重要性は今も昔も変わっていません。デジタル化が進んでいない時代では、店頭アンケートやポイントカード作成によって顧客情報を収集し、顧客の属性情報や行動パターンなどを分析して経営に生かしていました。単純に、デジタル的にデータを収集するための基盤が整えられていなかっただけで、昔もデータが持つ重要性は変わらなかったのです。

現代になってデータ可視化の重要性が再認されている理由は、インターネット等から能動的にデータを取得したり、業務アプリケーションが生成するデータを統合的に管理するためのシステムが構築されたり、データ可視化をより素早く簡易的に行なうための環境が整っているからです。また、それと同時に近年では、グローバル化の波が押し寄せ競争激化の中で少しでも優位に立てるように状態を把握し、迅速な意思決定が求められてきている背景もあるのです。さらに、2013年頃から話題になったビッグデータ解析の波もあり、現代社会においてデータ可視化は重要な経営課題だと認識されています。

データ可視化によって得られるメリットとは?

では、データ可視化によって企業はどんなメリットが得られるのでしょうか?そこには多数のメリットがあり、現代社会にありがちな経営問題を解消するためのカギが隠されています。

1.意思決定スピードと質を向上できる

データを可視化するということは、社内に散在するデータを1ヵ所に集約し、目に見えるようにするということです。もちろん個々の散在されたシステムに紐づいたデータを単純に見ることも可視化の一つですが、一般的にはあらゆるシステムのデータを組み合わせて有効なデータを取得することが重要になります。これらの集約されたデータから気づきを得ることで会社の方向性を瞬時に判断しスピード経営を実践することが可能になります。

2.属人的なスキルを解消できる

データ分析によって各業務のベストプラクティスを導き出したり、標準的な作業方法を見つけ出すことで属人的な状況を打破することができます。誰もが同じように作業ができる業務マニュアルがあれば、属人化は無くなり、それに伴うリスクも軽減されます。

3.顧客ニーズを把握できる

データ可視化によって一番期待されている効果が顧客ニーズの把握でしょう。今の顧客や消費者は、自分が欲しい情報を好きなタイミングで入手しています。インターネットから得られる情報は非常に幅広く、製品に基本スペックに関する情報はもちろんのこと、実際の使用感や他のユーザーの意見など、製品を購入せずとも製品の価値が十分に測れる時代です。それによって顧客や消費者のニーズは多様化し、常にパーソナライズされた製品やサービスを求めています。こうした傾向は「モノが売れづらくなった」と悲観的に捉えることもできますが、良い効果も生んでいます。インターネット経由で得られる情報の量と種類が非常に多くなったことで、顧客ニーズを把握しやすくなり、それに沿った事業戦略を立てられるようになったことです。

4.需要予測が行える

企業がこれまで販売してきた製品のデータ、売上データ、販売店データ、季節データ、イベントデータなどさまざまなデータを繋ぎ合わせることで、新しい製品が市場においてどういった需要があるのかを予測することもできます。ビジネスにおいて最も価値ある情報は「未来の情報」です。データ可視化によってより正確な需要予測ができれば、企業はその価値ある情報を手にするようなものでしょう。

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データ可視化に必要なモノとは?

データ可視化は企業にとって重要な経営課題です。それに必要なモノは高度なシステムでもデータサイエンティストでもなく、組織内の誰もが能動的にデータを可視化し、分析し、そこからビジネスに有用な情報を導き出すためのツールです。企業にはスピーディかつ正確なデータ可視化と分析が強く求められており、そのために従業員全体にデータサイエンティストとしての教育を実施するのは非現実的な話です。

そこで、データ可視化に関する最低限の知識とスキルだけでデータを能動的に可視化し、かつ分析できるBI(Business Intelligence:ビジネス・インテリジェンス)等のツールが注目されています。あるいは、BIツールやダッシュボードなどを搭載したERP(Enterprise Resource Planning)によってそうした環境を実現できます。

たとえばOracle ERP CloudNetSuiteなどのクラウドERPは経営上欠かせない業務アプリケーションを複数統合し、単一のデータベースで管理するためのシステムなので、各業務アプリケーションから生成されるデータを自動的に集約して、ERPに統合されたBIによってそれらのデータを可視化/分析できます。データの可視化と分析のために実行されるプロセスは最低限のもので、かつ特別な知識やスキルも不要なので、組織全体が自分にとって必要なデータを可視化したり、分析することでビジネスの最適化を個々に実現していくことができるのです。

このように、データ可視化にはいくつか方法がありますが、環境によって最適な手段は変わりますので、この機会にデータ可視化の方法についてぜひご検討ください。

経験や勘からの脱却、データ主導の意思決定が企業成長には不可欠

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