SAP HANAとは?特徴やメリットをわかりやすく解説!

 2021.10.06  クラウドERP編集部

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「SAP HANA」について気になっているものの、そもそもSAP HANAとはどのようなツールで、導入するメリットはあるのかなど、悩んでいる企業担当者も多いのではないでしょうか。
本記事ではSAP HANAの概要と特徴、導入のメリットなどを解説し、おすすめのクラウドERPシステムについてもわかりやすく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

SAP HANAとは?特徴やメリットをわかりやすく解説!

SAP HANAとは

「SAP HANA(エスエーピーハナ)」とは、ドイツのSAP社がリリースするインメモリ・カラム型の超高速データベースシステムです。
このSAP HANAをベースにしたERPシステム(業務基幹システム)が、「SAP S/4HANA」などの製品です。SAP社のERPシステムは、すでに1万社以上の企業が導入しており、世界トップレベルのシェアを誇る定番ツールです。

インメモリーデータベース(IMDB)とは

データベースシステムSAP HANAが実現している超高速データ処理の基盤となっている技術の一つが「インメモリデータベース(IMDB)」です。これは、SSDやハードディスクではなくメモリ上にデータを保存して呼び出す「インメモリ技術」を使ったデータベースを指しています。従来型のデータベースに比べ、読み込みにかかる時間を大幅に短縮して、超高速のデータ処理を実現しているのが大きな強みです。
SAP HANAのもう一つの特徴は「カラム型データベース(Columnar Database)」であることです。カラム型データベースとは、データを横軸の「行(ロー、raw)」ではなく、縦軸の「列(カラム、column)」単位で扱うデータベースのことです。カラム型では、従来型データベースのロー型に比べ、データ全体から必要な部分だけを抜き出して処理することが容易で、「不要な内容も含めたデータ全体を処理する方法に比べ、はるかに高速でデータ処理を実行できる」という強みがあります。
このように、超高速処理を実現しているSAP HANAを使ったシステムは、信頼性を特に重視する通信キャリアや金融機関をはじめ、あらゆる業種で広く利用されています。

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SAP HANAの主な機能

SAP HANAが実現している優れたデータベース機能としては、カラム型データベースの採用によるDBファイルの肥大化防止、非構造化データへの対応などを挙げることができます。
カラム型データベースは、ロー型に比べてデータの圧縮がしやすいという特徴があります。データが高圧縮されることで、DBファイルの肥大化も防げます。高速処理を維持しつつ、データを格納するメモリの容量も節約できるのです。

もちろん、SAP HANAは、データ保管に特化した「データウェアハウス(DWH)」としても極めて優秀なはたらきを示します。SAP HANAを使ったDWHなら、従来型に比べてデータ処理にかかる時間が数百倍、数千倍のレベルで短縮できます。SAP HANAのDWHでは、データを処理しながら同時にデータ分析を行う「オンライン分析処理(Online Analytical Processing 、OLAP)」も可能で、専用のBIツール(ビジネス分析ツール)並みの性能とスピードで高度な分析を行うことができるのです。

また、SAP HANAは、整理されて整然と並べられた「構造化データ」だけではなく、特定の構造を持たない「非構造化データ」を扱えることも特徴です。
非構造化データとは、加工されていない生のデータのことで、具体的にはメール、文書、画像、動画、音声、ログデータなどあらゆるデータが含まれます。
非構造化データのメリットは、その自由さとデータの応用力にあります。整備されつくしたデータと異なり、もとの完全な形で保持されている生データなら、新しい用途に合わせて必要な部分を抽出することができます。このような生データ、非構造化データを扱えるデータベースシステムがあれば、より多くのデータを生かしてビジネスに役立つ知見を引き出すことができるのです。

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SAP HANAのメリット

では、SAP社の主力製品の一つ、SAP HANAを活用したERPシステムのメリットを3つ紹介します。

システム全体の最適化

SAP HANAも含めたERPシステムを導入する目的でもっとも多いのは「社内システム全体を最適化する」ということでしょう。現代の経営では、今まで部門ごとに運用されていた各種の業務システムをすべて連携させてデータのやり取りをスムーズに行い、すべてのデータを生かした最適なパフォーマンスを引き出し、企業全体として効率化を図ることが求められています。
ここで求められるのはリアルタイムのデータを超高速データ処理できる高い性能です。ですから、超高速処理ができるデータベースシステムのSAP HANAは、ERPシステムを構築する基盤のプラットフォームとして非常に適していると言えます。
こうした高性能ERPシステムの導入で、販売関連データから財務データまであらゆるデータをすみずみまで使い切り、ビジネスに生かすことができれば、生産性の向上や、ビジネス全体の発展に大いに役立つことが期待されます。

経営機能の高速化

SAP HANAのERPシステムがもたらす効果として見逃せないのが「経営機能の高速化」です。つまり、SAP HANAのERPシステムは経営に必要な判断や決裁、意思決定をスピード化できるツールになりうるということです。
インメモリを使ったSAPの超高速データ処理技術があれば、データの処理と分析にかかる時間はゼロに近くなります。したがって資料や販売データの分析に何日も費やす必要がなくなり、その分の時間を意思決定のために使うことができるというわけです。
販売データ、市場リサーチデータなどの分析スピードが上がれば、その結果を反映させて開発するスピードも上がることになります。変化が速い現代のビジネス環境で、すばやい意思決定を実現して、圧倒的なスピード感を持った経営を実行し、競合他社に対しても優位に立つことができるでしょう。

クラウド・オンプレミス双方に対応

SAP HANAのERPシステムはもちろん、オンプレミス環境での利用とクラウドサービスでの利用、どちらのスタイルにも対応しています。
オンプレミス方式はハードウェアを自社で用意しなければならず、またシステム構築の準備に長期間が必要ですが、自社のニーズに合わせて柔軟にシステムを構築できるというカスタマイズ性の高さは利点です。
クラウド型は、カスタマイズ性ではオンプレミス型に及びません。しかし、ハードウェア購入などの初期費用は一切不要で、小規模の利用でも始めやすく、導入を決めてから短期間で運用開始できるという大きな利点を持ちます。また、クラウド型では、新性能を備えた最新バージョンのシステムを常に利用でき、自社でメンテナンスする手間もかかりません。このような便利さもあり、現在ではERPシステムを新たに導入する場合、クラウド型を選ぶのが主流になっています。

SAPにはないOracle NetSuiteの魅力とは

SAP社の優れたデータベースシステムに匹敵するか、それ以上に世界的な知名度があるのが、米オラクル社の「Oracle Database」です。現在使われているデータベースの仕組みの基本は複数のデータ同士を関連付けて使う「リレーショナルデータベース(RDB)」で、「データベース」と単にいう場合、このRDBを指すのが普通です。実はこのRDB管理システムを世界で初めて商用化して発売したのがオラクル社で、特に大企業向けの市場で高いシェアを誇ります。

また「Oracle NetSuite」はオラクル社がリリースするERPシステム製品の一つで、世界初のクラウド型ビジネス統合システム「NetSuite」が、オラクル社の買収を経て「Oracle NetSuite」に生まれ変わり現在に至ります。このOracle NetSuiteもクラウド型ERPシステムとしては、SAP製品と同じく世界トップレベルのシェアがあり、2万6000社以上に利用されています。
Oracle NetSuiteには、ERPシステムと併せて、財務会計システムやEコマースなど、主要な業務システムの機能がすべて含まれています。リアルタイム分析機能はもちろん、オラクル社の長年のノウハウも生かしたBIツール機能などもあります。
SAP製品に比べ、各種機能をそろえた“パッケージ性”という点では、Oracle NetSuiteの方がより洗練されている面があります。また、オラクル社は世界的な大企業のデータベースを古くから数多く手掛けてきたこともあり、特定の地域や国に存在する独自の法令や規制、商習慣などに幅広く対応しています。日本向けの製品はもちろん、日本の会計期間や税システム、請求書のスタイルや手形を利用した決済方法などに対応している点もメリットです。

まとめ

SAP社の高性能データベースシステム「SAP HANA」を使ったERPシステムは、膨大なデータの高速処理や高度なリアルタイム分析など、企業の基盤システムにふさわしい高性能を備えており、世界中で支持されています。もちろん、従来型のオンプレミス方式から、クラウド型最新システムの「SAP S/4HANA Cloud」まで、いろいろな利用形態に対応した製品があります。

このSAP社のデータベースシステムに匹敵するか、それ以上に世界的な知名度があるのが、米オラクル社のOracle Databaseです。オラクル社のクラウドERPシステム、Oracle NetSuiteはパッケージ性の便利さに加え、オラクル社のブランド力もあり、こちらも世界的なシェアを誇ります。ERPを導入するなら、導入の目的などを改めて見直し、自社に最適な優れたERP製品を適切に選び、ビジネスの発展に役立てましょう。

成長を推進するためになぜSAP Business OneからNetSuiteへ切り替えるのか

成長を推進するためになぜSAP Business OneからNetSuiteへ切り替えるのか

真のクラウドEPRシステムが、その迅速な拡張性、配分した労働人員へのアクセス、どこからでもリアルタイムで組織が把握できる可視性を通して、偽のクラウドソリューションに比べていかにビジネスを市場の力学に反応させているかを浮き彫りにしました。

  1. なぜ組織はCloud Financialsへと移行しているのか
  2. 真のクラウド 対 偽のクラウド
  3. SAP Business Oneから NetSuiteに切り替えるメリット

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