オフコンをオープン化する際に知っておきたいメリット、デメリット

 2020.03.13  クラウドERP実践ポータル

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オフコン(オフィス・コンピューター)とは、1960年代から作られ始めた事務処理に特化した小型コンピューターを指します。現在でも数十年前に導入したオフコンが現役で使われている企業は一定数存在します。しかし「オープン化」という時代の波が大きくなったことで、オフコンのリプレースを検討している企業も少なくないでしょう。本記事では、実際にオープン化に取り組むとどのようなメリットとデメリットがあるのか?をご紹介します。現在でもオフコンを使っているという方はぜひ参考にしてください。

オフコンをオープン化する際に知っておきたいメリット、デメリット

オープン化とは何か?

始めに、オープン化(オフコンのリプレース)とは何かを説明しておきます。オープン(Open)は「開かれた~」という意味で、標準化された技術やソフトウェア・ハードウェアのことを「オープン系」と呼びます。つまりは、技術・ソフトウェア・ハードウェアのほとんどがメーカーの独自仕様によって作られたオフコンから、オープン系のものに意向するのがオープン化です。ちなみにオフコンとオープン系製品とでは次のような違いがあります。

オフコンとオープン系OSの違い

 

オフコン

オープン系OS

CPU

メーカーの独自仕様

X86やAMDなどのマイクロプロセッサ

OS

メーカーが開発した専用のOS

Unix、Linux、Windowsなど標準化されたもの

ハードウェア

メーカーの独自仕様

ほとんどの製品が標準化仕様に準拠

ソフトウェア

  • OSに依存し、他社製のオフコンでは動作しない
  • 開発言語はCOBOL、RPG、メーカー独自の4GLなど
  • OSが同様なればソフトウェアも同様に動作する
  • 開発言語はJava、C#など標準化されたもの

ネットワーク

メーカー独自仕様のSNAなど

TCP/IP、インターネットなど

セキュリティ

メーカー独自仕様のOSのため、マルウェア感染の危険性は低い

USBやインターネット経由でマルウェア感染の危険はあるが、対策ソフトで対応可能

現在主流になっているコンピューターはほとんどがオープン系です。たとえば皆さんが普段使っているデスクトップPCなどでは、JavaやC#で開発されたソフトウェアならば原則としてすべて動きます。またAppleの専売特許であるMac OSもオープン系なので、さまざまなITベンダーがMac OS向けのソフトウェアを開発しています。

オフコンからオープン化のメリット

オフコンは閉じられた世界の中で稼働するシステムなので、「メーカーへの依存性が高い」というのが大きなボトルネックです。オフコン全盛期なら問題はなかったものの、オープン系が主流になった現代において、従来オフコンを開発してきたメーカーもオープン化を進めており、オフコンに対するサポートが限定的になっています。ちなみにNECと富士通はすでにオフコン開発から撤退しています。そうしたオフコンからオープン化を目指すメリットとは何でしょうか?

メリット1. 企業の成長や組織の変更に合わせて、最新の技術や仕組みを取り入れられる

皆さんが普段使っているパソコン(WindowsやMac)は、必要に応じて様々なソフトウェアがインストールできるようになっています。たとえばマイクロソフトのOfficeアプリ(Excelなど)は、新しいバージョンが発売されると、アップグレードを希望する人は購入・インストールできます。最近ではOffice 365のようにクラウドから常に最新のソフトウェアに更新することも可能です。そうした新しいソフトウェアのインストールが不可能なパソコンを想像してみてください。オフコンはそうしたイメージのコンピューターであり、柔軟性が非常に低いのが大きな問題です。

しかし企業は継続的に成長するものですし、それに応じて組織構成も変わっていきます。システムを有効活用し、かつコストの適正化を図るためにはあらゆる変化に合わせてシステムも変えていかなくてはいきません。つまり、オフコンではそれが難しく、オープン系ではそれが可能なのです。

事例記事:中外製薬
事例記事:リコー

オフコンからオープン化することで企業の成長や組織の変更に合わせて、最新の技術や仕組みを取り入れることで柔軟性の高いシステム環境を作り、あらゆる変化に対応できるようになります。

メリット2. ROI(投資対効果)を測定しながら戦略的なIT投資が行える

「柔軟性が高い」とは、必要に応じてソフトウェアを削除したり、さらに新しいソフトウェアをインストールできたりするという状態も含みます。企業戦略や業務の効率化などに置いてITは重要な位置付けであり、それら経営を支える仕組みは常に柔軟出なくてはいけません。そして積極的なIT投資を行う企業も増えていますが、そこで重要なのがROI(投資対効果)を測ることです。新しく導入した技術や仕組みが、それにかかったコストに見合っているのか?コスト以上の効果はあるか?あるいはコスト以下なのか?そうした測定を継続的に行い、必要とあればROIを高めるための取り組みを実施して企業にとってのシステム価値を高めていきます。

オープン化されたシステム環境では必要に応じて柔軟なシステム構築が可能なので、ROIを測定しながら戦略的なIT投資が行え、結果としてビジネスを大きく成長させるシステム環境を整えられます。

オフコンからオープン化のデメリット

時代の波はオープン化なので、ここまでの内容で急いでオープン化に取り組まなければと考えた方も多いかもしれません。しかし急ぐのは禁物です。実は、オフコンからオープン化を目指すにあたりデメリットもあり、それを理解しておかなければいけません。

デメリット1. オープン化は変化が大きくシステム改修の頻度が多い

オフコンはCPU・OS・ソフトウェア・ハードウェアといった仕様はすべてメーカー独自のもので、画一的な製品・サポートが提供されています。1つのメーカーに依存することは悪い点もありますが、反面良い点もあります。それはシステム構成の変化が少なく、対応コストも少なくて済むことです。その理由からオフコンを塩漬けにしている企業の気持ちもわかります。

一方、オープン系では頻繁なシステムアップデートによって、その都度ソフトウェアの動作検証などを行わなくてはいけません。システム改修頻度が多いほどコストはかかりますし、システム構成が複雑になるというデメリットがあります。

デメリット2. オープンな環境ではセキュリティリスクが増大する

メーカーの独自仕様で固められたオフコンは「クローズド・システム」とも呼ばれ、閉じられた世界で稼働しているのでマルウェア(ウイルス)に感染するリスクが少ないのが大きな特長です。それに対してオープン系は、OSやソフトウェアをターゲットにしたマルウェアが無数に開発されており、オープン化されたネットワークを介して感染するリスクが高まっています。

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デメリットを考慮したオープン化を!

以上のように、オフコンのオープン化にはメリットもあればデメリットもあります。大切なことはデメリットを考慮した上で、対策を練ってからオープン化を目指すことです。幸いにも、クラウド採用によるシステム管理負担の軽減や、マルウェア対策ソフトの導入によるセキュリティ性アップなど、オープン化のデメリットを解消する対策はたくさん用意されています。また、クラウド事業者に管理やセキュリティを任せれば良いという発想もあります。現在でもオフコンを使っている方は、この機会にぜひオープン化をご検討ください。

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