ERPパッケージのメリットとは?中小企業へもスムーズに導入可能

 2021.10.06  クラウドERP編集部

ERPパッケージとは、Enterprise Resource Planning のソフトウェアパッケージです。

経営の効率化のために、統合的に管理するためのソフトウェアパッケージをいいます。基幹業務である、調達・購買、製造・生産、物流・在庫管理、販売・受発注管理、人事・給与、財務・会計など共通のシステム基盤で統合、相互にデータを参照し、連携することで、「人・モノ・カネ」を効率的に管理できるようにします。

本記事では、ERPパッケージについて、最新のおすすめ製品を中心に、導入のメリットを解説します。さらに、中小企業でのERPパッケージの選び方のコツ・代表的なERPパッケージの紹介など、導入を検討される方に参考になる情報をまとめておりますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

ERPパッケージのメリットとは?中小企業へもスムーズに導入可能

ERPパッケージとは何か?

Enterprise Resource Planning のソフトウェアパッケージのことをいい、企業の基幹業務に関するシステム群をいいます。

通常、企業では財務会計や在庫管理、販売管理、人事給与などが基幹業務として挙げられますが、これらを統合し、データを相互に参照できるようにしてリソースを管理し、経営効率を高めることを目指して開発されているソフトウェア群です。

スクラッチ型と何が違うのか?

ERPには、パッケージ型のソフトウェアと、スクラッチ型のソフトウェアがあります。パッケージ型は、あらかじめ製品群が1つのパッケージとしてまとめられているものであるのに対し、スクラッチ型は、オーダーメードで1から開発するのが原則です。

スクラッチ型は、業務に合わせてシステムを構築するため、業務に合わせて最適なシステムができやすい反面、非常に高額になります。導入費用に数千万円かかるようなものも少なくありません。
また、導入までの時間が非常に長くかかるので、できあがったときにはすでに機能的に陳腐化してしまっていた、といった失敗事例まであります。

これに対して、レディメイドで、最初からある機能を生かして使うことを原則とするパッケージソフトウェアは導入までも2~3ヶ月で導入できます。コストもソフトウェア代金を含め、導入費用で利用できるので、小さい会社向けのERPでは数10万から導入可能です。

基本的には、中小企業などへの導入を考える場合なら、「ERPシステム=ERPパッケージ」と理解して差し支えないでしょう。これに対し、オペレーションが複雑な大企業や、かなり特殊な業種で1から構築したい場合のみ、スクラッチ型を選択することが必要になることがあります。

ERPパッケージにもさまざまな種類がある

ERPパッケージには、網羅する業務の範囲から、次のような形態に分けられます。概略と、簡単にメリットとデメリットについて紹介します。

完全統合型

すべての基幹業務を網羅するのが原則。一度入れると、データの一貫性が保て、後で追加変更する必要性がもっとも少ないことがメリット。しかし、データを活用は複雑になりがちで、導入が失敗に終わった場合、取り返しが利かないデメリットがある。

コンポーネント型

基幹業務を1つずつ足していく形のソフトウェア。完成形は完全統合型に限りなく近づく。途中でうまく行かなければ、ほかのソフトウェアに切り替えられるなどの柔軟性があるのがメリット。

独立業務ソフト型

基幹業務の一部について網羅するソフトウェア。自社の既存のERPに付加する・どうしても業務にこのソフトを使いたい、という場合に利用することができる。ただし、データの統合という目的を達成するのがしばしば困難で、ERPを導入するメリットがわからなくなりがち。

また、ERPには導入形態から、クラウド型、オンプレミス型、それらを合わせたハイブリッド型もあります。中小企業の場合、予算やメンテナンスフリーで人手もかかりにくいことを考慮すると、「基本的にはクラウド型導入を念頭において、ほかの候補も考えていくこと」がおすすめです。

ERPパッケージのメリット

ERPは、パッケージで導入する場合、スクラッチ型と比べて次のようなメリットがあります。

  • 最初からベースが組まれているので、スクラッチ型と比べ圧倒的に導入期間が短い。
  • 導入について財政的、人的なコストも低く済む。
  • 現在は高性能で扱いやすいパッケージが増えている。

これらのメリットのため、ERPパッケージは中小企業などでも、積極的に導入されるようになっています。特に、クラウド型、メンテナンスフリーで導入できるERPパッケージは、さらにIT投資のリスクを人手の面でも、コストの面でも軽減するので、中小企業の導入が増えています。

ERPパッケージはどう選ぶか?

ERPパッケージは、非常に種類も多いことや、業務へどれくらいフィットしているのか評価することも難しいことから、中小企業の場合なら、コンサルタントに相談し、自社の業態にもっともフィットするパッケージを選択してもらうほうが賢明です。

そのためには、「導入目的(導入によって解決したい自社の課題)」をはっきりとさせて、コンサルタントと相談することが重要と考えられます。

導入目的によって、導入形態や、パッケージを実際にどのようにカスタマイズし、導入・運用していくのかも異なってきます。

コンサルティングのコストも気になるところですが、ERPパッケージの選定は最終的には企業のリソースを利用の効率性や、経営効率に直結します。導入がうまく進められればすぐに取り戻せるコストと考えて、選定はコンサルタントに入ってもらい、多角的に検討することが最終的にはお得なのです。

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代表的なERPパッケージ

次に、代表的なERPパッケージを紹介します。最近では日本企業のグローバル展開も増えつつあるので、海外ベンダーと国産ベンダー双方の代表的な製品を紹介します。比較検討の参考にしてみてください。

Oracle NetSuite

Oracle NetSuiteは、会計システム、ERP(Enterprise Resource Planning)、CRM(Customer Relationship Management)、Eコマースなど、基幹業務をカバーするアプリケーションを1つのシステムで提供する統合型ERPです。

データを鳥瞰的に読むためのダッシュボードは導入の初日から使え、BI機能も付いていることから、データ分析を多角的に行えます。

ビジネスをリアルタイムで把握するために最適の統合型ERPですが、導入にかかる時間は2ヶ月のみ、しかも、月額は20万円から導入可能です。クラウド型なので、メンテンナンス・ハードウェアの調達も必要がありません。中小企業がERPを導入するのにもっとも適した製品の1つです。

GRANDIT

GRANDITは、販売・調達在庫・製造・経理・資産・経費・債権・債務・人事・給与業務システムをオールインワンで提供するERPパッケージです。サブスクリプション型・オンプレミス型双方の導入形態を提供しています。

アドオン・テンプレート、アライアンスワークフロー、EDI、EC、BIなどを標準搭載し、柔軟に、かつ機動的にどの会社の業務にも適用しやすいのが特徴です。

GRANDITはコンソーシアム形式による企業間パートナーシップにより製品開発・提供している点でも注目されています。

SAP社のソリューション

SAPのSAP ERPは、代表的なERPパッケージソリューションですが、なかでもSAP S/4HANA Cloudは中小企業にも導入しやすいクラウド型ERPパッケージです。

会計管理、製造、サプライチェーン、資材調達、販売といった主要業務を網羅、IoT・AI技術を使って、リアルタイムで経営の数字を把握できるようにしています。

グローバル企業であるSAPの拠点網を生かし、会計基準や、サプライチェーンのグローバル展開にも対応。さらに、各国の企業のベストプラクティスを取り入れて、機能拡張を図っている点にも特色があります。

国産メーカーの製品も

NECのEXPLANNER/Z、日立システムズのFutureStageなど、国産のERPパッケージも増えてきています。標準言語が日本語、日本語でサポートが受けられる点など、親切さから国産のERPを選択する企業も見られます。

もちろん、SAPやOracleなど老舗海外ベンダーも、サポート体制を含めて改善を重ねており、日本企業でも積極的に利用されています。実際、日本の中小企業への導入事例も増えています。歴史が長く、数多くの事例と実績があるので、安心感・信頼感から選択した、という日本企業の導入例も少なくありません。そのため、国産ERPにのみ選択肢を狭めるのではなく、サポートや機能、使いやすさ、料金体系などを総合的に考慮して、最終的な導入システムを選定していくことがおすすめです。

まとめ

ERPパッケージは、基幹業務を網羅するシステムをそろえ、基幹業務に関するデータを統合的に管理し、経営陣に判断材料をリアルタイムで提供することを目的として多くの企業で導入されています。導入に成功すれば業務に多大な好影響を及ぼすため、コンサルタントも交えて業務・システムそれぞれ多角的に検討し、総合判断で導入方法を決めていくとよいでしょう。
「従来の機能をどこまで生かせるのか・どの程度カスタマイズが必要か・どれくらいの投資が必要になるのか・業務への適合度とコストのバランスはどうなるか」などの点をよく検討してみてください。

Net Suiteでは、多くの導入実績があり、低コストで導入することも可能です。経営の効率化実現に向けて、選択肢に取り入れてみてはいかがでしょうか。


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