4つのポイントで改めて理解するコマースについて

 2021.10.14  クラウドERP編集部

新入社員、新規配属の方必見!ERP入門特集

「コマース」と聞いて多くの方がまず思い浮かべるのが、インターネットショッピングではないでしょうか?しかし曖昧に理解しているだけでコマースの意味をしっかりと説明できるという方は少ないように感じます。

果たしてコマースの正しい意味とは何でしょうか?

拡大し続ける“eコマース”市場

コマースの代表各でもある「eコマース」ですが、これは冒頭にもあるインターネットショッピングと同義です。正確には「電子商取引」と訳されています。

実はインターネットショッピングだけでなく、インターネット経由で提供されている無形商品「サービスを売買している」という観点からeコマースに分類されます。つまりインターネット上で商品やサービスを提供しているものはすべてeコマースということですね。

しかしeコマースと言う時はもっぱらインターネットショッピングを指して使います。これも大多数の中で「eコマース=インターネットショッピング」という認識が強いためでしょう。

そんなeコマースの国内市場はというと、2010年から6年かけて平均成長率3.97%で伸び続けており、2015年には13.8兆円まで拡大しています。

リソース:「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました~国内BtoC-EC市場規模は13.8兆円に成長〜

加えてスマートフォンのユーザー数が今後も増加していく予測なので、数年間は同様の成長率で拡大していくと考えられます。

ERP導入事例:Eコマース

「e」はなぜ小文字?

eコマースの「e」が小文字の理由は「iPhone」のように様々な理由があるのでは?とよく考えますが、実際は電子記号における「e」の基本が小文字なのに起因しているようです。つまり大した意味はないので、ちょっとしたトリビアですね。

ただし海外では「Ecommerce」と表記することが多いので「e」が小文字なのは日本特有と言えます。

D2C ブランドがマルチチャネルを選ぶ理由とその活用方法
B2B企業がD2Cに移行する理由とその方法

eコマースの種類

一口にeコマースと言ってもいくつか種類がありますので、ここで紹介しておきます。

独立ショップ型

ブランド自体が運営しているeコマース。多額のWebサイト制作費用がかかりますが、設計の自由度が高いのが特徴です。

ブランドの特徴を色濃く反映させることができるので、ブランディング効果もあります。

ファッション業界などブランディングが左右する業界ではほとんどが独立したeコマースを運営しています。

統合モール型

複数のブランドやショップを展開している企業が、系列ショップのeコマースを管理して運営しているタイプです。地域ごとに異なるブランドを展開しているドラッグストアなどによく見られます。

ショッピングモール型

楽天市場やYahoo!ショッピングなどのプラットフォームに出店するタイプのeコマースです。これからeコマースを立ち上げようとする場合、ほとんどの方がショッピングモール型を利用することになると思います。

簡単に専用Webサイトを立ち上げられたり、ユーザー母数が取れているという理由が挙げられます。ただし競合他社との競争も激しいので自社独自のバリューを作り上げることが重要でしょう。

マーケットプレイス型

各eコマースから出品を募るタイプでAmazonが特に有名です。統合モール型との違いはWebサイトがなくとも出品できる点であり、簡単にeコマースを始めることができます。

[RELATED_POSTS]

近年注目を集めている“ソーシャルコマース”とは?

ソーシャルコマースとはその名の通り、ソーシャルメディアとeコマースを組み合わせたものです。

ソーシャルメディアと言えば、最近広告配信などが盛んであり、新たなマーケティング手法としてすでに確立されています。従来では広告配信し、キャンペーンなどで行動喚起するのが一般的な活用方法でしたが、ソーシャルコマースならば広告配信から購入までを一括で提供することができます。

国内でユーザー数急上昇中のSNSサービス「Instagram(インスタグラム)」でも2015年9月から購入ボタンを導入したということで、かなりの盛り上がりを見せていますね。

ソーシャルコマースのメリット

最大のメリットはやはりユーザー数の多さと精密なセグメントによるターゲティングではないでしょうか?各SNSの現在のユーザー数を以下にまとめてみました。

SNSユーザ数一覧

最もユーザー数が多いのはLINEですが、現在主要なソーシャルコマースプラットフォームは他の3つです。特にInstagramの成長率が著しくeコマース利用率が高い若年層が主なユーザーとなっています。

また、Instagramは画像中心のSNSなのでソーシャルコマースとの相性も良く、まず運用を始めてみるならInstagramがおすすめです。

Tritterは拡散力が強いのでどちらかというと商品やサービスの認知拡大に。Facebookでは30~40代のビジネス志向が強いユーザーが多いので、セミナーやイベントの集客に最適です。

そして各SNSでは年代や属性に合わせて非常に精密なセグメントが可能ですので、ターゲットを狭めて販促することも反対に幅広いユーザー層にアプローチすることもできます。

今後ソーシャルコマースの市場拡大はまず間違いないので、今後の動向に注目していきたいところです。

eコマースを快適に運用する環境は重要

手の込んだものでなければeコマースは簡単に立ち上げることができると考えられています。確かに立ち上げ自体は簡単でしょうが、運用に関してはそうもいきません。

eコマースでも実店舗同様に在庫を持つ必要がありますし、一つ一つの取引を迅速に処理するためにシステムが必要不可欠です。つまり、運用自体は実店舗とほぼ変わらないと言っていいでしょう。

いえ、むしろユーザーの“顔”が見えない分ニーズを掴み適切な運用を行うのは実店舗以上に難しいかもしれません。

だからこそeコマースを快適に運用するための環境は非常に重要です。もっと具体的なことを言うと、クラウドERPソリューションなどシステム間で連携の取れた環境を導入することが必要になるのです。

例えば「NetSuite(ネットスイート)」というクラウドERPソリューションでは、BtoC・BtoB・オーダー管理に関わらず在庫管理システム会計管理システムと連携の取れたeコマースシステムを構築することができます。

つまり快適なeコマース運用を実現しつつ、管理者の業務負担を大幅に軽減していくことが可能なのです。

もしもeコマースを立ち上げ、将来的に拡大していくことが目的であれば、NetSuiteのようなクラウドERPソリューションは欠かせないでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?今回改めてコマースについて解説してみましたが、意外と知らなかったことも多いのではないかと思います。特にソーシャルコマースに関しては絶対的にチェックしておくべきでしょう。

今後eコマースを立ち上げようという方は、まず目的に沿った出品方法を模索し、徐々に快適な運用を実現する環境を整えていくことが重要です。特に在庫管理に関しては経営を圧迫しかねないリスクを秘めているので慎重に行う必要がります。

既にeコマースを運用していて管理が難しくなってきたという場合は、運用しやすい環境を整えることを検討してみてください。

ERP(統合基幹業務システム)の導入を成功に導く10のステップ

RECENT POST「Eコマース」の最新記事


Eコマース

EC激戦時代を生き抜く通販の販売戦略

Eコマース

事例から見る!OMO戦略の成功ポイントを解説

Eコマース

DtoCとは?注目を集める理由や成功事例を紹介!

Eコマース

O2Oとは?オムニチャネルとの違いやメリット、導入事例を解説!

4つのポイントで改めて理解するコマースについて
わかりやすいマンガ形式で解説!会計ソフトの選び方まるわかりガイド
ビジネスでの時間不足を解消する3つの方法

RECENT POST 最新記事

RANKING人気記事ランキング

New Call-to-action