経営ダッシュボードとは?そのメリットと活用法

 2017.06.20  クラウドERP編集部

ERP(統合基幹業務システム)の“お家芸”ともいえる経営ダッシュボード。経営者が必要なときに、必要な情報を可視化するために役立つ一機能です。各業務アプリケーションから生成されたデータはマスタとして管理され、経営ダッシュボードに反映されます。

経営者は、経営ダッシュボードを見ることで正確かつ迅速な“舵切り”ができるようになるのです。

しかし、実際に経営ダッシュボードを活用している経営者が少ないというのが実情です。経営ダッシュボードはどうすれば上手く活用できるのか?今回はこの点に焦点を当てていきたいと思います。

経営ダッシュボードを活用するメリット

まずは、経営ダッシュボードを活用するメリットについておさらいしていきましょう。

経営情報を直感的に可視化

経営ダッシュボードは“ダッシュボード”というだけあって、自動車のダッシュボードのように様々な計器(メーター)を持っています。売上情報、営業活動情報、仕入情報など経営情報の多くを可視化できると言っていいでしょう。

また、データは直感的なインターフェースによって表されるので、視認性良く経営情報を可視化します。

各ソースから取得したデータをリアルタイムに更新

組織に必要な業務アプリケーションを統合的に運用するERPでは、各業務アプリケーションから常にデータが生まれています。経営ダッシュボードはこれらのデータを自動で取得して、リアルタイムな経営情報を見られるように自動的に更新作業を行ってくれるのです。

しきい値の設定によるKPIの追跡

経営目標を達成するためにKPIを設定することは今や常識となっています。大切なのは、リアルタイムなKPIを追跡して、問題等あればすぐに修正することです。経営ダッシュボードでは経営者独自のKPIを設定できる他、しきい値を設定することでKPIを正確に追跡することがあります。

この他にも、活用次第で様々なメリットを持つのが経営ダッシュボードです。経営ダッシュボードは経営者の意思決定を支援し、迅速な経営戦略を打ち立てるためにあります。

やってはいけない経営ダッシュボードの“にらめっこ”

経営ダッシュボードを活用した経営の舵切りで、やってはいけないことが一つあります。それが、経営ダッシュボードの“にらめっこ”です。

自動車に例えてみましょう。自動車には走行速度やエンジンの回転率、ガソリン残量や総走行距離など、ダッシュボードに様々な指標が集約しています。しかし、運転中にダッシュボードを凝視しながら運転するのは不可能です。

道路には他に自動車やバイク、自転車が走っていますし、すぐ横には歩行者もいます。さらには交差点があったり信号があったりと、むしろダッシュボード以外のものに目を向け続けなければ、必ず事故が起きます。

経営も同じです。経営ダッシュボードだけを見て経営の舵切りを行うことは、事故に繋がってしまう可能性が大いにあります。しかし、経営ダッシュボードを見ることで経営情報のすべてを把握しているような錯覚を起こし、外部に目を向けない経営者は意外と多いのです。

経営ダッシュボードに表示される数値はあくまで“指標”です。それ自体が経営のすべてではないですし、もっと社内環境や外部関係に目を向ける必要があります。だからこそ、経営ダッシュボードの“にらめっこ”はやってはいけないのです。

経営ダッシュボードは必要ないのか?

では、経営ダッシュボードはそもそも必要ないものなのでしょうか?「経営ダッシュボードを見ていても企業の実態は見えない」「見る意味がない」と、経営ダッシュボードに対して否定的な意見もあります。

しかし、勘違いしてはならないのが、経営にとって経営ダッシュボードは“必要”だということです。

先の例えでは走行中の自動車をあげましたが、これがヘリコプターや旅客機ならばどうでしょう?皆さんTVや映画でコックピット内を一度は目にしたことがあるでしょうが、自動車のダッシュボード以上に多数のメーターが設定されています。

そのどれもが重要なメーターであり、パイロットは各計器を確認しながら操縦を行います。速度メーターを見るだけで判断してしまうと、たちまち墜落してしまうでしょう。もちろん“にらめっこ”をすることで事故が発生するのは間違いありませんが、各計器を見ながら操縦することも非常に重要なのです。

従って企業経営とは、自動車運転というよりもヘリコプターや旅客機の操縦に近いものがあるかもしれません。経営ダッシュボードと“にらめっこ”してはいけませんし、だからといって外部ばかり見ていてもいけない。このバランスが難しいのですが、経営ダッシュボードを活用するためには身に付けなければならないものです。

経営ダッシュボードを上手く活用するためには?

具体的に、経営ダッシュボードを活用するためには何を行ったらいいのかを紹介します。

優先的に見なければならない情報を特定する

経営ダッシュボードには実に様々な情報が表示されます。売上から営業の引き合い数、製品原価情報から生産状況など、すべての情報をじっくり眺めるには時間が足らないほどです。そのため、計画なしに経営ダッシュボードに表示されている情報を見ていると、結局何も出来ないまま終わってしまうことが往々にしてあります。

まずは優先的に見なければならない情報を特定しましょう。今最も重要な情報を決めて、日々その情報のみを見るように心がけます。もちろん一つではなく、複数の情報を見る必要があります。

特定の情報のみを見るように心がけることで、無駄な情報閲覧をなくし、経営ダッシュボードを見ている時間を最小限に抑えることができます。

経営ダッシュボードを独自にカスタマイズする

経営ダッシュボードはデフォルトでも直感的に経営状況を理解できますが、やはり経営者ごとにカスタマイズすることをおすすめします。経営者ごとに設定するKPIも必要とする情報も違いますし、デフォルトでその多様なニーズに応えることはできません。

自分にとって見やすく、そして利用価値のあるようなカスタマイズを行っていきましょう。

継続的に改善する

経営ダッシュボード活用にもPDCAサイクルは必要です。現状の経営情報可視化にあまり効果を感じられていないのであれば、表示する情報を変えたりインターフェースを変更したり、様々な改善を加えていくことで最適な経営ダッシュボードを作ることができます。

定量的な数値ばかりにとらわれない

経営ダッシュボードで表示されるのはあくまで“定量的数値”のみです。定性的なものを指標として表すことはできません。自動車のドライバーが助手席に乗っている人の心情を計器で読み取ることができないように、企業も経営ダッシュボードを見ただけでは現場の実態を理解することはできません。

ですので、経営ダッシュボードに表示されている定量的数値ばかりに目を向けるのではなく、時に現場の声に耳を傾け、経営の舵切りに反映していくことが重要です。

まとめ

今後ERPを導入する企業の経営者は、今回紹介した内容をもとに経営ダッシュボードの活用法を熟考していただきたいと思います。また、既にERPを導入しているにも関わらず経営ダッシュボードを活用できていないという場合は、活用方法が間違っている場合がほとんどです。

改めて自身の経営ダッシュボード活用状況を整理して、改善を加え、効果のある経営ダッシュボード活用を目指してください。

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