クラウドサービスを導入するメリットをあらためて理解する

 2019.09.06  クラウドERP編集部

グローバル標準のクラウドERP

クラウド(クラウド・コンピューティング)”という言葉は、2006年米国で開催された検索エンジン戦略会議(Search Engine Strategies Conference)にて、当時のGoogle CEOであるエリック・シュミットの発言が最初とされています。2006年といえば、その頃からGoogle App EngineやAWS(Amazon Web Service)等のクラウドサービスが登場した背景もあり、クラウドが急激に普及するきっかけになっています。

現在ではどうでしょうか?MM総研によれば、2018年度の国内クラウド市場は1兆9,422億円の着地となり、前年度比18.1%の成長を遂げています。これが2023年には4兆4,754億円に達する見込みであり、5年間で2.3倍に拡大します。

他方、世界のクラウド市場はというと調査会社ガートナーによれば2018年度は約1,768億ドル(約19兆円)であり、2019年度には前年比17.5%増の2,143憶ドル(約23兆1,438億円)に到達する見込みです。

参考資料:

国内クラウドサービス市場、18年度は1兆9000億円 今後5年で約2.3倍に

世界パブリッククラウドサービス市場、2019年は17.5%増に--ガートナー

多くの企業はシステム導入においてクラウドファーストで考えるようになり、今後さらに躍進を遂げることでしょう。本稿では、そのメリットについてあらためて整理していきます。

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クラウドサービスの分類

まずは、いくつかあるクラウドサービスの分類について整理します。大まかな分類は①IaaS、②PaaS、③SaaSとなり、その下にいくつかの複数の小分類があります。

ERPに関するお役立ち資料

①IaaS

Infrastructure as Serviceの略。システム構築等に必要なサーバーリソース(CPU、メインメモリ、ストレージ等)をWebブラウザ経由で提供する。

②PaaS

Platform as Serviceの略。アプリケーション開発等に必要なプラットフォーム(サーバーリソースに加えて、OSやミドルウェア等がまとまった環境)をWebブラウザ経由で提供する。

A)DBaaS

DataBase as Serviceの略。データの構造的な保管に必要なデータベース環境をWebブラウザ経由で提供する。

B)STaaS

Storage as Serviceの略。企業のシステム環境で重要性が増しているストレージシステムをWebブラウザ経由で提供する。

C)BaaS/mBaaS

Backend as Service/mobile Backend as Serviceの略。Webアプリケーション/モバイルアプリケーション等を提供するにあたり必要なバックエンド開発をWebブラウザ経由で提供する

③SaaS

Software as Serviceの略。ソフトウェアとしてサーバーやパソコンにインストールする製品をWebブラウザ経由で提供する。

A)DaaS

Desktop as Serviceの略。デスクトップ環境をWebブラウザ経由で提供する。仮想デスクトップ環境の構築を簡素化する

これらクラウドサービスの分類は年々増加しており、最近ではXaaS(X as a Service:サービスとしての何か)という言葉も誕生しています。~as a Serviceの総称で、クラウドサービスが多様化することで誕生する様々なサービスを指しています。

クラウドサービスのメリット

それではクラウドサービスを利用することでのメリットについて整理していきます。

メリット1.インフラ調達、開発環境構築を瞬時に行える

オンプレミスではインフラ調達、開発環境構築が必要になるタイミングから数えて、数ヵ月前までにハードウェア検討や発注を行います。一方、クラウドサービスを採用した場合、インフラ調達や開発環境構築にかかる時間はまさに“一瞬”です。専用ページよりインフラ及び開発環境に必要なリソースを選択し、起動するだけで調達・構築が完了します。ネットワーク構成やシステム構築にかかる時間を圧倒的に短縮できるため、開発コストの削減になります。

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メリット2.ハードウェアメンテナンス不要で生産性向上

クラウドサービスにおけるハードウェアメンテナンスやシステムの運用は、クラウドベンダーが行います。ユーザー企業でメンテナンス・運用にかかわることはないため、従来あった運用負担を大幅に軽減して、IT戦略へ注力したり、システムパフォーマンスの改善等にリソースを割いたりすることが可能です。

メリット3.ソフトウェアライセンスや年間保守費用皆無

SaaS型のクラウドサービスを利用する場合、従来かかっていたソフトウェアのライセンス費用や年間保守費用は削られます。代わりに、サービスで規定している月額料金または年額料金を支払うことになるため、システムにかけていた費用項目が削減され、予算計画が行いやすくなるでしょう。

メリット4.外部ネットワークから簡単にアクセスできる

クラウドサービスはインターネット経由で利用するものです。オンプレミスでは社内ネットワークからシステム等にアクセスするのが条件になりますが、クラウドサービスでは社内外を問わず同じ環境へいつでもアクセスできます。たとえばSaaS型のERP(Enterprise Resource Planning)ならば、経営者や営業が外出先からシステムへアクセスして、さまざまな情報を可視化したり、システムに情報を入力したりできます。

メリット5.インフラ・システムを瞬時に拡張できる

クラウドサービスは必要に応じてインフラ・システムを拡張できることを強みとしています。新しいリソースや開発環境が必要になった際は、管理画面から操作するだけで瞬時に拡張できますし、サービスによっては消費するリソースに応じて自動的に拡張する機能が備わっているものもあります。

メリット6.セキュリティ強化とセキュリティコスト削減

多くのクラウドサービスでは、ユーザーから預かっている情報を堅牢に保護するために、高度なセキュリティ対策を講じています。この傾向はメガベンダーであるほど強く、OracleやMicrosoftなど世界有数のクラウドベンダーは世界トップクラスのセキュリティ対策で情報を保護しています。この場合、クラウドサービスを利用するだけでセキュリティ強化が実現し、それに応じて自社独自にセキュリティ対策を立てる必要性が下がるため、セキュリティコストが削減されます。

メリット7.グローバル全体での情報共有基盤を構築する

中小企業でも活発になっている海外展開において、グローバル全体で共有する情報基盤としてクラウドサービスが選択されています。特にSaaS型のERPは、業務プロセスの一元化やガバナンス強化にも効果を発揮するため、海外展開時に注目されています。

いかがでしょうか?クラウドサービスにはこれほど素晴らしいメリットがあり、だからこそ市場は年々拡大しています。もちろんデメリットもありますが、対策によって解決できるものばかりです。これを機に、クラウドサービスのメリットを改めて理解し、自社に必要なサービスについて検討していきましょう。

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