生産管理システムの導入で得られるメリット

 2017.07.05  クラウドERP編集部

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一つの製品を製造するまでには実に様々なプロセスが存在します。まずは原材料の仕入れです。生産計画をもとにサプライヤーへ支持を出し、「何を」「どれくらい」「いつまでに」納品されればいいかという情報と共に発注をかけます。

サプライヤーから仕入れた原材料は、納入からすぐに使用することはありません。一旦は原材料在庫として管理し、生産現場の需要に応じて原材料を供給していくのです。

そして一つの部品が完成すると、それは仕掛け品として在庫管理されるか、次工程へと送られていきます。このとき、「何が」「どれくらい」製造されて、「どこに」供給するのかという情報が重要です。

いくつかの工程を経て完成品ができあがったら、すぐに出荷するのではなく、製品在庫として管理されてから初めて出荷の日を迎えます。これが一般的な製造プロセスであり、一つの製品を製造するために様々な人、部門、情報が関わっていることがわかりますね。

さらに、販売管理や原価管理といった業務も加わるので、生産管理は非常に多くの業務をカバーしている管理方法なのです。

そんな生産管理を実現するためのITツールが生産管理システムです。幅広い業務アプリケーションを提供していることから「生産管理スイート」と呼ばれることもあります。今回は、この生産管理システムのメリットについて確認していきましょう。

メリット1.生産状況の可視化による業務負荷の平均化

一般的なイメージからすれば、製造業では「生産管理システムを導入していて当たり前」と考えがちですが、実はすべての企業が製造管理システムを導入しているわけではありません。

ノークリサーチが公表している調査資料によると、年商5億円未満の中小企業(組立製造業)では70.6%の企業が生産管理システムを導入していません。年商50億円~100億円未満の企業(組立製造業)に至っても50%の企業が生産管理システムを導入していないのです。

引用:2016年中堅・中小企業における「生産管理システム」の導入社数シェアとユーザ評価

また、生産管理に必要な各業務アプリケーションを導入しているものの、分断化されたシステム環境で情報活用がなされていないという企業も少なくありません。

こうした環境で難しいのが「生産状況の可視化と、業務負荷の平均化」です。

例えば製造部門Aに生産が集中しているにも関わらず、製造部門Bでは標準的な業務負荷で、部門ごとに業務負荷を平均化できていないという状況が往々にして起こっています。こうした状況は労働生産性を低下させるだけでなく、特定の従業員のフラストレーションが貯まってしまう原因にもなります。

生産管理システムを導入すれば、製造部門全体のリソース状況を可視化することができ、業務負荷の平均化も可能です。

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メリット2.不良率管理による品質向上

品質、そして利益率を向上していく上で大切なことは「不良率を下げる」ということです。不良率とは製造した製品の総数に対し、発生した不良品の数を割ることで算出します。つまり、不良品が全体の何パーセント発生しているかを管理するのです。

不良率管理において2%の不良率が一般的ですが、製品によってはそれ以下が望ましい場合もあります。

なぜ不良率を管理するかというと、不良率が低いということはそれだけ品質の高い製品を製造しているということであり、同時に無駄なコストを削減しているということにも繋がるのです。

だからこそ不良率管理を行い、規定値を超えた場合は原因究明し、改善策を打ち立てていくのです。

ほとんどの生産管理システムは不良率管理機能をデフォルトで備えています。システムとして最適化された不良率管理なら、大きな負担を感じることなく日々の不良率管理を実現していけるでしょう。

メリット3.リードタイム短縮による顧客満足度向上

リードタイムとは一つの工程が完了するまでの時間を表したものであり、各工程ごとにリードタイムがあります。このリードタイムを短縮することは生産性を高め、スピーディな製造環境を生み出していく上で非常に重要なことです。

しかし、現実問題としてリードタイムを短縮することは容易ではありません。特に仕入れなど外部ステークホルダーが関わる業務においてはリードタイムをコントロールすることが困難になります。

そこで生産管理システムを導入し、生産計画を仕入先と共有することができれば、仕入先も見込み受注が可能になるので、仕入のリードタイムを短縮することが可能になります。この他にも販売や製造など、生産管理システムでは各工程におけるリードタイム短縮を支援する機能が備わっています。

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メリット4.過剰在庫などを防止して在庫の適正化

在庫を基準よりも多く保有してしまう過剰在庫や、基準よりも少なく保有している在庫不足には想像以上に大きなデメリットがあります。過剰在庫は企業のキャッシュフローを悪化させているだけでなく、利益率を下げてしまう原因です。在庫不足については機会損失を多く生むので、それだけビジネスチャンスを逃していることになります。

「たかが在庫管理、されど在庫管理」在庫管理が適切に行えていないことで、倒産する企業もあるほどです。在庫管理は製造業におけるビジネスの要と言ってもいいでしょう。

生産管理システムにある在庫管理システムは、多数のシステムと連携が取れているのが特徴です。仕入管理や販売管理などと連携が取れていることで、リアルタイムなデータ反映で適正在庫を維持しやすくなります。

メリット5.原価管理による利益率向上

原価管理とは日々変動する原価を正確に把握し、常に適正価格で製品を製造・販売するための管理手法です。原価管理を行うことで製造面における様々な問題が見えてくるので、製造の最適化に必要なものです。

生産管理システムの多くはこの原価管理機能を備えています。各製品の原価を管理することで、営業部門へ正しい原価情報を提示し、適正価格にて見積書を作成する支援もできます。

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クラウド型やERPを導入するメリットは?

クラウド型は生産管理システムを、インターネット経由でサービスとして利用するので、運用業務が発生しない上にコスト削減効果があります。ERPは統合的なシステム環境を構築するものなので、生産管理に限定せず組織内のあらゆる業務アプリケーションを連携させることが可能です。

どちらも、生産管理システムを検討する上で無視できない存在でしょう。クラウドは今や情報システム業界の中心であり、ERP経営情報を可視化したり全社最適化を図る上で重要なシステムです。

生産管理システム導入を検討する際は、必ずクラウド型とERPについても検討していきましょう。

まとめ

いかがでしょうか?生産管理システムを導入すれば、あらゆる生産関連業務を効率化して、さらにはコスト削減などの効果もあります。まだ生産管理システムを導入していないという企業は、これを機に検討してみてはいかがでしょうか。

「うちは小規模だから必要ない」と否定するのではなく、一度導入効果を試算してみれば、生産管理システムの必要性を理解いただけるはずです。

参考記事:生産管理とは

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