生産管理システム選定のポイント

 2017.07.05  クラウドERP編集部

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生産管理システムは製造部門だけでなく、営業部門や経理部門など、様々な部門をまたいで活用されるシステムです。故に、非常にデリケートなシステムでもあります。特定の部門の利益のみを追求して導入した場合、他部門にそのシワ寄せが現れることが少なくないのです。

これでは当然「導入成功」とは言えません。生産管理システムは特定の部門だけでなく、生産に関わるすべての部門にとって最適化されたものでなければならないのです。

全体最適化された生産管理システムを導入するためには、関連部門や幹部・経営者を巻き込んだ導入プロジェクトの推進が重要ですが、さらに重要なのが生産管理システムの「選定」でしょう。

参考記事:生産管理とは

正しい選定ができなければ自社にとって不適切な生産管理システムを導入してしまい、結果失敗に陥るでしょう。実際に「セスナで十分なのにジャンボジェット機を購入してしまった」のような失敗事例が後を絶ちません。

こうした失敗を避けていただくためにも、ここでは生産管理システムの選定ポイントについて紹介していきます。

ポイント1.生産形態や管理方式に適したシステムか

生産管理システム選定において最も基本的なことは、自社に最適なシステムを導入することです。そのためには現在の生産形態や管理方式を改めて理解し、それに適したシステムを導入する必要があります。

≪受注時期と生産の連続性から見る管理方式≫

 

生産時期

見込み生産

部品仕込み生産

受注生産

生産の連続性

連続生産

見込みロット生産

「MRP管理」

受注連続生産

「MRP管理」

ロット生産

見込みロット生産

「MRP管理」

見込みロット生産

「製番MRP管理」

受注ロット生産

「MRP管理」

「製番管理」

個別生産

見込みユニット生産

「製番MRP管理」

受注個別生産

「製番管理」

MRP(Material Requirement Planning)とは」について調べてみよう!

上記のように、製造業の管理方式や生産時期と生産の連続性によって変化し、各社に合った最適な管理方式が存在します。また、管理方式に至ってはこの限りではありませんが、つまりは管理方式に適した生産管理システムが必要となるのです。

現在導入しようと検討しているシステムは、果たして自社の管理方式に適したものでしょうか?今一度自社の生産形態や管理方式を整理し、それに適したシステム選定を心がける必要があります。

ポイント2.段階的なシステム導入は可能か

生産管理システムは複数部門が関わるものだからといって、いきなり全社的に導入することは推奨しません。システムを実際に導入してみるまで効果は未知数であり、予め計画していた導入プロジェクトに微調整を加えなければならない場合もあります。

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ですので、生産管理システムは「段階的に導入」し、効果検証を繰り返しながら徐々に拡大していくのがセオリーです。

そして段階的に導入していくためには柔軟性の高い生産管理システムを選ぶ必要があります。例えばパッケージ製品では段階的導入ができないケースが少なくないので十分に注意しましょう。

ポイント3.製品多様化への対応は可能か

製造業を取り巻く環境は常に変化しており、数十年前と比較すると一社あたりの製品多様化が非常に進んでいます。時代に合わせて製品開発を行わなければならないため、常に多様な製品展開が求められているのです。

将来的にはIoT(インターネットオブシングス)など、ネットワークに接続された製品開発を計画している企業も多いでしょう。

このとき重要になるのが生産管理システムの製品多様化への対応です。今後激しく製品が多様化されるような時代では、生産管理システム自体が変化に対応できるものではなくてはなりません。

将来的な経営戦略と生産管理システムの柔軟性をむすび付け、様々な環境に対応できる生産管理システムを選びましょう。

ポイント4.複数拠点での統合的管理は可能か

工場が複数あり、それぞれで大量生産を行っている場合重要になるのが「統合的な生産管理」です。特に「リアルタイムな経営」を実現する上では統合的な管理が欠かせません。

拠点ごとに生産管理システムが独立してしまっているがために、データの統合にそもそも時間がかかり、経営戦略会議では1ヵ月以上前のデータを参考にしているというケースが少なくありません。

リアルタイムにデータを可視化し、経営戦略へと反映させるためにはやはり、統合的な管理が不可欠です。こうした場合はクラウド型の生産管理システムなど、複数拠点での統合環境を容易に構築できるシステムを選ぶといいでしょう。

ポイント5.システムを柔軟に構成できるか

同業同種の企業であったとしても、生産形態や管理方式は企業によって異なります。従って類似企業が導入した生産管理システムが、必ずしも自社にマッチするとは限りません。

よく類似企業への導入実績を確認し、それだけで導入するシステムを決定することがありますが、あくまで自社に最適なシステムを導入することが大切です。加えて、柔軟に構成できるシステムかどうかも確認しましょう。

例えば開発プラットフォームが提供されているシステムならば、自社独自の生産形態や管理方式に合わせてシステムを構築することができます。こうした柔軟性の高さも、最適な生産管理システムを選ぶためのポイントです。

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ポイント6.バーコードやICタグを活用できる

バーコードやICタグの活用は、今や生産管理現場において活用することが当たり前となってきました。ただし、生産管理システムによっては対応していない場合もあります。この点もぬかりなく確認することで導入後の無駄なアプリケーション開発を減らしましょう。

ポイント7.導入後の運用は効率化できるか

生産管理システムでは自社に最適なシステムを導入することはもちろん、導入後の運用まで考慮する必要があります。フロントオフィス・バックオフィス業務を効率化できるシステムだとしても、運用負荷が大きくIT部門の負担が増加してしまうようなシステムでは、導入成功とは言えないでしょう。

システム運用を効率化できる生産管理システムと言えばクラウド型です。クラウド型はベンダー側でシステム運用が行われているので、IT部門の負担を大幅に軽減することができます。

ポイント8.セキュリティ性は十分に考慮されているか

クラウド型生産管理システムを選ぶ際のポイントとして重要なのが「セキュリティ」です。インターネット経由で提供されるクラウド型はベンダーの運用にセキュリティ性が大きく左右されます。

従って、ベンダーがどのようなセキュリティ体制を構築しているか、データセンターはどこにあるかなどを事前に確認しておくことが大切です。

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ポイント9.サポート体制は充実しているか

最後にサポート体制の確認を行いましょう。導入後いざというときに「サポートを活用できない」では、業務がストップする可能性もあります。サポート方法や時間帯など、予めベンダーに確認してください。

まとめ

以上が生産管理システム選定のポイントとなります。もちろん今回紹介した選定ポイントが全てではないので、各社独自の選定基準を設けることで、さらに具体的な選定を行えるようにしていただければと思います。

また、生産管理システム自体多部門を巻き込むシステム導入となるので、少し視野を広げてERP(統合基幹業務システム)の導入まで検討するといいでしょう。

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