【仮想インタビュー ゲスト:諸葛孔明】戦況を見極めて戦略を変える〜現代にも通じる勝利のための「知・策・力」とは?〜

 2016.05.20  クラウドERP編集部

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歴史や世の中を変えるなど、傑出したゲストが登場して自身の考えを語る「仮想インタビュー」。今回のゲストは、劉備から“三顧の礼”で迎えられ、蜀漢の建国に貢献した『諸葛孔明氏』です。劉備に仕えた名軍師としてさまざまな戦いを指揮したほか、劉備の子劉禅の丞相として補佐した孔明氏。現代のビジネスにも通じる勝利のための戦略や戦術とは・・・。

情報の収集と分析なくして、戦略はあらず。

インタビュアー:今日はようこそ、おいでくださいました。お飲み物は何がよろしいですか?

孔明:では、お茶を頂きましょうか。

インタビュアー:それでは、これを。いまの時代に人気の高い、脂肪の吸収を抑える黒烏龍茶です。

孔明:それは、ありがとう存じます。

インタビュアー:孔明殿は、軍師として数々の戦いを経験されましたが、戦いにおいて特に重要なのは何だとお考えですか?

孔明:兵士、武器、兵糧などは、いずれの戦いにおいても重要ですが、中でも特に重要なのが“情報”と“分析”だと考えます。兵士、武器、兵糧などが同じであっても、“情報”と“分析”いかんで、その戦い方は一通りではなく、さまざまな戦いの形態を生み出すことができるからです。

インタビュアー:つまり、保有している兵力や資産というリソースを最大限に活かし、戦略として最適に活用するためには、“情報”と“分析”が重要だということですか。

孔明:その通りです。保有する兵力を最も効果的に活かすには、自軍はもとより敵軍の状況、戦地の地形などの情報を正しく知ることが、まず必要です。それにより、戦略や戦術は大きく変わってきます。必要十分な情報を集めて、それをもとにした的確な分析を行うことで、最も効果的な戦略や戦術を生み出すことができるのです。私の戦歴の中で例を挙げるなら、「赤壁の戦い」における火力攻撃がそれに当たります。

私たちの軍の数倍の規模である数十万の大軍を率いた曹操に挑んだあの戦いでは、呉の「ほう統」が行った「鉄鎖連環の計」により、曹操たち魏軍の軍船を鎖でひとつにつなぐことに成功しました。あとは、連結した軍船をひとまとめにして焼き払う作戦でした。しかし、その作戦を実行するには、東南から吹く風がどうしても必要です。そこで私が祈祷によって、東南の風を起こしたという説もありますが、実はその日に東南の風が吹くという情報を、私は事前に手にしていたのです。気象は、兵力には直接関わりのない情報ですが、この情報があったからこそ、作戦が成功したのです。

戦況に合わせて戦略を変える。武器も変える。

インタビュアー:孔明殿は、戦局に合わせておいてさまざまな武器も開発されていますね。

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孔明:はい。新たな武器開発も、敵や戦況の情報収集や分析にもとづいて行いました。二度目の北伐では、城壁や城門を破るため、巨大な槌を搭載した振り子式の「戦車」を開発しました。魏の城を攻めた「陳倉の戦い」では、城壁から兵士を送り込むための「雲梯」や弓矢を持った兵士を乗せた移動式のやぐら「井欄」を作りました。

また、従来型を改良し、十本の矢を一斉射できる、今でいうボウガンも開発しました。どんなにすぐれた武器であっても、それがさまざまな相手やすべての戦いに通用するとは限りません。また、いつも同じ武器や戦術では、敵に早々に読まれてしまいます。多くの情報と緻密な分析にもとづいた、その時々の戦況に適した武器や戦術があるからこそ、勝利につながるのです。

インタビュアー:そうした考えは戦いの場だけでなく、武器を製品・サービスに置き換えれば、現代の企業経営についても同じことが言えますね。どんなにすぐれた製品やサービスであっても、同じ武器ではビジネスという戦いの場で勝ち続けることは難しい。戦況に応じて武器を新たに作ったり、改良するように、現代のビジネスでは市場変化やニーズに応じて開発した製品やサービスが新たな武器になる、ということですね?

孔明:まさに、その通りだと思います。そのためにも、“情報”と“分析”が何より重要なのです。迅速で正確な情報収集ができなければ、的確な分析はできません。的確な分析ができなければ、適正な戦略が立てられず、効果的な武器も開発できない、というわけです。

インタビュアー:孔明殿は武器の新開発だけでなく、影武者を使った戦術も行っていますが、その理由や目的は、何ですか?

孔明:それは、5度目の北伐の時の戦いのことですね。愛用の四輪車を3台用意して、それぞれに私の影武者が乗り、強風によって運ばれる砂煙のあちこちから、孔明が現れるという戦法でした。その目的は、予期しない方向から軍師である私が出現したり、消えたりすることで、敵を翻弄することでした。さらに言えば、戦いの司令塔である私が倒れると戦局に大きな影響が出るため、自身の身を守る危機回避という目的もありました。

インタビュアー:影武者は敵を欺いて戦いを優位に導くとともに、孔明殿自身を守るリスクマネジメントという側面もあったわけですね。

孔明:そうですね。

規律や組織の統制に、例外があってはならない。

インタビュアー:「泣いて馬しょくを斬る」。故事成語にもなった、孔明殿が涙を流したあの決断について、考えを聞かせてください。

孔明:私の指示に背いた結果、武将の「馬しょく」が招いた敗戦。その責任として愛弟子に対する処刑の決断は、私にとっても非常に辛いことでした。「馬しょくほどの有能な将を」という彼を惜しむ意見もありました。ですが私は、軍律の尊守を最優先したのです。軍の統制でひとつの例外を認めれば、ほかの例外を招くことにつながり、結果として組織全体の乱れを生み出すことになりかねません。ですから私は涙を流しながらも、心を鬼にして軍律を重んじたのです。

インタビュアー:軍という組織において、ガバナンスやコンプライアンス(内規)を重視した結果なんですね。これは、現代の企業で本社、支社、海外拠点など、組織全体についての統制においても重要なことですね。

関連記事:コンプライアンスとガバナンスってどう違う?基礎から解説

孔明:組織を束ねる立場にいる者は、組織全体に対する規律や統制においても、強い自覚と責任を持たねばならないと思っています。

インタビュアー:最後の質問です。孔明殿への評価として、奇策や計略をあまり使わない軍師だったという声もありますが、それについて、どうお考えですか?

孔明:奇策や謀略といった策は、確かにあまり使いませんでしたね。それよりも“情報”と“分析”をもとに、従来にない戦法を生み出すなど、知略による戦術を重視していました。

「孔明は奇策や臨機応変の戦い方が得意ではなく、それが軍師としての欠点だ」との声もあるようですが(笑)。奇策や謀略は、確かにひとつの戦術ではあると思いますが、そうした戦術は一度しか効かない、ということです。また、奇策を成功させるには、時として大きな賭けを伴います。武器や兵士など、軍にとって最も大切な資産を失う危険もあるかもしれません。私としては、さまざまな戦いから得られる経験と知識を活かし、“情報”と“分析”の力によって、兵力や資産の損失をできるだけ抑えた戦略や戦術を生み出すことを心掛けていました。

インタビュアー:本日は、現代にも通じる役に立つお話を、ありがとうございました。

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インタビューを終えて

蜀軍の軍師として大局的な視点から戦いを捉え、“情報”と“分析”をもとにして戦況や戦局の応じた兵士や武器の最適配置や攻撃の最大効果を図った諸葛孔明。その戦略は、現代の企業経営の大きなヒントにもなります。また、組織を統括する上でのガバナンスは、古今を通じた重要事項として、現代の経営者へのアドバイスとも受け取れます。弱小の傭兵軍団であった劉備の地位を、国の為政者の地位へと高める戦略に切り替えた孔明の考えは、ビジネスの戦国時代であるいま、中小企業の経営に新たな活路を拓きます。

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