基幹システムとは?

 2019.02.09  クラウドERP編集部

グローバル標準のクラウドERP

最近では「基幹システム」という言葉を聞くことが少なくなったように感じます。その理由としては、従来部署や業務ごとに分断していた基幹システムを統合し、ERP(Enterprise Resource Planning)として運用する企業が増えたからではないでしょうか?そのため基幹システムとその他のシステムの棲み分けが次第に無くなり、システムそのものをERPと言い表すようになってきています。

しかしながら、基幹システムとは何か?についてはビジネスパーソンなら誰もが知っておきたい知識の1つです。本稿ではそんな基幹システムについて概説しつつ、ERPによって何が変わるのかをご紹介します。

基幹システムとは?

基幹システムについてインターネットで検索するといろいろな解説記事が散見されますが、まずはWeblio IT用語辞典でその定義を確認してみましょう。

“【英】enterprise system, backbone system

基幹業務システムとは、企業がビジネスを遂行するために不可欠な主要業務を処理するために用いられているシステムのことである。

基幹業務システムの例としては、銀行における勘定系システムや、一般企業における生産管理システムや販売・在庫管理システムなどが挙げられる。基幹業務システムは、部門システムとは異なり、全社規模で運用される。

従来の基幹業務システムは、ハードウェアは大手企業ならメインフレームを、中堅中小企業ならオフィスコンピュータを用い、ソフトウェアはスクラッチで開発されることが多かったが、最近ではハードウェアにUNIX系システムやWindowsサーバーを採用したり、ソフトウェアにERPパッケージを用いたりすることも増えている。“

出典:Weblio IT用語辞典バイナリ 基幹業務システム

シンプルな言葉に言い換えると、基幹システムとは「企業ビジネスを遂行するために欠かせない業務システム」のことです。それは業種によって変化することもありますが、基幹システムといえば大方下記6つの業務システムを指して言います。

  • 財務会計システム
  • 生産管理システム
  • 販売管理システム
  • 購買管理システム
  • 在庫管理システム
  • 人事管理システム

ただし最近では、どの業種でも顧客視点に立ったビジネス展開が最重視されていることでCRM(Customer Relationship Management:顧客管理システム)を基幹システムに含めるという考え方が浸透しています。そのため多くのERPソフトウェアベンダーでは製品にCRMを内包しているか、ERPと連携可能なシステムとしてCRMを提供しています。

参考記事:結局CRMとは何なのか?5分で全貌を理解

情報系システムとの違い

上記6つ(あるいは7つ)の基幹システムは部署ごとに点在していて、企業経営を根本から支えている業務システムです。ただし、企業で稼働している業務システムはこれだけではないですよね。近年では企業規模を問わず導入されることが多くなったSFA(Sales Force Automation:営業支援システム)や、組織のコミュニケーションを活発化するためのコラボレーションツール(グループウェア)、マーケティング活動を実践するMAツールはどうなるのでしょうか?

NetSuite SuiteSuccess 新登場!!

こうした業務システムは一般的に「情報系システム」と呼ばれています。特徴としては「仮に業務システムが停止しても、不便ではあるが致命的な問題にはならない」という点です。もちろん停止しては経営に影響が出ることには変わりありません。しかし、コラボレーションツールが何らかの障害によって稼働停止しても、ビジネスメールソフトで代替がききますし、最終的には電話という手段もあります。情報系システムが稼働停止することで困ったこともありますが、経営活動自体は継続できるため、これらは基幹システムには該当しません。ただし、近年、この垣根は取り払われつつあります。

ERPがもたらす変化とは?

基幹システムについて説明する上で欠かせないのがERPです。「Enterprise Resource Planning」の略であり、日本語では「経営資源計画」や「統合基幹業務システム」などと呼ばれています。

現在ではERPといえばシステムとしてのイメージが先行していますが、もともとはMRP(Material Resource Planning)およびMERⅡのマネジメント手法を踏襲した、経営マネジメント手法の1つです。

MRP(Material Requirement Planning)とは」について調べてみよう!

まずMERP/MERⅡは生産マネジメント手法であり、「資材所要量計画」といって、半製品/部品/原材料について必要なものを必要なときに、必要な分だけ購買したり、製造したりするための計画のことを指します。ちなみにモノだけではなく、生産にかかわる設備/人/金にいたるまでジャストインタイムに基づいた考えで調達、投入するという生産マネジメント手法がMRPⅡです。

ERPはさらにこの概念を発展させたもので、MRP/MRPⅡの考え方を経営全体に当てはめて経営資源全体(人/モノ/金)を統合的に管理し、それらの情報を余すことなく経営活動に生かすための経営マネジメント手法です。具体的な目的として下記が挙げられます。

  • 可能な限りリアルタイムに経営状況を可視化する
  • それによって経営判断材料を迅速に提供する
  • 経営者は経営状況を俯瞰しつつ経営意思決定を下していく
  • 従来分断していた基幹システムを統合し運用負担を軽減する
  • 各基幹システムから生まれる情報を1つのデータベースで管理する
  • 基幹システム同士のデータ受け渡しをスムーズにする
  • それによって現場業務の負担を軽減する
  • 各部署がその垣根を越えて業務に取り組めるようにサポートする
  • 業界のベストプラクティスを取り入れる
  • それによってBPM(Business Process Management)を実施する

細かい目的まで挙げれば他にもたくさんありますが、ERPを導入する大方の目的は以上の10個になるでしょう。そしてERPを導入することで、企業はこれらの変化を手に入れられると考えてよいでしょう。

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クラウドERPの台頭

基幹システムが分断したままでは、これからの経営に多数の問題が発生します。経営情報可視化までに時間がかかり経営意思決定のスピードが鈍化してしまったり、基幹システム同士の連携が不十分で生産におけるSCM(Supply Chain Management)を最適化できなかったり、分断状態にある基幹システム環境を継続すると、どんどん時代に取り残されていくことになります。そのため多くの企業がERPの重要性に気づき、企業規模を問わず中小企業でもERPを積極的に検討している時代です。

その中で、2010年代から徐々に頭角を現したのがクラウドERPです。前述したERPをクラウドサービスとして提供するものであり、企業はERPがもたらす変化を手にしつつ、クラウドサービスの恩恵を受けることができます。

たとえばクラウドERPにはインフラという概念が無いので、そこにかかる初期投資をすべて削減できますし、システム運用はERPソフトウェアベンダーが実行するので、システム環境全体の運用負担を軽減できます。多くの企業がクラウドファーストへと移行していく中で、市場の中心はすでにクラウドERPにあると言ってよいでしょう。

皆さんがERP導入を検討する際は、クラウドERPにも着目してみてください。その際にはOracle ERP CloudやOracle NetSuiteをご検討いただければ幸いです。

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