日本の中小企業がERP導入で得られるメリット・デメリット

 2019.09.11  クラウドERP編集部

グローバル標準のクラウドERP

中小企業のERP導入が活発化している背景には、10年前に比べて初期投資にかかる費用が少なくなったこと、クラウドサービスが台頭したことなどが挙げられます。それ以外にも、中小企業がERP導入で得られるメリットに関して再認識していることが追い風になっています。

では、中小企業がEPRを導入することでどのようなメリットがあるのでしょうか?本稿で細かく解説していきます。

※ERP(Enterprise Resource Planning)とは、ビジネス上欠かせない基幹系システムを統合的に提供するパッケージソフトウェア製品です。

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中小企業がERPを導入するメリット

それでは中小企業がERPを導入するメリットについて整理していきます。ちなみにクラウドERPとは、クラウドサービスとして提供されるERPの総称であり、オンプレミスで構築するERPとは違ったメリットがあります。メリット④~⑦はクラウドERP特有のものとして記述させていただきました。

Merit1.中小企業ならではの機動力を強化する

資本力を活かした大手企業のビジネス戦略と対等以上に渡りあうためには、中小企業のコンパクトさを活かしたスピーディかつ柔軟な経営活動が大きな武器になります。ERPでは、この機動力をさらに強化することが可能です。

よりスピーディかつ柔軟な経営基盤を作るためにはリアルタイムな経営資源可視化による、迅速な経営意思決定が必要です。そのためにERPは組織全体のあらゆる情報を可視化し、中小企業経営にさらなる機動力をもたらします。

Merit2.経営資源を可視化し、効率良く運用する

中小企業は経済面でも人事面でも経営資源に限りがあります。無駄のない経営資源運用が求められる中で、人手のみで効率化を実現するための環境を作るのは困難でしょう。ERPは財務会計、人事管理、在庫管理、購買管理などのヒト・モノ・カネという経営資源を全面的に可視化し、効率良く運用するための指針を示してくれます。

ERPに関するお役立ち資料

これまでに以上に無駄のない経営資源運用を目指すことで、利益率の向上や人材不足解消などさまざまな経営課題解決に取り組めるでしょう。

Merit3.月次決算を取り入れて財務体制を強化する

中小企業経営者の多くは、日々の業務に忙殺されて自社の財務体質について整理する暇がありません。しかし、現状の財務状況と将来的に必要になる資金などの情報を常に把握していないと、大きなビジネスチャンスを逃すことにも繋がります。

ERPが搭載している管理会計機能や財務会計機能によって、企業の財務状況をリアルタイムに可視化し、月次決算を簡単に取り入れて財務体制の強化に活用することができます。

Merit4.短期間かつ低コストで導入する(クラウドERP)

ここからがクラウドERP特有のメリットです。クラウドERPが持つ何よりのメリットは、短期間で導入でき、かつ低コストで構築できることです。オンプレミスでERPを導入する場合は、インフラ調達から数えてカットオーバー(本格稼働)まで1年以上の期間を要することは珍しくありません。中小企業にとってこれは大きな負担です。

一方、クラウドERPではインフラ調達等は不要で、サービス契約をしてテスト稼働を経て、カットオーバーへと至ります。最短で3ヵ月以内でカットオーバーまでこぎつけるケースも多く、短期間かつ低コストな導入は財務面を圧迫せずに統合的なシステム環境を構築できます。

Merit5.運用保守にかける費用を削減する(クラウドERP)

クラウドERPはインターネット経由で提供されるサービスという特性上、ハードウェアメンテナンスやシステム運用はすべてクラウドERPベンダーが行います。ということは、ユーザー企業として運用保守にかかる負担はなく、オンプレミスERPでよくある年間保守費用等もかかりません。

ブラックボックス化しがちな保守運用費用を無くし、コスト体系が明確になることで予算計画も立てやすいでしょう。

Merit6.外部からのアクセスを可能にする(クラウドERP)

インターネット経由で利用するクラウドERPは、オンプレミスERPのように社内ネットワーク上でのアクセスに限定しません。たとえば経営者は出張先からでも自社の現状について正確に把握することができますし、営業マンは外出先から顧客情報の入力や日報作成が行えるようになります。

外部からのアクセスを可能にするだけで、ビジネスの幅が一気に広がるためERPを中心に据えてビジネス戦略を打ち出すこともできます。

Merit7.DXへの対応(クラウドERP)

“DX(Digital Transformation:デジタルトランスフォーメーション)”とは4つのプラットフォームを中心に据えて、企業のシステム環境やビジネスモデルをデジタル思考型に切り替える戦略です。

4つのプラットフォーム

A)クラウド

インターネット上で提供されるサービスの総称。2006年から急速に存在感を増し、今では企業インフラを指させる上で欠かせない技術

B)モビリティ

スマートフォン及びタブレットなど、世界中で爆発的に普及した小型携帯用端末

C)ビッグデータ・アナリティクス

これまで不要なものとして蓄積してきたあらゆる経営データを統合・解析することにより、ビジネスに有用な新しい知見を見出す

D)ソーシャル

既に世界中で数十億人ものユーザーが使用しているSNSをビジネスプラットフォームとして活用する

DXを意識したERP導入を検討することにより、急激に変化するビジネスへの対応を迅速に行ったり、2025年に発生するさまざまな経営課題や諸問題(2025年の崖)に対応したりするためのシステム基盤を手に入れられます。

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Merit8.事業承継問題の解消に向けた取り組み(クラウド)

近年、中小企業で問題視されているのが“事業承継”です。経営者が高齢化しているにもかかわらず、後継者が見つからない、事業承継計画が遅れているなどの理由で多くの中小企業が廃業へ追い込まれる可能性があります。

この問題を解消するためにまず大切なのが「魅力的な企業づくり」です。後継者が引き継ぎたくなるような企業や、他社が買収したくなるような企業を創り上げることで事業承継にかかわる問題を解消します。

そのためにクラウドEPRが貢献することも多く、最新のシステム環境を構築してえることで魅力を高めたり、M&A(合併&買収)においてERPがあることで情報共有が行いやすくなったりと、さまざまな効果があります。

ERP導入時は、クラウドERPを積極的に検討しよう!

いかがでしょうか?もはやERPは大企業が導入するシステムというイメージのみでなく、中小企業にこそ必要なシステムと言えます。特にクラウドERPは中小企業がERPを導入・運用する上でさまざまな課題を解決する要素を備えているので、ERP導入時はぜひクラウドERPを積極的に検討しましょう。ただし、一口にクラウドERPといってもさまざまな製品があるため、自社に最適なクラウドERPについてしっかりと考えていきましょう。

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