小売業がERPを導入するメリットやシステムの選定ポイントを紹介!

 2021.05.19  クラウドERP実践ポータル

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業務を効率化するためにITツールを導入する企業が増えていますが、中でもERPは企業の業績に大きく貢献する重要なシステムです。さまざまな業界でERPの導入が進んでいます。今回は小売業がERPを導入するメリットや注意点、システム選定のポイントについて解説します。小売業に適したクラウドERPNetSuite」も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

小売業がERPを導入するメリットやシステムの選定ポイントを紹介!

ERPとは

企業の経営や事業活動を活性化し、ビジネスを加速する「ERP」は「Enterprise Resource Planning」の略です。日本語では「企業資源計画」と訳され、元々は企業経営の効率化を目指すためのコンセプトでした。国内では統合基幹業務システム、または基幹システムを指すことが多く、ERPシステム、業務統合パッケージなどと呼ばれることもあります。

ERPの基本的な役割は企業が保有するリソースを一元管理することで、リアルタイムの経営判断に役立てるものです。この役割を実際に担うITシステムがERPシステムやERPパッケージです。ERPによって生産、物流、販売、人事、会計など企業の基幹業務を統合し、情報やリソースを一元的に管理することで全社的な業務効率化につなげます。

基幹業務でもITツールは使用されていますが、業務単位で独立したシステムであることがほとんどです。そのため各部門をまたいだデータのやり取りが必要な場合は、システム間のデータ連携を構築しなければなりません。基幹業務のシステムは各業務の効率化を目的としていますが、ERPはその基幹業務を統合し、経営基盤を強化することを目的にしているという違いがあります。

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小売業がERPを導入するメリット

小売業がERPを導入する場合も、情報を一元管理することで業務効率化につなげ、経営の最適化を目指せます。小売業は販売管理または購買管理、顧客情報、会計処理など毎日データの蓄積があり、自社の重要な経営資産となっています。それぞれのデータが独立しているのではなく、一元的に集約されていれば、業務効率化が格段に進むはずです。店舗ごとの販売で在庫情報や顧客情報、会計処理のデータが分かれていても、整合性を取りながらデータベース情報を更新できます。

また、売上データや在庫情報、シフト勤務などの人事管理により、経営資源がどのように配分されているか一目でわかるため、経営の最適化を目指せます。特に小売業はいつでも、どんな媒体からも購入申し込みができる態勢が必要です。ERPはB2C、B2Bのビジネス形態や、業務部門を問わず、業務プロセスを全体的に包括するので、二重チェックのムダをなくし、リアルタイムな事業状況を可視化します。

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小売業向けERPの選定ポイント

では小売業がERPシステムを導入するときは、どのような基準で選定すればよいでしょうか?ポイントを解説します。

自社のニーズに合致したもの

ERPシステムは運営するサーバーや、システムの統合レベルによって種類が分かれます。サーバーはクラウド型やオンプレミス型、2つを組み合わせたハイブリッド型があり、システム統合度も一括導入か部分的導入かを選べます。また、ERPシステムに搭載されている機能は、メーカーやパッケージによって異なります。

ERPシステムは事業や業種によって必要な機能が違うため、事前に自社のニーズを明確にしておくことが重要です。自社の事業に合致したもので、販売している商品の種類に合ったものを選びます。製造年月日やシリアルナンバー、特記事項の表記が必要か、自社ルールに適合しているかなどをチェックします。そしてサーバーは自社に合う導入形態を選びましょう。近年はクラウド型がシェアを伸ばしています。

導入後の運用方法を考える

ERPシステムは導入してすべてが解決するわけではなく、導入が目的となってしまっては意味がありません。ERPはシステムが自動化されているわけではないので、常時人の手で運用、管理される必要があります。そのため、導入前に現場の意見もしっかり取り入れながら、ERPシステム運用のための組織体制を整えることが必要です。

日常的に運用するなら、少人数の担当者で運用やトラブル対応が可能なのか、他に顧客向けヘルプデスクの業務をどの程度軽減できるのかなども、選定のポイントです。また、企業を取り巻く経営環境は刻々と変化しており、業務に必要な機能やワークフローも常に変化を迫られます。ERPシステムはスピードが求められる組織の改編で、必要な機能変更や追加が容易に行えることも大事です。

ERPを導入する際の注意点

ERPシステムを導入する際は小売業特有の取引先との関係に注意しましょう。日本には欧米にない商慣習があります。卸・小売業は生産者から市場を経由して問屋業、小売業という独特の流通ルートを持っています。今でも問屋業である卸売は大きな影響力があり、欧米のような直接取引ではなく、発注から納品までの取引形態が異なります。小売と卸の両社にメーカーが参入したり、単価設定が複雑だったり、小売業はシステム化しづらい部分もあるのが特徴です。

また、ERPシステムの導入費用に対し、どの程度の工数の費用が削減できるのか、費用対効果を算出しなければなりません。ERPシステムの全体像を理解できる担当者の存在も必要です。システムの概要や構成も把握した上で、各部門のシステムと調整しながら全体を統括する担当者がいなければ、適切に運用することは難しいでしょう。

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小売業に適したクラウドERP「NetSuite」の特長

「NetSuite」は世界で24,000社以上の企業に導入されている、世界No.1のクラウド型ERPシステムです。顧客管理Eコマース、財務会計などの業務アプリケーションを単一のシステムで提供するビジネス管理ソフトウェアは、製品データ管理の他、小売業向けの機能が充実しています。例えば店舗POSソリューションでは店舗とECコマースの顧客情報を統一するクロスチャネル、さらに顧客をファンとして巻き込むためのオムニチャネルに対応したサービス機能があります。

クロスチャネルの在庫を可視化し、発注処理の効率化で販売を促進。オンラインや店頭にかかわらず、商品の購入・受取、返品を可能にしたり、オムニチャネルの顧客視点に立ち、個別サービスを提供したりして顧客満足度を高められます。ツールにより店頭販売の能力を効率化、自動化することで、販売員は顧客サービスにより集中して多くの商品を販売できます。

まとめ

小売業はERPシステムを導入することで顧客情報や販売管理、在庫管理、会計処理などの情報を一元化し、業務フローのムダをなくして業務効率化が図れます。経営資源の配分も一目でわかるので、経営の最適化を目指せます。ERPシステムを選ぶ際は自社のニーズに合致したもので、システム担当者の選任など、導入後の運用体制を確保しておくことが必要です。世界No.1のクラウド型ERPシステム「NetSuite」には小売業に適した機能が搭載されているので、これからERP導入を検討している小売業担当者におすすめです。例えばクロスチャネルの在庫管理によって発注処理を効率化したり、個別プロモーションで顧客満足度を向上させます。また、顧客が求める商品を必要な時に希望する方法で提供することで、質の高いショッピング体験を実現し、顧客のロイヤルティを高めます。

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