クラウド会計ソフトをおすすめする3つ理由

 2021.10.14  クラウドERP編集部

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国内では2013年頃から徐々にそして確実に普及率を上げているクラウド会計ソフト。2016年7月時点で全体の13.0%が導入しているという調査結果があります。
参考)デジタルインファクト:第四回 クラウド型会計ソフトの利用動向調査を実施しました

その中でも特に高い導入率を誇るのが、中小企業やベンチャー企業です。

なぜクラウド会計ソフトを導入する中小企業が多いのか?今回はその理由についてお話していきます。

人材リソースの不足を補うために

以下にある2つの調査資料は、中小企業の人材不足問題に焦点を当てたものです。

2つめの資料をご覧いただくと2009年まで日本経済全体で過剰感のあった人材リソースが、2011年頃からいくつかの業界で不足感が現れ、2014年には日本経済全体で人材不足に陥っていることがわかります。

2008年のリーマンショックが影響でリストラが相次いだことで過剰感が減少。しかし、2011年頃にはアベノミクス政策で景気回復に向かったことから一気に人材不足の坂を下っていたという感じがあります。特に2020年の東京オリンピックの影響もあり、建設業の人材不足は深刻差が回復しません。

2016年現在、中小企業の多くは慢性的な人材不足に陥っているのです。

従って限られた人材リソースで経営を回していく必要があり、そこでクラウド会計ソフトを選ぶ中小企業が増えています。

会計業務というのは見た目よりも重労働でちょっとしたミスも許されません。だからこそ業務の一部でも自動化することができれば人材リソースを増やさずに社員の負担を軽減していくことができます。

クラウド会計ソフトならばネットバンキングやクレジットカードによる商取引は自動仕分け機能が利用できるため、大部分を自動化することができます。また、勘定科目により仕分け作業を自動化することもできるので、はまれば間違いなく大幅な業務効率化に繋がるのです。

こうしたバックオフィス業務は会計に限らずクラウド化の一途を辿っています。バックオフィスの業務を効率化できれば、その他の業務に注力することができるので、人材教育の面でも大きく貢献しますね。

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導入コストと運用コストを押さえるために

オンプレミス環境で会計システムを構築しようとなると、問題になるのが導入コストです。サーバ調達だけでも多額のコストがかかってしまいますし、カットオーバー(システムの本格稼働)までの期間が長期化してしまうことから導入コストを引き上げてしまいます。

しかし中小企業ではシステムへ投資できる予算も限られていますし、そもそもカスタマイズ性が高いというオンプレミス型会計システムのメリットを、メリットと感じない企業が増えています。

ならば、導入コストを押さえて導入できるクラウド会計ソフトにユーザーが流れていくのは至極当然のことでしょう。また、クラウド会計ソフトでは運用コストの削減にも繋がるのです。

オンプレミス型会計システムでは導入コストがかかるものの、その後の運用コストが発生しないと考えているケースが多くあります。しかし実際はサーバ管理・バージョンアップ対応・バックアップ・セキュリティの向上など、対応しなければならない事が多くその分人件費という運用コストがかかっています。

つまりオンプレミス型システムでも運用コストはゼロではないのです。

一方、クラウド会計ソフトでは毎月の利用料が発生するものの、前述した運用業務に関しては一切ノータッチで利用することができます。サーバ管理・バージョンアップあ地王・バックアップなどはベンダーが対応するのもはもちろん、セキュリティに対しても万全の体制を整えています。

仮に完全なコスト削減に繋がらず、クラウド会計ソフトの方が運用コストが+5万円かかるとしましょう。その5万円を削減するために運用業務を一手に請け負うか、5万円支払って本来の業務に注力してもらい労働生産性を高めるか、皆さんならどうしますか?

最近では後者を選ぶ中小企業が増えているため、クラウドERPに対するニーズが高まってきているのです。

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セキュリティ性向上のために

サイバー攻撃が深刻化する現代ビジネスにおいて「中小企業だから狙われない」という理屈はもはや通用しません。確かに攻撃者は大手企業が保有する大量の情報搾取を最終目標と掲げることが多いですが、その踏み台になるのはシステムセキュリティの甘い中小企業です。

入念な身辺調査によりターゲットの取引先企業を洗い出し、システムセキュリティの甘い企業に潜伏し攻撃の機をうかがいます。もしもターゲットの取引先があなたの企業なら狙われる可能性は非常に高いでしょう。

あるいは単純に、中小企業をターゲットとした被害が増加しています。その台頭ともなっているサイバー攻撃が「ランサムウェア」と呼ばれるマルウェアで、別名を「身代金要求型ウイルス」と言います。

ランサムウェアに感染すると特定のファイルまたはシステム自体を暗号化され、解除キーと引き換えに金銭を要求。高度に暗号化されたファイルやシステムを独自に解除するのは非常に困難なため、身代金を渡す他手立てがありません。

このランサムウェアが厄介なのは攻撃手法として高度な技術を必要とせず、かつ不特定多数のターゲットにばら撒くことができるという点です。つまり大量の情報搾取を行い大きな利益を得るのではなく、不特定多数から少量ずつの利益を得る目的で利用されています。

こうしたランサムウェアのターゲットには大企業よりもむしろ中小企業の方が狙われやすいという傾向があるので、注意が必要なのです。

しかし中小企業では専任のセキュリティ人材を保有していることも少なく、情報システムが本来業務と兼任してセキュリティ対策を取っていることが少なくありません。これではあまりに負担が大きい上に、しっかりとしたセキュリティを取るのも非常に難しくなります。

そこでクラウド会計ソフトを導入することで、セキュリティ対策をベンダーに一任することができるのです。「外部にデータを保管する」というクラウドサービスの特徴からセキュリティ性に不安を持つ方も少なくありませんでしたが、最近ではデータを預けた方がセキュリティ性が高いと感じる中小企業が増えています。

こうした背景からもクラウド会計ソフトが選ばれている理由があるのです。

まとめ

いかがでしょうか?中小企業がクラウド会計ソフトを選ぶ3つの理由、実は自社も同じような問題を抱えているという企業はかなり多いと思います。しかし分かってはいてもなかなかクラウド会計ソフトの導入に踏み込めないのは、未だクラウドサービスに対して懐疑的な気持ちがあるからではないでしょうか。

そんな企業にこそクラウド会計ソフトについてより深く理解してもらい、導入を前向きに検討していただきたいものです。

また、今回紹介した導入理由は何もクラウド会計ソフトに限ったものではありません。販売管理、在庫管理顧客管理などすべての業務ソフトにも同じことが言えます。

ならばすべてをクラウド環境で揃えることができれば、業務効率化やコストカットのメリットはより大きくなるでしょう。そして統合的なクラウド環境を実現するのがクラウドERPです。

NetSuite」ならば、包括的に業務システムをクラウドで利用することが可能です。クラウドでの会計管理をする上で最適なソリューションと言えるでしょう。

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