会計ソフトを比較するポイントは?製品10選を料金や特長から徹底比較

 2020.11.12  クラウドERP実践ポータル

  新入社員、新規配属の方必見!ERP入門特集

会計ソフトといってもさまざまな製品があり、自社に合ったものを選ぶのは難しいところがあります。この記事を読むことで、会計ソフトを比較する際に見るべきポイントや、クラウド型とオンプレミス型の違いなどが分かります。おすすめの会計ソフトも紹介していますので、ぜひ製品選定の参考にしてください。

クラウド会計ソフトのおすすめは?人気5選を比較!

会計ソフトとは?比較して選ぶべき理由

会計ソフトとは、企業の会計業務の効率化に役立つソフトウェアのことです。各帳簿や決算書など、帳票の作成や出力にも対応します。

会計ソフトの種類はさまざまあり、大きく分けるとクラウド型・オンプレミス型の2つがあります。クラウド型は、インターネット環境があれば場所を問わずに使えるメリットがあります。一方、オンプレミス型は導入コストこそ高いものの、セキュリティ性に優れるなどの特長があります。また、個人事業主・小規模企業向けと、中堅~大企業向けでも備わっている機能に違いがあるため、自社に適した製品がどれなのかを比較して選択することが重要です。

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おすすめ会計ソフトを比較する前に!失敗しない会計ソフトの比較ポイント

製品紹介をする前に、製品を比較するポイントについて知っておきましょう。選ぶポイントが分からないと、自社に合わない製品を選択しかねず、導入してもうまく活かせない可能性があります。

法人向けか個人事業主向けか

会計ソフトの種類として、法人向けや個人事業主向け、フリーランス向けなどがあります。個人・フリーランス向けの会計ソフトは、主に白色や青色の確定申告に関係する機能を備えています。

一方、法人向けの会計ソフトの場合、帳簿や帳票の作成や税務申告関係の機能のほかに、給与計算、内部統制機能や分析機能などを備えている製品が多くあります。また、法人向け会計ソフトをさらに細かく分けると、大企業向けや中小企業向けなどの製品もあり、それぞれの規模に適した機能が備わっています。

製品ごとに適した用途や規模があるため、法人なら個人向けではなく法人向けのものを選択しないと、業務に必要な機能が利用できなくて不便という事態になります。

操作性は問題ないか

操作性が高い会計ソフトを選ぶと、誰でも直感的に操作できて業務の処理がしやすくなります。もし使いにくいソフトを選んでしまうと、それだけで業務の効率が低下します。例として、多機能な製品は一見便利そうですが、使わない機能のほうが多いと、逆に操作が煩雑になって業務効率を損ねる場合があります。このため、必要な機能のみが備わっている会計ソフトを選んだほうが、業務の効率を下げる心配がありません。

また、使いやすいUIが特長の製品でも、現場の従業員が同じように感じるとは限りません。操作性で失敗しないためには、実際に使ってみることが大切です。会計ソフトによっては無料体験プランで試用できるものもあるため、実際に現場の従業員に使ってもらって操作性を確認してみましょう。導入後は、従業員が会計ソフトの操作を習得する期間が必要になるため、覚えるのに時間と労力がかかりすぎない製品かどうかも確認してください。

法的要件に対応できているか

企業の簿記関係の法的要件に対応できる会計ソフトかどうか確認しましょう。例えば、電子帳簿保存法やインボイス制度などに対応している会計ソフトを使うことで、新しい法的要件に簡単に対応することが可能です。

インボイス制度に対応している会計ソフトは、要件を満たしたインボイスの作成や発行が可能です。電子帳簿保存法に対応している場合は、要件である検索機能、タイムスタンプ機能、訂正・削除の履歴を残す機能などが備わっています。

会計ソフトによっては、JIIMA認証を受けたものもあります。これは、電子帳簿保存法の要件を満たしていることを証明するもので、会計ソフト選びの判断基準になります。

使いたい機能が使えるか

用途に合った機能があるかどうか確認して選びましょう。例えば、業務効率化を重視するなら、明細の自動取り込み機能を使うと、領収書やクレジットカード取引の入力作業の労力を減らすことが可能です。外部の決済サービスや、よく利用している金融機関がある場合、連携機能があると帳簿作成の手間を削減できます。他製品との連携性を重視する場合は、APIに対応している製品がおすすめです。

また、経営分析ツールがあれば、財務データを簡単にグラフ化して分析できます。対応する分析方法は製品によって異なりますが、比率分析や損益分岐点分析などを使えるものが多く見られます。グループ会社や上場企業の場合は、ログ管理機能などの内部統制機能があるかどうか確認してみましょう。

クラウド型かオンプレミス型か

クラウド型とオンプレミス型それぞれの特長を理解して、自社に適した形態で導入しましょう。型の違いやメリット・デメリットについては、以下をご覧ください。

オンプレミス型

オンプレミス型とは、各パソコンにインストールして利用するタイプの会計ソフトです。スタンドアロン型、インストール型、パッケージ型などとも呼ばれます。サーバーにインストールして自社で運用・管理する導入形態を指す場合もあります。その場合、自社でゼロから会計システムの環境を構築するため、特にカスタマイズ性に優れます。

<オンプレミス型のメリット>

  • 買い切り型のため月額料金が不要
  • 通信環境に左右されない
  • オフライン利用ができる
  • 複雑な税務処理に対応できる製品が多い

<オンプレミス型のデメリット>

  • 社外からアクセスしにくくて不便
  • バージョンアップを手動でする必要がある
  • 利用端末分のライセンスが必要

オンプレミス型はオフラインで使用する都合、独自のセキュリティ要件を設定でき、情報漏洩リスクを抑えやすい強みがあります。

クラウド型

クラウド型とは、インターネット環境があればどこでも操作可能なタイプの会計ソフトです。オンプレミス型と違って、クラウド上にデータ保存される点や、インストールが不要な特長があります。

<クラウド型のメリット>

  • スマートフォンなどのモバイル端末に対応可能
  • テレワーク勤務に対応できる
  • 設備費用や初期費用がかからず、低コストで利用できるサービスが多い
  • 低コストで導入しやすい
  • 法改正などに合わせてソフトのバージョンアップが自動で行われる

<クラウド型のデメリット>

  • 月額料金がかかる
  • 利用状況がネットワーク環境に左右される
  • トラブル発生時の対応がベンダー依存になる
  • カスタマイズ性が低い

クラウド型は、初期費用を抑えたい場合や、バージョンアップの手間を省きたい場合、リモートワークに対応したい場合などにおすすめです。

コストパフォーマンスに優れているか

会計ソフトごとに月額料金や初期費用の有無、オプション料金などが異なります。費用対効果が見合った導入になるかどうか確認したうえで製品を選びましょう。

導入費用を抑えたい場合はクラウド型、ランニングコストが気になる場合はオンプレミス型がおすすめです。安いプランにすると月額料金を抑えられるメリットがありますが、製品によっては機能の制限が多く、業務効率を下げてしまう可能性があります。また、製品の対応機能が多いほど費用も上がる傾向にあるため、必要な機能が少ない場合は、機能性がシンプルな会計ソフトにすると余計な費用を払わずに済みます。機能と価格のバランスを見て選ぶようにしましょう。

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おすすめ会計ソフトの比較表

さまざまな企業から会計ソフトが提供されており、どのサービスを選べばよいか迷うこともあるでしょう。そこで以下では、多くの企業が導入しているおすすめの会計ソフトを10本ピックアップし、それぞれの比較を表にまとめました。対応規模や無料体験の有無、法的要件や料金の違いなどを比較・検討する際にお役立てください。

▼会計ソフト|対象企業|無料体験版|法的要件|クラウド型orオンプレミス型|料金

1、freee会計|小規模~大企業向け|無料体験版あり|電子帳簿保存法、インボイス制度対応|クラウド型|年払い時2,980円~3万9,780円/月(税抜き)+従量課金(エンタープライズプランは要問い合わせ
参照元:https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/27975180546713--%E6%B3%95%E4%BA%BA-freee%E4%BC%9A%E8%A8%88%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-2024%E5%B9%B47%E6%9C%88%E4%BB%A5%E9%99%8D#h_01HP5VNJRD6EDYFYK51TD5WAA2

2、弥生会計オンライン|小規模~中小企業向け|無料体験版あり|電子帳簿保存法、インボイス制度対応|クラウド型|年額2万7,800円~3万7,600円(税抜き)+従量課金
参照元:https://www.yayoi-kk.co.jp/kaikei/price/

3、弥生会計24+クラウド|小規模~中小企業向け|無料体験版あり|電子帳簿保存法、インボイス制度対応|クラウド型|5万円~17万9,250円(税抜き)
参照元:https://www.yayoi-kk.co.jp/kaikei/yayoikaikei/price/

4、マネーフォワード クラウド会計|小規模〜中小企業向け|無料体験版あり|電子帳簿保存法、インボイス制度対応|クラウド型|年額プラン2,980円~4,980円/月(税抜き)
参照元:https://biz.moneyforward.com/accounting/price/

5、勘定奉行クラウド|小規模~中小企業向け|無料体験版あり|電子帳簿保存法、インボイス制度対応|クラウド型|月額7,750円~(税抜き、中堅以上の規模は要問い合わせ)
参照元:https://www.obc.co.jp/bugyo-cloud/kanjo/price

6、勘定奉行11|小規模~中堅・上場企業向け|無料体験版あり|電子帳簿保存法対応|オンプレミス型(クラウド運用も可)|スタンドアロン版25万円~/NETWORK Edition版112万円~(for Windows 3ライセンス)、クラウド運用の場合は要問い合わせ
参照元:https://www.obc.co.jp/bugyo-p/kanjo/price

7、Weplat 財務応援 R4|小規模〜中小企業向け|無料体験版あり|電子帳簿保存法、インボイス制度対応|クラウド型|年間ライセンス料5万円~9万2,000円(税抜き)
参照元:https://www.epson.jp/products/ac/w_zaimu_oen/price.htm

8、ジョブカン会計|中小企業向け|無料体験版あり|電子帳簿保存法、インボイス制度対応|クラウド型|月額2,500円~5万円(税抜き)
参照元:https://ac.jobcan.ne.jp/#plan

9、PCAクラウド会計|中小企業向け|無料体験版あり|電子帳簿保存法対応|クラウド型|ユーザー利用ライセンス料4,620円~/月+サーバー利用ライセンス料1万3,200円~/月(税込み、年額払いの場合は利用期間による)
参照元:https://pca.jp/area_product/cloud/plan_initial.html

10、PCAサブスク会計|中小企業向け|無料体験版あり|電子帳簿保存法対応|オンプレミス型|月額4,950円(税込み、1クライアントの場合)
参照元:https://pca.jp/area_product/subsc/prokai_subsc_plan.html

※上記の情報は2024年8月時点のものです。

【徹底比較】会計ソフトおすすめ10選

上記の会計ソフト10選について、それぞれ詳しく解説します。各ソフトの特長を比較して、自社に適したものを選んでみてください。

freee会計

フリー株式会社が運営するクラウド会計ソフトが「freee会計」です。会計のほかにも債権管理や経費精算、請求書作成など、バックオフィスで使用する機能がまとまっています。

銀行口座やクレジットカードとfreee会計を同期することで、記帳の自動化ができます。決算書の作成もボタンひとつでできるため、初心者でも簡単に決算書類をまとめられます。

スマホアプリ機能が充実しているため、場所を問わず利用可能です。また、AI-OCRで自動記帳できる機能を使えば、書類を自動仕訳できます。売上や収益情報なども、経営ダッシュボード上でひと目で把握可能です。さらに、Slackをはじめとした外部サービスとの連携や電子帳簿保存法、インボイス制度にも対応しています。小規模法人から上場企業など企業規模に合わせたプランから選択可能です。

弥生会計

弥生会計オンライン

弥生株式会社が提供する「弥生会計オンライン」は、登録ユーザー数310万人を超える人気の法人向けクラウド会計ソフトです。経理が初めての人でも簡単に操作できる点が特長です。簿記の知識がなくても、簡単な入力ステップを踏むだけで決算書などを作成できる機能があります。

銀行やクレジットカード、経費精算などのサービスと連携し、取引データの自動取得が可能です。取得した取引データは、AIが自動仕訳する機能があります。紙のレシートがある場合は、スキャナやスマートフォンから取り込んで、データ変換、自動仕訳できます。帳簿の自動作成機能や取引結果のグラフレポート作成機能もあるため、読み取り結果を簡単にまとめて見ることが可能です。さらに、サポート体制が整っており、製品の操作方法や経理業務のやり方などを聞いたり、税務業務の相談をしたりできます。

本製品はWindowsとMacで利用可能です。また、無料体験を始めると、1年間だけすべての機能を試せます。気になる場合はぜひ検討してみてください。

弥生会計24+クラウド

「弥生会計24+クラウド」は、弥生株式会社が提供する会計ソフトです。JIIMA認証を取得しているため、電子帳簿保存法に対応した会計ソフトを探している場合に適しています。インボイス制度にも対応可能です。

自動取り込みした銀行明細のデータなどを、AIの自動仕訳で処理できます。取り込んだ取引データはクラウド上に保存されます。顧問税理士や会計事務所とのデータ共有も簡単です。かんたん取引入力機能を使えば、初心者の方でも簡単に入力作業ができます。

あんしん保守サポート(有料)を利用すれば、法改正の対応やデータバックアップなどクラウドサービスの利用、業務相談などのサポートを受けることが可能です。企業規模ごとに製品が分かれており、小規模法人・個人事業主向けと中小規模法人向けから選べます。また、契約するサポートプランによって利用できるサービスが異なるため、必要に応じて選びましょう。

マネーフォワード クラウド会計

株式会社マネーフォワードが提供するクラウド会計ソフトが「マネーフォワード クラウド会計」です。こちらのサービスは、会計業務のほかに給与計算や勤怠管理、マイナンバー管理など、バックオフィス業務にも幅広く対応しています。機能・コストパフォーマンス・サポートのいずれも優れており、IT企業から食品メーカーに至るまで、幅広い企業から利用されています。

銀行・金融サービス連携で明細情報を自動取得し、入力業務の効率化を図れます。POSレジ連携にも対応しています。業務効率化に役立つ機能として、AI学習による自動入力と自動仕訳機能を備えています。使うほどAIの精度が向上し、仕訳作業の時短が見込めます。ほかにも決算書の自動作成や電子帳簿保存法、インボイス制度にも対応可能です。

また、こまめにバージョンアップが行われるなど、セキュリティ対策がしっかりしているので、特にサポート体制を重視する企業にもおすすめです。

勘定奉行

勘定奉行クラウド

株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供する財務会計システムが「勘定奉行クラウド」です。導入実績累計72万社と、多くの企業が利用している会計システムです。

ミスの削減や業務効率化に役立つ機能として、金融機関とのデータ連携やAIアシストなどを利用できます。AI-OCRオプションを追加することで、AIによる証憑の自動読み取りと自動データ化が可能です。電子帳簿保存法、インボイス制度にも対応しています。ペーパーレス化や経理DX目的での導入にもおすすめです。ほかの「奉行」製品と連携することで、申告業務や支払い管理など関連業務のさらなる業務効率化が見込めます。

幅広い規模の企業に向けてサービスを提供しており、小~中規模企業、中堅企業、大企業、グローバル企業向けのプランがあります。

  • 料金:月額7,750円~(税抜き、中堅以上の規模は要問い合わせ)
  • 無料版あり
  • 提供元:株式会社オービックビジネスコンサルタント
  • 製品URL:https://www.obc.co.jp/bugyo-cloud/kanjo/

勘定奉行11

「勘定奉行11」は、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供する財務会計システムです。経理、財務会計・管理会計、債権・債務管理をサポートする機能を利用できます。自動起票機能によって、日々の取引入力の手間がかかりません。分かりやすいUIが追求されており、誰でも迷わずに操作しやすい特長もあります。

また、電子帳簿保存法の法的要件を満たすことを証明する、JIIMA認証を取得しており、税務関係の書類や帳簿を安心して電子化・保存できます(証憑保管オプション追加が必要)。将来の制度改正にも対応します。

内部統制・会計監査やIFRS(国際財務報告基準)、グループ統一会計の機能が必要な場合は、問い合わせにより個別の提案を受けることが可能です。

  • 料金:スタンドアロン版25万円~/NETWORK Edition版112万円~(for Windows 3ライセンス)、クラウド運用の場合は要問い合わせ
  • 無料版あり
  • 提供元:株式会社オービックビジネスコンサルタント
  • 製品URL:https://www.obc.co.jp/bugyo-p/kanjo

Weplat 財務応援 R4

「Weplat 財務応援 R4」は、EPSONが提供するクラウドの会計ソフトです。振替伝票などの伝票形式や現金出納帳、売掛帳などの帳簿入力形式に対応し、入力初心者からベテランまで簡単に入力業務を進行できます。キーボード操作による高速入力も可能で、効率よく入力作業をこなせます。銀行取引、クレジットカード、電子マネー、POSレジの取引データの取得と自動仕訳にも対応可能です。

有料オプションとして、AI-OCR・オペレーターによる仕訳データ化サービスを利用できます。受領した請求書、領収書などをクラウド上にアップロードするだけで仕訳データ化できます。データ化の際、消費税率の判定や、インボイス発行事業者の登録番号の照合も可能です。

料金プランとして、「Lite」「Lite+」「Premium」の3種類があります。複数同時利用できるプランは、Lite+(2人まで)とPremium(要ネットワーク化)です。

ジョブカン会計

株式会社DONUTSが提供するクラウド会計ソフトが「ジョブカン会計」です。パッケージ型の軽快な操作性を、クラウド型で実現しているのが特徴です。そのほか、複数人の同時操作への対応や、クラウド型のためリモートワーク対応が可能です。法改正があれば無料アップデート版も提供されます。

よく利用する銀行口座やクレジットカードとの連携、取り込みで入力作業の効率化が図れます。事前登録によって、軽減税率などの異なる税率の自動選択が可能です。税率変更時の税額も自動計算で変更されるため、税率対応が簡単になります。仕訳データはすぐにシステム上に反映されるため、レポート・集計機能で数字の変化をリアルタイムに確認できます。会計入力後のタイムラグがなく、正確で迅速な経営判断につなげられます。内部統制機能があるため、上場企業にもおすすめです。

  • 料金:月額2,500円~5万円(税抜き)
  • 無料版あり
  • 提供元:株式会社DONUTS
  • 製品URL:https://ac.jobcan.ne.jp/

PCA会計

PCAクラウド会計

「PCAクラウド会計」は、ピー・シー・エー株式会社が提供する中小企業向けのクラウド会計ソフトです。PCAクラウド会計はクラウド型のため、リモートワーク対応や短期間導入におすすめです。オンプレミス型を導入したい場合は、後述のPCAサブスク会計が適しています。

仕訳の承認機能、自動仕訳、パターン登録可能な配賦処理、予約伝票といったさまざまな会計機能を利用できます。APIによる他製品との連携も可能です。JIIMA認証を取得しており、電子帳簿保存法への要件適合が証明されています。法改正への対応や内部統制機能、バックアップ・リカバリ機能にも対応します。電話やリモート、メールなどのサポートサービスも受けられます。

料金は、月額払いと年額払いを選択可能です。利用ユーザー数に応じて料金が変わるため、詳しくは公式ホームページをご確認ください。

  • 料金:ユーザー利用ライセンス料4,620円~/月+サーバー利用ライセンス料1万3,200円~/月(税込み、年額払いの場合は利用期間による)
  • 無料版あり
  • 提供元:ピー・シー・エー株式会社
  • 製品URL:https://pca.jp/area_product/cloud/prokai_cloud_top.html

PCAサブスク会計

「PCAサブスク会計」は、ピー・シー・エー株式会社が提供する中小企業向けの会計ソフトです。基幹業務ソフトを利用できるサービス「PCAサブスク」が対応するソフトのひとつでもあります。オンプレミス型のため、自社でシステム環境を構築して運用したい場合におすすめです。

会計機能は基本的に、上述したPCAクラウド会計と同様です。自動仕訳や配賦処理、予約伝票などに対応します。連携機能はClient-APIが使用できます。外部アプリケーションからPCAソフトの機能を利用可能です。法改正の対応、内部統制機能、サポートサービス、バックアップ・リカバリ機能も利用できます。JIIMA認証取得ソフトです。

なお、同シリーズには小規模法人向けの「PCAサブスク 会計 jiman」と、中堅企業向けの「PCAサブスク会計 hyper」もあります。PCAサブスク会計 hyperのオプションとして、「債権・債務管理オプション」も導入できます。

会計ソフトのだけでなく、ERPの導入もおすすめ

ERPとは、会計・人事・生産・物流・販売などの企業の基幹業務をシステム上に統合し、一元管理を図るシステムのことです。会計ソフトには会計業務を効率化する機能が備わっていますが、ERPでは会計に限らず、販売や給与管理、在庫管理など基幹業務に関するさまざまな機能が提供されます。ERPシステム上で基幹業務を一元管理できるため、連携性に優れる点がメリットです。

企業によっては、会計ソフトなどの専用のソフトを個別で導入するよりも、ERPシステムでまとめて管理したほうが、業務の効率化につながる場合があります。そのような場合の選択肢として、ERPの導入も検討してみるとよいでしょう。

Oracle NetSuite

「Oracle NetSuite」は、日本オラクル株式会社が提供するクラウドERPシステムです。国内外において38,000社を超える導入実績を誇ります。特に、中堅・中小・スタートアップ企業から選ばれています。大企業でももちろん利用できます。

サービスの大きな特徴は、会計ソフトだけでなく顧客情報管理・販売管理・在庫管理など、各種業務に利用するソフトをまとめて提供している点です。これにより、ひとつのプラットフォームでさまざまなサービスを利用できます。APIや拡張機能による他製品との連携も可能です。また柔軟性が高いので、予算体系に応じたカスタマイズも行えます。さらに、年2回アップデートが行われるため、安心してサービスを利用できる点も魅力です。

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まとめ

会計ソフトとは、企業の会計業務を効率化するためのソフトウェアです。主な種類としてクラウド型とオンプレミス型があり、前者はカスタマイズ性にやや劣るものの導入コストが低く、場所を問わずに利用できます。後者は導入コストこそ高いですが、セキュリティに強く、買い切りのためランニングコストがかからない特長があります。

会計ソフトは、製品によって利用できる機能がさまざまであり、利用に向く企業規模も異なります。そのため、自社に必要な機能を明確にしたうえで、製品を複数比較して選ぶことが大切です。

まだ導入していない場合は、本記事を参考にしてメリット・デメリットを押さえながら、自社に合った商品を探してみてください。サービスを選ぶときはコスト面だけでなく、必要な機能が備わっているか、法的要件を満たす製品なのかも確認しておきましょう。また、業務システム同士の連携を考えると、会計ソフトではなくERPシステムが適している場合もあるため、そちらも一度検討してみてください。

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