ERPもパブリッククラウドの時代へ〜会計ソフトからの移行で、中小企業はこう変わる〜

 2021.11.26  クラウドERP編集部

  新入社員、新規配属の方必見!ERP入門特集

1980年代のITシステム導入黎明期から定期的に決算を行う企業の底固いニーズに支えられて急速に普及し、現在も中小企業の4分の3が活用していると報告されるオンプレミスの会計パッケージ。しかし、2014年頃から明らかにトレンドが変化し、クラウドERPをシステムのリプレイスの優先的な選択肢とする中小企業が急増しています。

会計パッケージからクラウドERPへと乗り換えることで、中小企業の経営はどのように進化していくのでしょうか。

今回は、会計パッケージが抱える問題点を分析することで、クラウドERPへの移行が中小企業のビジネスに与える5つのメリットを再検証していきます。

メリット1:ビジネスの状況をリアルタイムに可視化

オンプレミスの会計パッケージの大きな課題は、会計管理のデータを収集・分析し各種決算書類の作成する能力に優れていても、製品単位の販売推移や棚卸資産、生産現場の歩留まり、資材・部材の過不足といった業務の広範にわたるリアルタイムな経営データが把握できない点にあります。このため経営層は、月に1度会計ソフトから出力される帳票のデータを元にビジネスの意思決定を行うことになり、迅速性が著しく欠如してしまいます。

これに対しクラウドERPは、共通の基盤上に財務会計管理、販売管理、在庫管理顧客管理などのビジネスに必要な全ての業務アプリケーションを統合し、全ての業務データを社内のパソコンやスマートデバイス上にリアルタイムに可視化します。ビジネスインテリジェンス機能が標準搭載されているNetSuiteならば、共通のダッシュボード上にビジネスの進捗と関連するKPI(重要業績評価指標)の推移を職責に応じてリアルタイムに表示することも可能です。

ビジネスにかつてないほどのスピードが求められている現在、中小企業こそ「小回りが利く」「状況の変化に俊敏に対応できる」組織体制を活かして、大企業よりも有利なビジネス展開を図ることが可能です。ただし、そのためには大組織では真似のできない「意思決定の迅速さ」が求められます。正確な経営データとビジネスの進捗を可視化するクラウドERPで、いつでも、どこでも、たとえば外出時にモバイルからでもビジネスの状況をリアルタイムに把握し、中小企業の優位性となる俊敏なビジネス判断を行ってください。

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メリット2:統合されたシステムがビジネスの生産性を向上

会計パッケージを適用している企業は、おそらく業務の生産性低下に悩まされているものと思われます。これは、会計管理以外の業務ではそれぞれ個別に販売管理、生産管理、在庫管理などの業務管理アプリケーションを適用せざるを得ず、それぞれが独立して機能しているために、業務間で関連するデータの照合・確認・2重打ち込みのロスが発生してしまうことに起因します。また、人力によるデータの打ち込みはどうしてもミスを伴うものとなるため、経営判断データとしての正確性も欠いてしまいます。

クラウドERPは、財務会計や販売、調達、購買、生産、物流、在庫管理、顧客管理など、企業活動を構成する部門・業務の扱うデータを一元的に管理し、互いに関連する業務を円滑に連携して、部門ごとの部分最適化による非効率性を排除します。業務アプリケーションを完全に統合した単一の業務システムとして提供するNetSuiteならば、業務プロセスを自動化するだけでなく全体最適の視野からビジネスを最適化します。

限られた経営資源で最大のパフォーマンスを上げなければならない中小企業にとって、各業務の連携こそが追求すべき経営課題となります。統合されたシステムにより関連する業務データを全社員で共有し、従来の業務プロセスに潜在するロスを排除して、ビジネスの駆動性を最大限に高めてください。

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メリット3:ITシステム運用負担の大幅な低減

オンプレミスの会計ソフトでは、システムの維持・運用に多大な費用と手間がかかります。会計ソフトの機能を維持するためには、ソフトウェアの定期的なバージョンアップや日々のバックアップが求められてきます。他の業務ソフトも併用している場合はその分だけ手間と費用が倍加され、関連するサーバーやOSなどのサポートサイクルやシステム老朽化などの問題にも対処していくことが求められています。

クラウドERPは必要な機能だけを活用するクラウドサービスですので、オンプレミス導入の多額な初期費用と導入期間を不要とし、ソフトウェアの定期的なバージョンアップやサーバなどのインフラ管理に関連するコストと手間を大幅に軽減します。NetSuiteでは、年2回の定期的なバージョンアップを行い、常に最新の機能をご利用いただいています。

人材やITシステム費用などの経営資源が限られている中小企業は、導入後のバージョンアップやバックアップなどの人的・コスト的な負担を可能な限り抑制する経営努力が求められます。ITシステム運用負担の少ないクラウドERPを短期間で導入し、その分の経営資源をコア事業の成長につながる分野へと配分していくことが賢明です。

メリット4:セキュリティの強化による信頼性の向上

会計ソフトが扱う財務会計データは、企業経営の実態を示す機密性の高い情報であり、情報漏えいや改ざんに対して万全のセキュリティ対策を施すことが求められます。会計パッケージを提供する事業者は随時、データの暗号化やアクセス制限などの機能を追加対応していますが、震災や盗難などの物理的なデータ損失リスクも考慮した万全のセキュリティ対策を行うことが求められます。

クラウドERPはサービス提供事業者が所有するセキュアかつ安定した環境下にあるデータセンターからサービスが提供されるため、BCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)の観点からもオフィスより安全性の高い情報管理が実現します。「PCIデータセキュリティスタンダード」に準拠するデータセンターからサービスを提供するNetSuiteでは、システムおよびデータセンター施設両面から外部からの不正なアクセスを防止する対策を徹底し、バックアップデータを定期的にユーザーのオフィスと遠隔地のデータセンターに輸送するなど、複層的な重要データの保管体制を確立しています。

適正な「IT統制」の確保と事業継続性は、企業が取引先や社会からの信頼を確保する上で見落とすことのできない経営課題とされています。自社運用よりもはるかに高いレベルのセキュリティが確保できるクラウドERPを導入し、企業の信頼性向上へとお役立てください。

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メリット5:ビジネスの成長に合わせた柔軟な拡張性

中小企業を取り巻く経営環境は、少子高齢化による国内市場の縮小、グローバル化、競争激化、消費者志向の多様化などにより、目まぐるしい変化を繰り返しています。その中で、事業の存続とさらなる成長を目指す中小企業は、海外展開やM&A、新規市場の開拓へと活路を見出し、絶え間なく進化し続けることを求められています。

既にお気づきのことと思われますが、オンプレミスの会計ソフトや分断された業務アプリケーションの適用では、この変化と進化に対応していくことはできません。ビジネスの進捗とKPIの変動をリアルタイムに把握することで状況に応じた適切な経営判断を促し、将来的な事業成長も加味して機能やトランザクションの拡張にも柔軟に対応できるクラウドERPサービスだけが、中小企業が直面する厳しい競争環境の中でのナビゲート役を果たします。

NetSuiteは、ERP/財務会計、CRM(顧客管理)、Eコマースなどを含む主要な業務アプリケーション機能を、単一のシステムによるWebベースのソリューションで提供する世界No.1のクラウドビジネス管理スイート製品です。1998年の発売以来、数多くの企業の業務プロセス改善と業績向上をナビゲートし、現在では世界110ヵ国以上の30,000を超える企業や組織で活用されています。この実績を背景に20言語・190種類の通貨に対応するグローバルERPとして機能し、業種別のニーズに合わせたカスタマイズ設定により、導入する中小企業の経営環境や成長速度に柔軟に対応する最適なソリューションを提供します。

皆様の企業を成長へと導くパスポートとして、NetSuiteをご活用ください。

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