開発不要で導入可能なERPのテンプレートとは

 2017.01.10  クラウドERP編集部

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ERP(Enterprise Resource Planning)の導入形態としては主に、独自にシステム環境を構築するか、テンプレートを採用して導入するといった2つの選択肢が企業にはあります。

今回解説するのは、後者である“テンプレートによるERP導入”についてです。

そもそも、テンプレートとは何なのか?そしてテンプレート導入のメリットデメリットとはどういったものがあるのか?これらを解説していきますので、今後のERP導入検討の参考にしていただければと思います。

ERPのテンプレートとは?

ERPのテンプレートとは、“個々の業種/業務プロセスに最適化されたパラメータや追加開発(アドオン)の集合体”を提供するものです。

つまり、ERPによるシステム構築をゼロから行うのではなく、“ERPベンダーによって予め構築された雛型”を適用してシステム環境を構築することになります。

端的に言えば、パッケージ製品を導入するようなものです。

パッケージ製品では基本的に機能が固定されており、独自にカスタマイズすることが難しい製品です。しかしながら、システム構築の工数を大幅に減らせることから多くのメリットも持ち合わせています。

テンプレートとパッケージ製品の違いを挙げるのなら、テンプレートはカスタマイズ可能なので幾分か柔軟性が高いという点でしょう。

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テンプレート導入のメリットデメリット

ERPのテンプレート導入を採用することで、企業にはどのようなメリットデメリットがあるのでしょうか?

メリット:導入期間の短期化、コストの削減

企業にとって最大のメリットとは、やはりシステム構築工数を大幅に削減できることからくる ”導入期間の短期化”“導入コストの削減”です。

そもそもERP自体、大規模なシステム製品なので導入プロジェクトの長期化は避けられません。

オンプレミスで平均9ヵ月~1年、クラウドERPでは平均3ヵ月程度を導入プロジェクトに費やします。

しかし、多くの企業がERP導入にスピードを求め、試行錯誤しつつ導入期間の短縮を図っています。こうした中テンプレート導入を採用し導入期間を大幅に短縮できることは、企業としても大きなメリットがあるのです。

また、追加開発が不要なので、開発コストを抑え、結果的に導入コストの削減になります。

ERP製品によってはシステム設定の自由度が“逆に邪魔”な場合もあり、その場合はテンプレート導入により高い効果を発揮するのです。

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デメリット:既存業務プロセスをシステム側に合わせる

一方では、“既存業務プロセスをシステム側に合わせなければならない”という確かなデメリットもあります。

予め構築された雛型を導入するということは、システムとしての柔軟性を欠いているも同然ですので、既存業務プロセスとマッチしない部分が必ず発生します。

それを補うために追加開発を行うということは、テンプレート導入の意義を失うということでもあるので、やはり既存業務プロセスをシステム型に合わせる作業が必要になるのです。

テンプレート導入時に注意したいこと

ここではERPのテンプレート導入において、企業が注意すべきことについて紹介します。

既存業務プロセスの棚卸を行い、フィット&ギャップ分析を行う

テンプレート導入において重要なのは、“既存業務をできる限り維持しつつシステム環境を構築すること”です。

既存業務プロセスをシステム側に合わせるということは、下手をすると企業がそれまで積み上げてきた商習慣などを一変させてしまうリスクがあります。

それが功を奏し業務プロセスが改善されるというケースも確かに存在しますが、あくまで希有なケースだということを理解しておかなければなりません。

多くの場合、既存業務プロセスを大幅に変更したことでEPR導入に失敗し、そこまでにかかった手間とコストを溶かしてしまうことになります。

従って事前に既存業務プロセスを全て洗い出した上で、フィット&ギャップ分析し整合性を測る必要があります。

テンプレートのカスタマイズ性を事前に確認しておく

企業によってはテンプレート導入に加え、多少のカスタマイズを行うことで最適なシステム環境を構築できる場合があります。こうした時に重要なのが“テンプレートのカスタマイズ性”です。

テンプレートによっては、ニーズがあるのにカスタマイズできないという問題が発生する可能性もあるので、それを考慮する必要があります。

ですのでテンプレートのカスタマイズ性は予めERPベンダーに確認を取り、導入後のカスタマイズが可能か否かを明確に把握しておきましょう。

テンプレート導入が自社にとって本当にベストかを改め検討する

ERP導入においてスピードを求めている企業において、テンプレート導入は非常に魅力的な導入形態に映ることかと思います。

しかし、必ずしもテンプレート導入が自社にとってベストとは限りません。

これまで築き上げてきた商習慣などを考慮すると、短期/低コストでの導入を捨ててまでシステム構築を行った方が、後々のメリットが大きいというケースが全くないとは言えません。

従ってテンプレート導入行う前に改めて「自社にとって本当にベストな導入形態か?」と十分に検討しましょう。

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NetSuite(ネットスイート)”が提供するIT業界向けテンプレート

成長著しい昨今のIT業界ですが、グローバル化や事業拡大などを受け、迅速かつ低コストに統合システム環境を構築しようという企業は非常に多いかと思います。そうした時、やはりテンプレートでのERP導入が非常に有効的です。

そして、システムの拡張性なども重視すると、クラウドERP導入という選択肢が浮上することは至極当然かと思います。

専用ハードウェアの設置などインフラ調達が不要で、経営資産を容易に可視化し、かつグループ全体での共有環境を短期間で実現します。

実は、IT業界向けにテンプレートを提供しているクラウドERPは、数ある製品の中でもNetSuite(ネットスイート)のみです。

NetSuiteとは?

NetSuiteとは1997年から20年間に渡り、SAPやOracleといった大手ERPベンダーに先駆けクラウドERPを提供し続ける業界のリーディングカンパニーです。

長年蓄積したきたノウハウを反映させたクラウドERPは、現在世界160ヵ国/30,000社以上に導入され、名実共に世界No.1クラウドERPとして提供されています。

NetSuiteでは国内におけるIT業界特有の商習慣を十分に理解した上で、独自のテンプレートを提供しているため、市場変化の激しいIT業界において迅速かつ低コストでクラウドERP導入を支援すると同時に、カスタマイズ性の高いシステム環境を提供します。

企業はテンプレートにより導入期間短縮と導入コスト削減を実現しつつ、導入後のカスタマイズでより“パーソナライズされたシステム環境”を構築できるのです。

まとめ

いかがでしょうか?ERPにおけるテンプレート導入は、大きなメリットはあるものの、その分デメリットもあることを明確に理解しておかなければなりません。その上で、自社にとって最適なテンプレートを提供しているERP製品を選定することが非常に重要です。

NetSuiteはそうした企業のニーズに応えつつ、カスタマイズ性の高いシステム環境で自社にフィットするERP導入を実現します。より詳しい情報をお求めの企業は、ぜひお気軽にお問合わせください。

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