業務効率を改善したい!ERPコンサルティングの仕事内容や必要なスキルを解説

 2022.05.27  クラウドERP編集部

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適切なERPを導入し運用することで、業務効率の向上が期待できます。しかし、ERPは豊富にあり、どれが自社に適しているかを判断するのは難しいものです。自力で判断しにくい場合は、豊富な知識を持った専門家にERPコンサルティングを依頼する方法もあります。本記事では、ERPコンサルティングの業務内容や求められるスキルについて解説します。ERPコンサルティングを利用すべきか迷っている場合は、ぜひ参考にしてください。

業務効率を改善したい!ERPコンサルティングの仕事内容や必要なスキルを解説

ERPコンサルティングとは

ERPコンサルティングについて詳しく知るためにはまず、「ERP」と「コンサルティング」それぞれの意味を正しく理解するのがおすすめです。それぞれの意味を学んでから、ERPコンサルティングの概要を確認しましょう。

ERPとは

ERPとは、Enterprise Resources Planningの頭文字を取った略称です。企業には、ヒト・モノ・カネ・情報という四つの経営資源があります。この経営資源を一元管理し、適切に分配し有効活用して企業全体の効率化を図るという考え方やそれを叶えるためのシステムがERPです。

従来のようにそれぞれの経営資源を異なる基幹システムで管理するのではなく、ERPを活用してデータを一元管理することで、リンクし合うデータを全ての部門で確認できるようになります。その結果、業務効率が上がるだけでなく、部門間の連携が取りやすくなるのです。

近年ERPは業種に合わせたパッケージが開発されたり、基本のシステムにオプションを加えたりすることで、多業種で導入し運用できるようになりました。

コンサルティングとは

コンサルティングとは、特定の分野に関する深い知識やスキルを持っている専門家が、それらを活かしてクライアント企業へ改善案の提案などをする業務を指します。業務は有形の商品に対してではなく、指導そのものに費用が発生するのが特徴です。

自社のビジネス分野を専門としている人にコンサルティングを依頼することで、自社内のみで課題解決のために動くよりも、改善につながる可能性が高まります。

コンサルティングを提供する会社をコンサルティングファームと呼び、会社によってそれぞれ異なる分野に特化しています。特化する分野は戦略系、IT系、金融系、総合系などさまざまです。

ERPコンサルティングの概要

ERPコンサルティングは、ERPの知識を持った人が導入の支援をすることです。ERPコンサルティングでは多くの場合、クライアント企業の経営的な課題点を抽出します。抽出した課題点を解決するために、クライアント企業に適したERPを考え、導入の提案を行うのが一般的な流れです。

さらに、導入支援だけにとどまらず、導入後のシステム連携をはじめとするフォローを行います。ERPコンサルティングを行う会社の中には、ITシステムの要件定義や開発などから行っているものも多く見られます。

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ERPコンサルティングの業務内容

ERPコンサルは、ERPプロジェクトの経験が豊富なため、勘所などをよく理解しています。実施にERPコンサルティング業務では、何を行ってくれるのでしょうか。ここでは、ERPコンサルティングが担当する業務内容を確認していきます。

クライアント企業の課題点抽出

ERPコンサルティングでは、まずクライアント企業の課題点を抽出します。ERPコンサルティングの目的は、ERP導入によってクライアント企業の業務を改善することなので、まずどのような課題があるのか洗い出す行為が必要です。

ERPコンサルティングを提供する会社は、クライアントの業務改善のために膨大なデータを活用します。データと照らし合わせながらヒアリングを行うと、適切に課題を抽出することが可能です。また、ERPコンサルティングの課題点抽出には、論理的思考をサポートするフレームワークが用いられることもあります。

ERPの導入・運用サポート

ERPコンサルティングでは、課題点を抽出したあと、クライアント企業に適したERPパッケージソフトの導入を提案します。ERPシステムは豊富にあるため、どの製品を導入すべきか企業が独自に判断するのは困難です。そのため、幅広い製品知識を持ったコンサルタントに、企業の課題解決につながるERPパッケージソフトを勧めてもらうと安心できるでしょう。

ERPパッケージソフト導入の際は、なぜその製品が企業に適していて、どのように活用していけばよいかの説明も併せて行います。またERPを最大限に活用するために、アドオンの最小化やシステムの形骸化をなくすFitToStandardという導入を支援する場合もあります。さらに、ERP導入後は適切な運用を継続できるように、クライアント企業の監督をすることもERPコンサルティング業務のひとつです。

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ERPコンサルティングに必要なスキル

ERP導入に際してERPコンサルティングを依頼するのであれば、適切なスキルを持った人に担当してもらいたいでしょう。ここでは、ERPコンサルティングを進める上で必要なスキルを解説します。

ERPに対する知識・経験

ERPに関する知識や経験は、ERPコンサルティングに必要なスキルです。コンサルタントは会社にERPソフトパッケージの導入を勧める立場なので、製品に関する知識やERPに関わった経験がなければいけません。

一般的な知識だけではなく、ERPソフトそれぞれの特徴や機能などを理解した上で、クライアント企業に最適な製品を提案してくれるコンサルタントに依頼できれば、ERPコンサルティングが成功する可能性は高くなります。

また、ERPシステムを提供している会社が認定コンサルタント制度を整備して、正しい知識の担保をすることもあります。コンサルタントの知識やスキルが気になる場合は、資格を持っているかを確認するのもよいでしょう。

職歴の長さもERPに関する知識や経験の深さにつながりやすいですが、ERPコンサルタントとしての職歴が短くても、ERPシステムの開発を行っていた方がERPコンサルタントに転職をしている場合もあります。

また、戦略系コンサルティングをしていた企業の課題点抽出に長けた方が転職してERPコンサルティングを行っているケースもあるので、職歴だけでなく知識やスキルの有無をきちんと確認するのがおすすめです。

課題発見力・論理的思考力

ERPコンサルティングには、課題発見力や論理的思考力も必要です。

コンサルタントはクライアント企業に合った適切なERPシステムを選定するため、課題発見力が求められます。クライアント企業に質問をして話を聞いたり、多角的な視点から状況を判断したりして課題を発見できるERPコンサルタントに依頼する必要があります。

また、抽出した課題点が適切なものであるとクライアント企業が認めなければ、ERPコンサルティングが成功する確率は低いでしょう。そのため、コンサルタントにはデータなどの数値を用いた論理的思考力も必要です。根拠を提示して論理的に課題を提示し解決策を提案することで、クライアント企業も納得してERPシステムを導入できます。また、ERPコンサルティングには論理的思考力が求められることから、情報収集力も必要といえるでしょう。

コミュニケーション能力

ERPコンサルティングには、正しく物事を伝えられるコミュニケーション能力も必要です。データを用いて論理的に説得するだけでなく、クライアント企業に信頼してもらえるようなコミュニケーションが求められます。ERPに関する知識を豊富に持ち、課題発見力や論理的思考力を活かして提案をしても、コミュニケーション能力がないことが原因でERPシステムの導入につながらないケースもあるのです。

また、ERPコンサルティングに求められるのは、クライアントとのコミュニケーションだけではありません。ERPコンサルティングは1人ではなく、プロジェクトチームを組んで行うことが多いので、チーム間でのコミュニケーション能力も要求されます。

まとめ

自社の課題解決につながるERPシステムを自力で選ぶのは難しく、システム選定の人手が足りない、導入の進め方がわからないなどの問題もあります。有識者の知見を借りたい場合は、ERPコンサルティングの活用を検討してもよいでしょう。

担当者が必要なスキルを持っているか心配であれば、ERPシステムを提供している企業に直接問い合わせるのも一つの方法です。Oracleは長くERPシステムを提供してきた実績を持ち、現在は「Oracle ERP Cloud」というクラウドソリューションを提供しています。導入後も進化し続けるSaaSであり、企業のDX推進を支えてくれるので、興味がある方は利用を検討してみてください。

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