ERP製品のシェアを紹介

 2018.04.23  クラウドERP編集部

新入社員、新規配属の方必見!ERP入門特集

世界のERP市場シェアを紹介しているApps Run The Worldによると、2016年のERP世界市場の規模は約88兆円、これが2021年には90兆円に成長する見込みです。

引用:Apps Run The World「Top 10 ERP Software Vendors and Market Forecast 2016-2021」 

今回は、この記事で紹介されている高いシェアを持つERP製品についてご紹介します。 

ERP製品一覧

SAP S/4HANA

大規模なERPパッケージとして長年トップシェア持つSAPの最新ERPです。SAP S/4HANAは同社が提供するインメモリDWHであるSAP HANAをベースに構築されています。SAP HANAは大量のデータを高速処理するために開発されたデータベースであり、大企業が持つ膨大な情報量にも対応可能な処理能力を持っています。2017年10月時点でSAP S4/HANAを導入した顧客は6,900社を突破しています。

SAPが中小企業向けに提供しているERPパッケージがSAP Business Oneです。SAPソフトウェアライセンスの特徴は機能選択型(モジュール方式)になっている点であり、その都度必要なモジュールのライセンスを取得することで独自のERP環境を構築できます。

製品機能は財務会計と会計管理、顧客関係管理(CRM)、倉庫管理生産管理、購買と調達、レポートと分析、さらにグループ会社やパートナーと環境を統合するためのソリューションを提供しています。 

中小企業向けとはいっても、大手ベンダーの製品だけあって大きな投資が必要です。大企業並みのERPに近い環境を手に入れられるという点ではよいでしょう。

SAP S/4HANA

SAP Business One

Oracle ERP Cloud

世界屈指のデータベースソフトウェアベンダーが提供するERP製品です。クラウドベースで提供されることから、ユーザーにはインフラ調達や初期設定の手間を省ける機能があり、従来のERP導入に比べて圧倒的に低い初期投資コストで導入できます。SAP同様にモジュール方式を採用していますが、製品構成がSAP以上に細かいので、導入段階で慎重な検討が必要でしょう。 

成長を推進するためになぜSAP Business OneからNetSuiteへ切り替えるのか
ERP(統合基幹業務システム)の導入を成功に導く10のステップ

また、データベースに強みを発揮する同社にとって最大の特徴が統合データベースモデルです。Oracle ERP Cloudは、しっかりとした正規化されたデータモデルの上にビジネスプロセスを構築することで必要なモジュールだけを導入して、将来モジュールが追加されても不要なインテグレーションコストがかからないという特徴があります。

参考資料:成長を推進するためになぜSAP Business OneからNetSuiteへ切り替えるのか

主なモジュールは財務会計、調達管理、プロジェクト&ポートフォリオ管理、リスク管理、統合業績管理(EPM)、オーダー管理、製造管理です。リスク管理では高度な財務会計コンプライアンス機能を搭載していることから、Oracle ERP Cloudは他製品に比べて経営向けのERPと言えそうです。各モジュールはスタンドアロンとして個別に導入することも可能です。

Oracle ERP Cloud

各モジュールの情報

Microsoft Dynamics 365

サーバー製品やOSを中心に提供するMicrosoftのクラウド型ERPです。2016年11月に提供が開始され、従来のERP製品であるMicrosoft Dynamics AXと、CRM製品であるMicrosoft Dynamics CRMを統合したものになります。

特徴はやはりMicrosoftならではのインターフェースで、ビジネスパーソンにとって慣れ親しんだ操作画面で直感的に理解しやすい設計になっています。同社が提供するグループウェアのOffice 365との連携も可能なので、Microsoft社製品にどっぷり浸かりたいユーザー企業におすすめです。

価格もリーズナブルで顧客関係の構築と支援に関するアプリケーションを提供するカスタマーエンゲージメントプランが月額1万2,510円です。Dynamics 365のアプリケーションを包括的に提供するプランは要問合せとなっています。

他製品と比較して独自のアプリケーションを提供している傾向にあるため、現在の業務にマッチしない場合はアプリケーション開発も必要です。

Microsoft Dynamics 365

[RELATED_POSTS]

NetSuite

NetSuiteは1998年の創業以来、クラウド型ERPを一貫して提供しているERPベンダーです。現在では世界4万社以上の企業に利用され、米国調査会社のガートナーはNetSuiteを3年連続成長率No.1ベンダーと称しています。

参考:NetSuite、ガートナー社の調査で、上位10社の財務会計システムにおいて世界で最も速く成長している企業に選出

NetSuiteが世界中の企業に支持される理由は、幅広い業種に適応したERPソリューションを提供しつつNetSuite One Worldによって世界規模でのアプリケーション統合を実現することです。

NetSuite One Worldは50ヵ国を超える国の税法および地域に合わせた報告機能があらかじめ構成されています。さらに190以上の通貨と20の言語をサポートしており、海外拠点との情報共有をリアルタイムに行うための機能が揃っています。

大規模なコアERPを導入している本社とグループ企業を繋ぐための2層ERPとしても有力な製品です。

NetSuite概要はこちら

[SMART_CONTENT]

ERPを正しく導入するために

皆さんの周囲ではERP導入によってビジネスを成功に収めた事例も多いでしょう。だからといってERP導入を急いてしまうのは危険です。まずは自社の現状課題を把握して、ERPによってどう解決できるかを検討します。その上でERP導入の目的を複数設定し、ユーザー部門と連携を取りながら機能要件を定義していき、最適なERPを選ぶことが大切です。もちろん、ERPベンダーと密にコミュニケーションを取りながら製品を100%理解するまで何度も検討することも有効です。そうすれば自社にとって最適なERPを導入できるでしょう。あとは慎重に運用計画を立て、将来的なニーズ拡大も予測してカスタマイズ可能なERPを選ぶことです。なかでもNetSuiteはユーザー個々の要件に対応するため独自の開発プラットフォームを提供しています。ERP導入検討の際はぜひNetSuiteをご検討ください。

企業情報システム担当者は真のクラウドERPへの対応を切望

RECENT POST「ERP」の最新記事


ERP

「ZAC (ザック)」とは? オロ製クラウドERPについて特徴や機能を解説

ERP

勘定奉行のERPとは? 特徴や機能、導入メリットなどを紹介

ERP

弥生にERPはあるのか? 会計ソフトとERPの違い、製品の種類も解説

ERP

【2024年最新】ERP比較|企業規模別のおすすめ製品を紹介【比較表付き】

ERP製品のシェアを紹介
わかりやすいマンガ形式で解説!会計ソフトの選び方まるわかりガイド
ビジネスでの時間不足を解消する3つの方法

RECENT POST 最新記事

RANKING人気記事ランキング

New Call-to-action