どれも同じ?会計ソフトの種類

 2018.06.26  クラウドERP編集部

会計管理業務をExcelから脱却するため、会計ソフト導入を検討している企業は多いでしょう。しかし、選択可能な会計ソフトが多すぎて何が良いのかわからない、と悩んでいる企業もまた多いのではないでしょうか。

製品選びが肝要な会計ソフトですが、どれも同じだと考えていると高い導入効果は得られません。そこで今回は導入検討前に知っておきたい会計ソフトの種類についてご紹介します。

会計ソフトの棲み分け

まずは会計ソフトにどんな種類があるのかざっと整理していきましょう。

①パッケージ型ソフト

一般的に「会計ソフト」と言う場合このパッケージ型を指します。ベンダーから購入したパッケージ製品またはダウンロード製品をパソコンにインストールし、そのパソコン上で会計ソフトを使用するというものです。弥生会計やソリマチといったパッケージソフトウェアベンダーの製品が有名でしょう。

②フリーソフト

文字通り無料で使用できる会計ソフトをフリーソフトと呼びます。最近では有償のパッケージ型ソフトさながらの機能を提供するものもあり、無料で利用できることから個人事業主を中心に導入されています。ただし、やはり有償製品に比べて機能が劣っていたり、ベンダーサポートが無いという観点から企業の利用では敬遠されることもあります。

③会計システム

会計ソフトをより大規模にシステムとして構築したものを会計システムと呼びます。オンプレミスといってサーバー上に会計システムを構築し、ネットワークで接続されたパソコンからシステムを利用するといった形の会計ソフトです。大企業など複雑な会計処理の要件を持つところではゼロから開発する場合もあります。

④クラウド会計ソフト

パッケージ型会計ソフトや会計システムと同じような機能を持ったソフトウェアをインターネット経由で利用するタイプのものです。パソコンやサーバーにパッケージをインストールしたり、システムを構築する必要はありません。インターネット接続環境とサービス利用要件を満たした端末さえあればいつでも利用できます。

以上の4つが会計ソフトの分類です。それぞれに異なる特徴を持ち、適用するシーンや環境などが違います。

会計ソフトをさらに3つのタイプに分類

前述した4種の会計ソフトをさらに細分化すると、単体型、ネットワーク型、基幹連携型といった3つのタイプに分類できます。

①単体型

会計ソフトとして単体で稼働するものです。多くのパッケージ型会計ソフトのインストールしたパソコン上でのみ稼働し、会計処理を行います。データのインポート/エクスポートはできても、複数のパソコンでデータを共有したり別の業務ソフトと連携することはありません。

②ネットワーク型

パッケージ型会計ソフトの中には社内LANを使用して複数のパソコンで共有できるタイプのものもあります。これがネットワーク型です。単体型に比べて費用は高めですが、複数人で会計処理を行えるため業務効率が上がります。一般的な会計システムもネットワーク型で、サーバーとネットワーク接続したパソコンから利用できます。

③基幹連携型

会計だけでなく他の基幹業務と連携するタイプの会計ソフトを基幹連携型と呼びます。たとえば販売管理や経費計算など、複数の基幹業務を連携することでデータを共有し、対象範囲全体での業務効率をアップする効果があります。こうした基幹連携型の会計ソフトは一般的にERP(Enterprise Resource Planning:エンタープライズ・リソース・プランニング)と呼ばれます。

ERPは会計ソフトベンダーが提供する「ERP機能」と、ERPベンダーが提供する製品では業務カバー範囲が大きく異なる点に注意が必要です。前者は経理や人事、あるいは総務を中心とした業務範囲をカバーするのに対し、後者はそれに加えて営業や製造とった企業全体の業務をカバーしています。

そのため、何を目的とするかによって最適なERPは異なってくるでしょう。

課題別に見るおすすめ会計ソフト

自社にとってどんな会計ソフトが必要なのか?そのヒントを得ていただくために、ここでは課題別におすすめの会計ソフトをご紹介します。

課題①Excelでの会計管理から脱却したい

単にExcelで会計管理をしているという現状から脱却したいのであればパッケージ型会計ソフトがおすすめです。価格も安く、一般的な会計処理に対応しているため汎用的に使えるというメリットがあります。スタンドアローン型かネットワーク型かは企業規模やユーザー数に応じて決めるのが良いでしょう。

課題②管理会計要件を満たしたい

外部に情報を開示するためではなく経営に情報を活かすための管理会計では、各社独自のルールを設定していることでしょう。この要件を満たしたいという場合は会計システムの構築が必要です。ただしゼロから構築せずとも、ある程度作りこまれたパッケージ製品から開発することも可能なので費用を抑えることも可能です。ただし、多大な投資が必要になることに変わりはありません。

課題③会計ソフトは欲しいけどIT管理者がいない

中小企業に多い課題です。IT人材がいないまたは少ないため、会計ソフトの運用にリソースを割けないという場合はクラウド会計ソフトがおすすめです。あくまでインターネット経由で利用するサービスですので、システム運用は会計ソフトベンダーが行います。バージョンアップ対応なども不要でいつでも最新の状態なので、運用負担をかけないで会計ソフトを利用できます。

課題④会計を含めた組織全体の業務効率を上げたい

現在の生産性の低さに危機感を感じ、会計だけでなく組織全体の改革がしたいと考えているのなら基幹統合型(ERP)がおすすめです。会計、人事、総務、営業、販売、製造などあらゆる業務システムが一つに統合され同じデータベースを共有します。これによって組織全体の業務効率が上がり、生産性の改善が見込めます。

課題⑤グループ全体の会計データを統合したい

複数のグループ企業を持ち連結で会計データを処理する必要がある場合は、「クラウド型のERP」がおすすめです。インターネット経由なので連携が非常に簡単で、かつグループ企業に大きな負担をかけることもありません。これまで発生していた会計データの集計作業や加工作業など、大きな手間を一気に省くことができます。

課題⑥海外拠点とのリアルタイムな情報共有に

海外展開をしている企業の場合、現地拠点との情報共有に苦戦することが多々あります。日本と海外ではそもそもの会計処理の仕方が違っていたり、メールでの情報共有で時間がかかり過ぎているという課題があります。そうした場合もクラウド型ERPがおすすめです。特に日本で利用できる海外製クラウドERPは多言語や多通貨に対応していることが多く、海外拠点とのリアルタイムな情報共有にも活用できます。最近ではオンプレミスでERPを導入している企業も、海外拠点との情報共有のためにクラウドERPをセカンドERPとして導入しています。

皆さんの会社では会計業務にてどんな課題をお持ちでしょうか?会計ソフトを導入する際は、課題から目的を明確にして適切な会計ソフトを選ぶことが大切です。今回ご紹介した会計ソフトの種類や課題別おすすめの会計ソフトを参考に、自社に合った会計ソフトを選んでいただければと思います。

ガートナーレポート ポストモダンERPへの道

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